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芽吹きの季節とはいえ
冷たい風が菜の花を揺らし
川面を颯爽と走る

光が流れていくのを
ただぼんやりと見ていた私は
纏わりついた髪をすき
静かに歩み始める

荷物は案外少なかった
 ....
禁忌は真っ白にほどけてゆく
きらきらと
あたりいちめんにひかる黄砂
爛れてゆく頬に
焦げ縮れてゆく髪に
明るくかがやくプルトニウムをかざろう

これで終わりなのだから
やり直すこともな ....
i.

カリフラワウアの花嫁たちが
ボーダーのフリルをはためかせている
周りで射精しているのは男たちばかり


ii.

歩いて三歩のコンビニで
強盗たちが揺らすのは
ひもの ....
あのとき落とした
こころは月と交差して路上で
あざやかに
ジャックナイフ
通りすがる
とろりとした少年の
心臓を刺すよ
少年は
きれいな目をしている
不思議
私もきれいな目をしてい ....
羽のように舞うコートのすそ
 風をあつめて
  僕らはかろやかに昇っていく
あの唇に触れたい
と思う
真昼の摂氏8度

あの手に触れたい
と思う
真昼の月をなぞる指先


その歌声があんまり甘く優しいから
自惚れてしまいそうになる
わたしのために歌っ ....
「 もしもし 」

犯人「 おまえのとこの息子は預かった。返して欲しくば2000万円用意しろ! 」
{引用=
(イタズラ電話か?! もしかしたら誰かに試されてるのか? 誘拐ネタか  とりあえず ....
夢の終わりから、ずっと
人は生きてるのかもしれなかった

最後に夢を見たのは
母さんのおなかの中で
とつぜん目を覚ましてから
人は生きてるのかもしれなかった

夢の終わりから、ずっ ....
あしたのことを
考えていました
今が今でしかないことや
過去が過去でしかないことは
そっと忍び来るあしたにくらべれば
ずっと簡単なこと
あしたはいつも単調 そんな貌で

あなたのこ ....
 
 
石灰世界のバレリーナが
地球を舞う
時間単位と
刹那の届かない指先の
絶対距離が
積み重なって
できる
幾重にも
折り重なって
できる
比重みたいなもの

 
 ....
今日は朝から電話対応に追われてしまい
まともに昼食をとっていなかったから
目が回るなぁと思ったら四時十二分
営業車をコンビニの駐車場にすべり込ませ
アップルパイを買おうと思ったんだ

   ....
{引用=

透明人間のくせに食べる食べる。皿の中身が口と思しきところへシュッタと消え去っていく。 大食い選手権さながらに皿が消え、お代わりを請求する。
急いでご飯を盛り、追加にもう一斗焚き始める ....
果てのないような冷たさの
季節にあって
白い六角形の粉末は
人間の傲慢を
目覚めさせてくれるようだ

横に吹き荒れる風を友にして
人の造った灰色の道を
埋めつくし
道と道でない境界線 ....
 
 
眼鏡を忘れた
喫茶店に忘れた
雨が降っていた
それは喫茶店の外だった
どうしても、とやはり忘れた、が
喫茶店は三軒目だった
ジャンバーを着込んだ人が
すぐ隣を通り過ぎていく
 ....
恋人を亡くし 
自らのこころを立て直そうと  
遠い旅先で 
免許取得の合宿に入った君は 
今日初めてのハンドルを握った 

仕事から帰った僕は 
君のブログの日記を読む 

「ギア ....
土と肉の熱を計る
なかば眠りながら
蝉の幼虫がさくらを吸っている
土をほじくり返し
あやしたすずめをその手ずからうずめ
いらなくなった枝を突けば
まるでそこだけが日溜まりのようです
 ....
もしかしたら
体操着にむしり付いた草色の滲み
それが好きだったのかもしれませんね

ちかくにある明かりは 忘れがちですが いつもあぶないのです
ぐんぐん伸びた背たけ
そういえば電球 ....
{引用=からだのすべてを耳にしてしまいたい、いっそ}




糸電話から伝わった振動が、
あのひとの声だったと気づいたときには、もう
音もなく、底はふるえない
わたしを塞いでいく夜にも ....
久しぶりの路上ライブで 
再会した彼は 
唄い終えると 
ギターを背後の壁に立てかけ 

白い吐息を昇らせて 
小鳥みたいに震えてる 
ファンのみんなに 
ほっかいろを配る 

昼 ....
虹を見ていた
空に放物線を描く光の帯を
虹を見ていた
あの日君と眺めた七色の輝きを
虹を見ていた
ただ黙って見ていた
思い出は今も胸に消えない懐かしい橋をかける

あの日僕らは雨上がり ....
ぼくらの道は まがりまっすぐ
ときにはハンドルを取られ
側溝へタイヤを落としそうになる.。

横転しなくて良かったね。

心が小さく小さく震えた。

もっと素直に もっとゆっくり
僕 ....
正気を失いながら、それでも
わたしたちは、生まれてしまうのだろう
何度も、何度も、
そしてほんとうは
一度だって、死んだことはなかったのだと
臨終のそのときに、知るのだろう



  ....
ホームセンターで
出会ったやかんが
思ったよりも
紳士だったので
結婚した

その時代
ホームセンターなんて
あったの
母に聞くと
母は結婚写真を
持ってきた

やかん売り ....
きっちり塗っていたのに
反対車線にはみ出す
雲が蜘蛛が雲の隙間から太陽や太陽が鋭い爪を
刺す
差す
おおきなおおきな
くも
はみ出た者を串刺し
みんな応援している
手拍子が聞こえる ....
とろけるチーズのせたまま
冷めてしまったパンに
レンコンのきんぴらをのせて食べている

昨日、きみが
予想以上に新しかったから
用意していた言葉の
半分しか言えなくて
よくわからない話 ....
垣根の灌木の枝は
年じゅう好き勝手にのびるので
つい気を抜くと
目も当てられない状態になる
裁断ばさみで
枝を切り落としながら
つい考え事をして
ざっくり切ってしまうと
枝のあいま ....
立春を過ぎて
この冬一番の冷え込みが続く

ピンと張った透明な空気に
色づいていくのは期待感かな
早くこの冬を綻ばせて

もこもこに着込んだ重いコートにも押しつぶされそう
あ〜あ、今日 ....
新しい雪の降り積もった
静かな屋根やねが
水平な朝に焼かれて
私の底辺をもちあげる

増幅する光の波が
うずくまる私の手をとり
青い影を洗う

そうして
裸にされてゆく、わたし
 ....
無言の種がいつの間にか芽を出していた
沈黙を守りながら
ときおり呼吸を整えて
少しずつ葉を増やしていく

色濃くなる葉
物語るのは血潮

忙しく変わる私の騒がしさを
彼らの静けさが中 ....
カラビナ、切っていくんだろ
お前の自我が燃えている
こちらの電車が燃えている
スタンダードな鉄柱の
かすれた声は裏側に
山手線の内側で
正しい摂理を殺したら
徐に雨が降っていた

足 ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13152)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春風- こゆり自由詩24*08-2-26
ハ長調で破滅を唄おう- 佐々宝砂自由詩708-2-26
夢の終わりから、ずっと- ピッピ自由詩908-2-24
信号機あなた- 森さかな自由詩408-2-24
地下鉄- シャツ自由詩208-2-23
溺れる旋律- 衿野果歩自由詩6*08-2-23
知らない番号からケータイに着信があるとき- 北大路京 ...自由詩19*08-2-23
夢の終わりから、ずっと- 小川 葉自由詩308-2-23
考えていました- soft_machine自由詩16*08-2-22
バンユウ- 森さかな自由詩208-2-22
チョコレートパイ- たりぽん ...自由詩608-2-22
透明人間が夕飯に- リーフレ ...自由詩208-2-21
白い地平線- 乱太郎自由詩22*08-2-21
待つ- たもつ自由詩208-2-21
声援_- 服部 剛自由詩14*08-2-21
胎動- soft_machine自由詩16*08-2-20
らいこう22(地動説)- れつら自由詩708-2-20
朝の、底- 望月 ゆ ...自由詩31*08-2-20
唄人の石_- 服部 剛自由詩508-2-18
虹を見ていた- 未有花自由詩17*08-2-18
道草の花- ひより自由詩4*08-2-16
さしすせそ、- 望月 ゆ ...自由詩37*08-2-16
癇癪ガール- 小川 葉自由詩3*08-2-16
虹について- 七味とう ...自由詩14*08-2-15
まにあわせ- 木葉 揺自由詩3*08-2-15
- アンテ自由詩708-2-15
*水仙*- かおる自由詩10*08-2-14
私信- 佐野権太自由詩21*08-2-11
植物- 小原あき自由詩16*08-2-11
カラビナ、切っていくんだろ- ピッピ自由詩1808-2-11

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