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はじめまして
しょっかくもどきです
むしのあたまにはないけれど
さんねんめになります
ネコをみるのがとくいです
どこまでつづいているのか
ときどきふしぎになります
こんなわたしですが
 ....
  

不思議な人が
一億個の不可思議を抱え
目の前でにっこり笑った

さて
僕は何から始めようか



おはよう おはよう
僕は君にとっての
不可思議のひとつでいい

 ....
渋茶と一緒に供する三時のおやつ

羊羹が出てくるとなんとなく胸が痛んだ

歯の裏に引っ付いてくる粘着性
苦みを感じてしまう程の甘さ
綿々と続く伝統の重さ
洋菓子が醸し出す空気たっぷり ....
祖父が亡くなってからずいぶんの時が経つ
お骨になった祖父は白く そしてもろかった

まだ暖かい祖父の骨を私たちは火ばしでついばむ
生きている者を火ばしで持ち上げたりしないすなわち
祖父は名実 ....
いつしか子どもたちは
走り方を忘れていった
いつしか大人たちも
走らせ方を忘れていった

走ることの大切さよりも
走ることの危険さが
叫ばれるようになった
走ることによって
強くなっ ....
(1)

外では血の雨が降っている。誰が死んだわけでもなくて、ただ空が血の雨を降らせている。ねばねばと。あたしはなにがしたいのだろう、あのひとはなにがほしいのだろう、なぜここはこんなにも寒いのだろ ....
{引用=あかちゃんとわたし
フライパンでやかれた
フライパンはすばらしくあつかった}

ちっちゃいころおぼえたはなうた なんかどこかまちがってるかもだけど でも きもちよくはなうた唄いながら  ....
洗い立てのかるい

ネルのシャツにでも着替えて

家を出て行けばいい

そして袖口を泥で汚したなら

帰ってくればいい

風に洗われながら

道端の小石とおしゃべりしながら
 ....
カレンダーを一枚めくる度に
当たり前に季節は深くなってゆく
ビルとビルの谷間の廃屋にひとり住む老婆は
知らぬうちに彼方からの者を迎え入れる
表通りでは今日も賑やかな工事が進み
誰も気づかぬう ....
 仏蘭西語よりも希臘語よりも陰気な羅典語よりも
 英語の発音が好きだ だから
 私の名前を呼ぶときは
 英語の発音で呼びかけてくれ

ルシフェルとの戦いで
華々しい戦果を挙げたのは遠い昔の ....
会社


会社の顔を汚すなと
上司に言われた
僕に顔は

いらない





未来


40年後の
僕の顔
今のこころが作り出す





レジェ

 ....
A! ルルの音は℃m、藍の為す 冬の夜に降りる
ホワイトノイズの、囁き スピカの瞳の目配せで
混濁とした、ワインの赤に 宿った輪廻の 雫
食まれた 無花果と肢ての、魔女 白い、原野の
山羊、そ ....
赤道直下の交差点を往来する、プラスとマイナス。
鉢合わせとなった影像から、流血沙汰の騒ぎへ。
切断面から溢れる磁力を嗅ぎ付け現れたのは、
若い詩人のセーラー。交差点の真ん中で、
―バッバッバッ ....
偶然も奇跡も災害も
いつだってその辺の道ばたに転がっていて
宝くじみたいに
人に掴み獲られるのを待っている

最近、災いばかり
引き当ててる気がするのは
厄年だからかな、クワバラクワ ....
家族


焼け跡から一枚の写真
楽しかったあの頃
親を殺した顔が笑っていた
子を殴り続けた顔が笑っていた






ひとのこころ


クルマに顔があるように
ひとの ....
逢うことは必ずしも救いとならない

つかめない泡のなかで
幾百の約束は
いさぎよく果てるためだけに
咲き誇る

散りゆく夜の
風たちは
雨に満たずに群れをなす
寄る辺をしずかに願い ....
あめがやんだので
もう かさのはなしはおわった
それから
こいぬのなみだで
ちいさな こうちゃをいれた

+

ふたごのおとうと
くちぶえ ふいた
くちぶえふいて なきだした
 ....
深くみずをたたえて、湿度を高位にくばり、
森に沈みこむ薄化粧の木霊は、
香ばしい季節の賑わいを、端正に、はおり、
浮かび上がるみどりに浸る、
眩い光沢を、透き通る声の上に配して。

流れる ....
急に寒くなった
霧のような雨が降る
わたしは
お寺を思い出す

山も
林も
お寺の屋根も
雨に濡れて

位牌檀のある部屋は寒い
ぞろぞろと歩く
思い出は薄くて
あなたがいなく ....
遊ぶために生まれてきたんだ
それだけだ
それが人間だ
仲良くみんなで遊べばいい

それなのに俺はここ最近
とらわれてる
檻の中に
自分の模様に

なあ月が 
見え ....
ここまで来られるなら来てごらん
あはははは
お酒は要らないし麻薬だって必要ない
強烈な光線が肉体をつらぬく
飛翔 飛揚 昂揚 上昇
墜ちるまでは飛ぶだけさ

遠く眼下でオレン ....
東京にいるということは
木葉を隠すならば森へ と同じ意味であり
隠れた!隠れきった!やった!
と思っているのは実は私だけで
その滑稽な姿さらせば
ユニチャームのサンプルをもらうことも出来ない ....
のら犬がいた

そいつは
安全な距離を保ちながら
一生懸命に
オレを吠えた

かるく
しっぽが揺れていた
もとは白かっただろうに
よごれた茶色が寂しかった


砂利道にし ....
遅れてきた夏があおい空をひらく
零していったのは熱量と蝉の声だけじゃなく
あの時から又一年が積み重なって
封印してきた気持ちが崩れていく
月日が過ぎても消えない物ってあるんだね
いつか、 ....
チーズになった
わたしとあなた
とろとろ
都会を
とろとろ
地球を
とろとろ
つつみこんでいく

やがて
おなかを空かした
とても大きな
ピンク色した怪獣 ....
世の中が
あんまり酸性雨だとか騒ぐので
雨が降るたびに身体が溶けてしまいそうな
そんな不安に怯えている

あなたは
自分の弱さが何であるのかを
知りたいようでいて本当は知りたくな ....
月が

沈む




やけっぱちでアッパーな呪文で


東京湾へ流れ込む川の底のような
町をそのように歩き始める
僕たちは僕たちの位置を確認する
ニートフルな事情でぬるい現実 ....
かかとが脱げちゃう
つま先が脱げちゃう

溶けそうな足の付け根
そっと触れてみたんだよ

小指が脱げちゃう
親指が脱げちゃう

ほんのりカラメルいいにおい
外で野良猫鳴いてるよ
 ....
あひる


醜いあひるの子は
永遠に醜いままだ
白鳥になんてなれない
なのに誰もそれを口に出したりは


しない





ねこ


ねこのかお
よく見なくても、 ....
こどものような
貴方の身体の
その場所だけ 大人

ちいさな
ふたりの引力が
つり合っている
静かな
力で

薄衣を剥ぐように
ふたりは
孤独に没頭する

求めること
与 ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13152)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ファザー・グース(5)- たもつ自由詩22*06-9-18
無量大数- AB(な ...自由詩706-9-17
*羊羹の裏*- かおる自由詩8*06-9-17
白の質量- umineko自由詩13*06-9-17
走り方を忘れた子どもたち- ぽえむ君自由詩12*06-9-17
これは詩ではない。- 佐々宝砂自由詩5*06-9-17
あかちゃんとわたし- 佐々宝砂自由詩5*06-9-17
「秋分」- プテラノ ...自由詩4*06-9-16
秋の暦- 岡部淳太 ...自由詩7*06-9-16
天使祝詞_ミカエル- The Boys On ...自由詩6*06-9-16
顔_その3- 恋月 ぴ ...自由詩14*06-9-16
LoveSong- 六崎杏介自由詩5*06-9-16
赤道直下で感光される九月- プテラノ ...自由詩2*06-9-16
*オプティミスト、バンザイ*- かおる自由詩7*06-9-15
顔_その2- 恋月 ぴ ...自由詩16*06-9-14
川霧- 千波 一 ...自由詩12*06-9-14
ファザー・グース(4)- たもつ自由詩1506-9-14
森の経験- 前田ふむ ...自由詩19*06-9-13
秋雨- チアーヌ自由詩206-9-13
ゼブラ- 水在らあ ...自由詩37*06-9-13
陽気なイカロス- 佐々宝砂自由詩506-9-12
神懸り的なユニフォーム- マスイジ ...自由詩10*06-9-12
久しぶりに微笑んだ- 千波 一 ...自由詩15*06-9-12
*魂、魂、降って来よ*- かおる自由詩7*06-9-11
ふたりの愛は果てしなく- 壺内モモ ...自由詩7*06-9-11
「弱アルカリ性のあなたへ」- ベンジャ ...自由詩6*06-9-11
ワン- モリマサ ...自由詩1406-9-10
脱げちゃうナイト- アサリナ自由詩11*06-9-10
顔_その1- 恋月 ぴ ...自由詩25*06-9-10
ラグランジュ- umineko自由詩10*06-9-10

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