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イルミネーションの
絆はでんりゅうだった

絆はいともたやすく
つながったり
はなれたりした
しかしそれはまだ
本当の絆ではなかった

イルミネーションの最終日
でんりゅうが止めら ....
牛蒡の唄

爺さんが
牛蒡の束から
一つだし
ポリッ ポリッと
かじる

どうしてかねと
訊ねると
俺の趣味さ
ほっといてくれ
お願いだから

菜っ葉肴に
爺さんが
 ....
 
長いものに
巻かれている
巻かれたまま
雨にうたれている
門柱に汚れた表札
無い
と思う

年末の大掃除の
音と匂いが
街を満たす
そんなに好きなら
大掃除だけしていれば ....
路面
濡れたように凍っている

ラピュタの兵隊のロボットみたいだね
あの プロパンのやつ
あたまのところが よく似てるよね

君はそんな風にして
ハンドルを離さず あごで
前のトラッ ....
カーディガンの
襟のあたりに雨が降っている
まだ痛んでいない
グレープフルーツを選んで
買い物かごに入れる
銀行強盗は涙をながしていた
妻の匂いがするそのあたりを
抱きしめたいと思えば ....
ランダム係数で導き出された値を灰青色の明度に代入すると
コペンハーゲンブルーからグレーまで アフリカ模様を織り上げていった
雲は
空のことが好きなのだ

ある晴れた日
どこからともなく
雲はやってきて
やがて空のすべてを覆いつくし
ひとりじめにした
そして泣いた

泣いて泣いて
涙がかれたら
雲はあ ....
不眠不休の、ガソリンスタンド。
給油口にホースを突っ込んだまま、
メーターの数字を眺めているなんて
痛々しいから止めろと、冬の、寒気の
吐く息の、明滅する飛行機の明かりはともかく、
自動販売 ....
今から40年前 
モノクロームな戦後の昭和
素朴なふたりの物語  

たまたま
男は人の紹介で 
ある会社に入り 

たまたま 
女は求人広告で見た 
ある会社の電話番号のダイヤル ....
甘っちょろい顔をしてたら 
隙を突かれる世の中なので 
日々の仕事に入ってゆくと 
{ルビ般若=はんにゃ}の仮面をわたしは被る 

青いイルミネーションの並木道を 
恋人達が手を繋いで歩く ....
誰かの助け声を無視するようになったのはいつだろう
その理由を自分自身に問い質しても出てくる答えは
自分のことで精一杯だから仕方ない

高い砂の城の頂に向かう人々
上に行く程に壊れやすくて
 ....
 
 
男の人が白い塀に寄りかかってる
ぼんやりした格好で
衣服には模様のようなものがついている
何をしているのか聞くと
誰かの夢の中なので勝手に動くことができないんです
と言う
かわ ....
水道の蛇口から
船の汽笛が聞こえる
船に乗った
親子の会話が聞こえる

いつになったら
港に着くの
少女の声がする
父は黙して
母はかもめを指差して
話をそらした

遠い昔
 ....
きのこ、ひとわんのきのこ
ヒグマの親子のように
部屋でくつろぐ

きのこ、一つまみのきのこ
音のない時計が
時を刻む

きのこ、ひともりのきのこ
絵を見ては
ため息をつく
マリンスノー
ふりつもる死骸

わたしというイキモノのうちそとで
生きたり死んだりしている生物たち

顕微鏡下の冬の水は活発な動きを示さない
微動だにしないとうめいな殻
わずかに繊毛を ....
何がプレミアムなのかも分からずに
モルツを口に運びます
くだらない形容詞が世の中に溢れて
肝心なことが言えずに今日も終わる

たった五文字の言葉の中にも
行間が絶え間なく滑り込んで
最後 ....
あそこに見える
あの鐘は
みんなの心の中にあるだけで
実際にはない

一年に一夜だけ
あなたはそんな嘘話を
僕に聞かせてくれたものだった

今夜もまた
その夜が訪れたけれども
嘘 ....
白くて柔らかい紙で折鶴を折った

シャボン玉みたいに風に乗り
ふわんと上にあがって
ゆっくり流れながら落ちてくる
空気に跳ね返ってまたふわんと上にあがる

折鶴に乗っている小さな少女は
 ....
わたしって
気にしなくていいことを気にして

気にしなきゃいけないことにうとい

相変わらず

そうして
そうやっていきてるから
不器用とか
難しいとか
いろいろ
言われる
 ....
廃園に またひとつ
石の 虹の種をまく
ふりかえるな 
ほりかえせば たちまちに
そこで ゆめ やぶれさる
歯ブラシを持って
弟がどこまでも走っていく
小さいころから助走をつけないと
歯磨きのできない子だった
誰よりも美しい
世界で一番の助走だと思った
最近人の目を見て話ができるようになった ....
ヒリヒリしたことばを書くとしても
きっと奴らは寝ているだろう
生まれてから今まで
ずっと目を開け続けている人間などいないのだから
みんなどこかで見解をこぼしている

ソクラテスは無知の知だ ....
雑踏で喫煙をしていると
衛生的な感じの服を着て
酸素マスクを付けた人たちが
群れを成してやって来て
あなたはどうして煙草を吸うのか
と言う
くちごもっていると
健康の為に今すぐにやめ ....
母に堂々と指差しをしながら
「ばーーか、かーーば、どじまぬけーーー」
と小僧が歌うので

小僧を指差しながら
「あーーほ、かーーす、でぶさいてーーー」
と歌ったら

小僧「あ ....
地平線の上で
縄跳びをしている
少女がある日
その向こう側に
行ってしまった

縄は残されたまま
速度をうしなわずに
今もまわり続けている

地平線の向こう側には
言葉のい ....
空の鋭角を切りとるように
にじみ出した切りとられた
青い空のカメラ
オブスキュラ
青い空の向こうの黒い宇宙

果ても見て
見ぬふりをして過ごした時間
時間のすきまに
おとずれ ....
最初は綿ぼこりかと思った
小さな白い塊が
ふわふわと目の前に浮かんでいた

疲れた目の錯覚と決めつけてはみたが
白い塊はその数を増し
やがて
小雪でも降り始めたかのように
凍えた集会室 ....
雪の日は
音がしなくなる
そうしていつのまにか
幼い頃に戻ってる
いつもうちに帰りたくて
どこへ行っても泣いてばかりいた
お母さんが大好きで
世界は
まだ白くて
ひとつひとつに
名前なんてなかった
きみだけが知っていた
美しい世界
神さま
ねえだから
きみは神さま
みんながうまれたときに
さいしょに泣いてくれたのは
きみだったな
あわくする ....
どこまでも続くかのような
朱に覆われた道を歩み進むうち
母の胎内から生まれいずるような
新しく生まれ直せるような
そんな心持ちになりましたが

かあさん

一度 生まれたわたし は
 ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13152)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
でんりゅう- 小川 葉自由詩307-12-28
牛蒡の唄- 生田 稔自由詩307-12-27
見送る- たもつ自由詩607-12-27
復員- 縞田みや ...自由詩3*07-12-27
汚れた襟- 小川 葉自由詩307-12-26
マッチが燃え尽きるまで- リーフレ ...自由詩207-12-26
雲が泣く- 小川 葉自由詩1107-12-26
[:self- プテラノ ...自由詩5*07-12-25
Born_- 服部 剛自由詩407-12-25
イヴの夜_〜こころの馬屋〜_- 服部 剛自由詩3*07-12-25
安堵- 海月自由詩307-12-24
夢を見る人- たもつ自由詩1407-12-24
旅客船- 小川 葉自由詩907-12-24
小景叙情- 生田 稔自由詩307-12-24
呼吸- 佐々宝砂自由詩4*07-12-24
シャンパーニュ・ミラージュ- 快晴自由詩1207-12-24
夢を見る人- 小川 葉自由詩3*07-12-23
小さい頃、折鶴を折った- リーフレ ...自由詩307-12-23
むだい- しいこ。自由詩207-12-23
そろもん(庭の歌)- みつべえ自由詩207-12-23
助走- たもつ自由詩907-12-23
内輪差を説明するイラストの中の後ろタイヤに巻き込まれる少女の ...- ピッピ自由詩807-12-21
喫煙者- 吉田ぐん ...自由詩3207-12-21
愛ね暗いね名はトムジーク- リーフレ ...自由詩3*07-12-21
少女- 小川 葉自由詩707-12-21
ゴーシュ- mizu K自由詩4*07-12-20
雪むし- 恋月 ぴ ...自由詩24*07-12-20
雪の日- チアーヌ自由詩407-12-20
神さまとさよならする日- アオゾラ ...自由詩3607-12-20
千本鳥居- 明楽自由詩407-12-20

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