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やさしい一言で
みんなが溶けて小さくなる
人はこころのいきもの
小さくなった傷は
水に浸しておきましょう
ゆらゆらと水面に揺れて
透き通りながら
やがては水蒸気となって
空に浮かぶ雲に ....
ぼくは
命を惜しんでいる
まだ
愛していないものが
視界の端々や
夢の隅々に
在るから

小さな約束をして
鳴いて亡くす蜩の生涯
たった一匹の虫の声よりも
気高い歌を
ぼくは
 ....
長く続く階段の上
不可思議な夜の海辺で
泳ぐ魚の背びれを掴み
果てしない街灯りに照らされて
泳いでいたんだ

無くしてしまった言葉の代わりに
表情とかジェスチャーとか泳ぎ方とか
色んな ....
時計台の上で
大きく手を振りました
その時に見た花びらは
鮮やかで忘れません

きっとこの草原の
緑色に隠れて
僕たちは
未来を見ていた

どんなに美しいものよりも
君と生きる世 ....
レコォドの針がぐるぐると巡回する
たちまちこの部屋に横溢する
とめどない狂おしい優しい旋律
作者不明の名曲だ
長い瞬きの後で
果てしない音の海に
ダイヴする

息もできない
雨のよう ....
小さな埠頭に飾られた
裸婦像のデッサンは
優しい夜を映していて
僕はそれを見るのが好きだった

そのデッサンには
味のしない名前がついていて
僕が生まれてから死ぬまでの間に
たった三人 ....
いとしめやかなアイボリィ
遥々と注がれし、名も知らぬひかり
廃墟に移ろう古代からの縲々たる遍歴に溶けいるようで―

風はどこから来たか
西か? 西は神の湿地、金属の焦げる病の、
東か? 東 ....
しきりに甘えてくる
路傍に捨てられた仔犬
お腹を空かせているんだろう
僕に似ているような気がする
震えながら何かを待っている

僕がポケットから
割れちゃったビスケットを
取り出して手 ....
未有花さんのおるふぇさんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ハピネス- おるふぇ自由詩108-5-25
- おるふぇ自由詩407-9-2
背びれ- おるふぇ自由詩607-7-31
旅の一季- おるふぇ自由詩907-7-22
レコォド- おるふぇ自由詩807-7-1
- おるふぇ自由詩807-6-25
アイボリィ- おるふぇ自由詩607-6-18
仔犬- おるふぇ自由詩1007-6-4

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