僕の瞳にはオレンジだけど
 君の目には何色なのか

 そよぐオレンジの群れに
 君はお尻を向けて移動中
 ちょうど僕の胸の高さに居て
 翅を広げる
 胸部と腹部の背中がはっきり
 見 ....
のっしのっし
あくまで青い
世界を歩く
大気に透過し
冷気に凝集し
接吻する

あなた

なんにもない
なんでもない
もはやただ
のっしのっし
あくまであおい
せかいをある ....
夜と朝の間で
目を開ける

光と影が
折り紙のように
生まれる街で

美しいものを
見るたびに
何か返事を
したいと思った

僕なら声で
猫なら尻尾で

星をなぞりながら ....
ぽたり ぽたり
雨滴、落ちる
軒先から
時、穿たれ
一瞬 一瞬

風、
一吹き
震え
木葉
時、揺らぎ

漲る 時、
瞬間 裂開し
貫く力動
頂きに達し
また頂き

 ....
ええやんで、声ださんちゃ、言葉は星になるからね。音になって、声なるんじゃけ、鳴くみたいに本棚から詩集でもとって朗読するんじゃね。ここんとこ焦げついて苦しかったろ、煤けけ、しろけむ、はきだしんしゃい。海 .... 伸びゆく曲線
岩峰に架かり
直線 虹を貫き

時の根元枯らし、

貫かれた虹の袂
二つの三角の塊
黒々と撓み
間隔空け並び
シンメトリカル
裂開した時

優雅に旋回し、

 ....
軍事に関しては国際交流するくせに、
犯罪に関しては国際捜査もできない。

まぁ、今に始まった恥でもないか…

曇ったそらからゆきが降る。

リストのラ・カンパネラって、
やっぱり神 ....
足下に何かごつごつごろごろした硬いものが転がって
きていて、何だろうと思って拾って見てみると、それ
は一個の思想だった。そいつは手のなかでいきなりよ
くわからないことを喚き出したので、びっくりし ....
ざわざわざわ
しんしんしん
おどりませう
今宵、
ふかくふかく
あさくあさく
すくって
すくって

あゝハジマッタ

意味 失ってく
あるものたち

しっかり
それぞれの ....
「星ころし」

悲しいことがあると
星を見ていた
お姉ちゃんは夜に泣く
一番小さな星を探していって
順番にころしていた
悲しいことが多すぎて
埋葬された星の数は
あと一つで百になる
 ....
苔の声の波
静かでいて濃やかな青
甘い気持ち
森の奥まで
敷きつめ

それから虫たちの唇を寄せる
月が光るのには秘密が

人間時間を過ぎ
円やかなデトリタスになって
落ちるまま
 ....
殻を割って現れたピストル
うぶ声ばきゅんばきゅん
弾は持っていなくても
じっとこちらを見つめ
狙い定める本能

貝にはさまれた文
古紙のにおいを纏う
刷り込み済みの姿は
慕情を昏く縁 ....
自分のおさないころ、
「おまんじゅう」のつつみと言えば、
「経木」であったのです。

それはいえいえ、「かしわ」だって、
「さしみ」だってなんだって、
つつんでいたのです。

あの ....
朝陽の照り返し、
アスファルト道は銀の黄金の輝き

人は行く、

今日の命の営みに
無常の中に永遠を掴み

人は生く、ひとはいく
身体はいつしかカサカサに乾き、指先から紐が解けるように崩れ落ちていった、それは一瞬のことだった、それが死というものだなんて思えないくらい簡単な、あっけない結末だった、そのせいかどうかは知らないが、 .... {ルビ蜩=ひぐらし}の歌う
夕暮方に
西の空は 蒼く透けて
予感が
宙に解ける



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
 ラッシュアワーを過ぎて車輌には
 まばらな乗客
 停車したその駅では誰も席を立たない

 低い土手が迫る人影ないホーム
 竹の混ざった雑木が金網で仕切られていて
 絶え間無し 葉を落とし ....
野を駆けていく
冷たい狂気が
天空に貼り付く太陽に向かって叫ぶ

白く凍てついた舌を揺らめかせ
壮大な世界を予感して、直観の次元に触れて

極彩色のパノラマがひらけ
高らかな笑い声 ....
信じること、
力を与えられ
識ること、
自由になり
人、世界に開けていく

薄い赤、濃い赤の上
遥か三角揺れている
絵筆の動き響き渡り
肉の刻印、魂の力動
感触し感受する

名 ....
教室のカーテンに
隠れた放課後

チャイムの音の間から
君の歌が聴こえた

小さいけど
傷だらけで
それは優しい

裏声の中に
住んでみたかった

何か言えば良いのに
何も ....
田舎のおばあちゃんの家に金魚がいて、外の手水鉢の中に、雪が降って、透明なしんとした氷が張って、金魚は沈んでいた、それが私の暖かな家の玄関の金魚鉢に沈んで、夕陽も沈んで、私は誰なんだろうて思った。餅つき .... あるもの

ただ、

在るもの

この、

沈黙の取り留め無さ
名付け以前の異様な密度

ソレは、

ナニカに触れて
ナニカを浮かび上がらせ

保ちつつ、

あるも ....
 暖簾のむこうに彼がいて
 いつも私を待っててくれた
 あの頃
 
 石鹸の匂いするあなた
 寄り添って
 絡める腕のまだ熱る
 そうやって
 歩いた夜道の風を覚えてる

 洗い髪 ....
晴れわたっている
水色の空へと上昇してゆく
虹のシャボン玉
大きな瞳を
くりっとした
ななめうえを見つめている
半透明に澄みきった
カラコンは
そよ風をより確実に転送させるために装着し ....
ひとつの愛しか
知らなくても
笑わないで下さい

僕等は
同じような目で
光を差した

他の誰かが
気付かないように
印を残した

世界を欺きながら
深めていく季節は
木の ....
感触のよろめき息して

ミッキーマウス 笑う
ウルトラQ 渦巻き

沈黙の花束の贈られて

表層に居る かなしみ
ふるえ揺れ ふるえ滲み

節足動物の蠢いて

宙空の少年 踊り ....
ファイナンスは
日本語で「金融」のことだが
この言葉の由来は中世フランス語の
「終わる」から来ている
なぜ「終わる」なのかと言うと
お金は関係を断ち切るものだから

つまり
お金持ちは ....
抱いてくれた夜は
背中に羽根が生えて
どこまでだって
飛べると思う

時間に割かれた空を
見上げながら
星座よりも近くに
君を感じている

何も聞こえない街を
僕等の息で汚してい ....
この夜陰、

切迫する時間に
在るもの響くもの
打ち刻むビートに乗り

解き放たれ しずか、

待ち受けていた世界と
連弾され流れゆく旋律と

立ち上がり あざやか、

沈黙 ....
暗闇に
仄白く輝き
ぽっと浮かぶ
子供の顔の
輪郭を辿る線、
揺らぎ動き
闇に染まり
漆黒に溶ける

ティトゥス、
オマエという
存在の名
無を貫き覚醒し
存在という
永遠 ....
朧月夜さんのおすすめリスト(3474)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
君の宇宙(そら)- リリー自由詩13*23-1-28
接吻する- ひだかた ...自由詩523-1-28
evergreen- ミナト ...自由詩423-1-28
五行歌、ポップ3- ひだかた ...自由詩323-1-27
こえださんちゃろうどくはしちょるけぇな- よるもと自由詩2*23-1-27
ポップ2- ひだかた ...自由詩3*23-1-27
まぁ、今に始まった恥でもないか…- ナンモナ ...自由詩5*23-1-27
思想- 岡部淳太 ...自由詩323-1-26
夜想13- ひだかた ...自由詩323-1-26
ナハティガル- ちぇりこ ...自由詩1323-1-26
秘密- soft_machine自由詩323-1-26
本能- soft_machine自由詩223-1-26
ラップ以前- ナンモナ ...自由詩4*23-1-26
この朝に- ひだかた ...自由詩423-1-26
ある日、なにもかも塵のように- ホロウ・ ...自由詩2*23-1-24
※五行歌「蜩の歌う」- こしごえ自由詩6*23-1-24
曇天- リリー自由詩8*23-1-24
狂気の舌(改訂)- ひだかた ...自由詩423-1-24
五行歌・夜想、訥々と- ひだかた ...自由詩523-1-23
be_there- ミナト ...自由詩223-1-23
金魚- 日々野い ...自由詩223-1-22
あるもの- ひだかた ...自由詩7*23-1-22
弥生湯- リリー自由詩4*23-1-21
もう一つの地球(ほし)より- 本田憲嵩自由詩323-1-21
after_all- ミナト ...自由詩223-1-21
越えて超えて- ひだかた ...自由詩4*23-1-21
ファイナルファイナンス- イオン自由詩3*23-1-21
one_love- ミナト ...自由詩1*23-1-21
夜想12- ひだかた ...自由詩423-1-20
ティトゥス*- ひだかた ...自由詩423-1-19

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