くらうでぃ
妻咲邦香

くもりのちあめのひのしんごうきは
あかすぎる、と
あおすぎる、が、あって
きいろだけは、すぎないから
ちょっとだけうれしそう

わたしたちはおもちゃばこのなか
うみすてられて、おいてかれた
ひかりにおぼれてせかいは、およげないから
いきつぎのほうほう、おしえてあげる
だからあいにいくよ
きょうも、へたくそなせかいに
そんなきょうが、ぶるーでありませんように
そしてきいろでいられるじかんが
すこしでも、ふえますように
あいしてるってこころでさけぶのは
だれにでもゆるされたけんり
だからほおっておいてと
ぴしゃりとしめたとびらのすきま
そっとのぞいたおもてどおり
なんてすてきなくらうでぃ
わたしのすきなそらがあって
あえなくても、あいたいままでいていいと
いってくれているそら

ねえわたしたちって
ともだちになれるのかな
こんなすてきな、くもりときどきあめのした
あいしすぎないように
はっきりしないでいてあげるから



自由詩 くらうでぃ Copyright 妻咲邦香 2023-10-18 16:11:25
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