小説のラストに書かれている
夢はまだ本当を知らないまま

ぶつかることや慰め合うこと
抱えたものが不安だとしても
落とさなくて良かったと思う

いつも挟んでいる栞みたいに
数ページ先の ....
私という人間が日夜老化の一途をたどっている
本体も部品も劣化している
すでに
見えてるところや見えない場所が壊れたり役目を終えたりしているような気がしてならない

時間に喰われて
その内完 ....
電気スタンドの明かりに
積まれた本やらは
箪笥の戸にくっきりと影をつくる
曖昧さのない
算数のような稜線を滑っていく
ジャンパーが着地したのは
真っ白な雪の上でした
ぬくい炉の夢でした
樹間から
覗く冬晴れの青、
ふるふる震え
落ち葉舞い散るこの夕べ、
時はすっかり透き通り
遠い記憶を辿りいく

)何があったか
)細かいことは忘れちまったが
)ただ喜びと懐かしさだけ ....
スリープ状態の
パソコンの黒い画面が
この部屋にあっては
異世界への入り口のようで
なんだか夢がある
画面に触れてみようとするが
折角の夢が壊れると思い
触れかけた手の
指を鳴らして骨 ....
ひこうき雲の真っ直ぐな心に
傾けた頬が日焼けをする

重さのない林檎を乗せたまま
走ることができるまで

ジグザグに進んだこの道に
打ち水が飛んで来る

ひこうき雲の尻尾を掴まえて
 ....
自由という字には7つの部屋があります。
どれを選ぶも、どれも選ばないも、君の自由です。
最近 鳥の鳴き声を聴きましたか
最近 波の打ち寄せる音を聴きましたか
最近 雑踏の喧騒を聴きましたか
最近 話し掛けてくれる人の声を聴きましたか

ぼくはどの音も聴いていません
聴いたのは ....
今頃、どこら辺に居るのだろう?
君が旅立ってまだ一日と経っていないよ
けれど、わたしは君がどこへ行ったかを気にしている
何も手がつかなくて日常が荒れ果てていったとしても
わたしは君の居場所を探 ....
夜の入口にて
誰かと誰かが話している 

太陽が無限に没した後
地球という宝石箱はぶちまけられ

夜の入口にて
誰かと誰かが話している

蠢く闇に包まれて
密やかに、密やかに

 ....
歯ブラシの先が割れて開くまで
僕等は何を磨いて来たんだ

青春が落ちてまた繰り返した
砂時計の窓かも知れない

心臓に咲いた花のように
誰かを包める優しさはもう

屋根がなくても登っ ....
月夜の庭の物陰で土と溶け合い
消失していく段ボールの記憶よ

何が盛られていたのか
空洞となって久しく
思い返すことはないだろう
お前は満たされた器でなかったか
ある時は瑞々しい ....
パチンパチンと音がする
シュンシュン シュンシュン、音 響く

半端な冬の夜半過ぎ
黒ずみ弾ける二股鞘と
剥き出される真っ赤な種子
街灯に照らされアトランダムに
蒼い地面に撒き散らされ
 ....
雨は小康状態で
放課後の気配に似た
澄んだ空気が鼻を通り抜ける
走馬灯の影が揺れる
それは微かだったから
嫌な思い出も浅瀬で泳いでいる
本当に深いところで
思い出すものさえ虚像だとして
 ....
荒波白波 眼底痛
堪え堪えて書いて書く
笑っておくれよ、地蔵虫
少しの集中で火を噴く目ん玉
だから書けるうちに刻み込む

生きているから痛いのさ?

そんな生半可な答えでは納得せぬ
 ....
小さな大阪で生まれ育ち、小さな大学を出て、小さな大人になった。
小さな大病を経て、小さな大切に気が付き、小さな大福を手に入れた。
木々は枯れて葉は落ちて
遠く鳥の群れが過るとき
裸木の梢に半月が
白銀の色を散らしながら
真冬の空を愛撫して
ぽっかりうっとり浮かんでいる

)あゝやっぱり今日もまた
)永劫宇宙の営み ....
君の言葉が
僕を貫いて
揺さぶって
世界を変える
そう思っていた

期待だけが膨らんで
君が見えなくなって
僕の世界は窮屈になっただけだった
強い奴が弱い者を苛める話はよく聞くけど
弱い者同士がお互いの首を絞め合うのってどうなんだろう

この世界には中心があって
そこはきっと点なんだよな
そこから外れたところへと
世界はどんどん ....
大好きなポン柑を想うテーブルを三色ゆたかな食卓にする 叩きつけ合う鋼鉄
反響スル
この森に
霊魂をぶら下げ
午後五時に入る

 異界ノ息、
  異様ナ相、、
 移行ノ刻、、、

穿たれる
窪みに
今や鉛と化した
前頭葉をズブリ
 ....
目と鼻の先だからと油断しちゃいけない。
象の目と鼻の先って、結構なかなか遠いよ。
真夜中を折り返す靴下に
冷たい指を隠して座った

追われているような気分
追いかけてるような時間

迷路を抜け出す道がない
その胸の果てはどこなの

ススキが揺れて手を振り
さよな ....
四車線の
道路の真ん中で丸い木が揺れ
葉を擦らせて薄い音を出す
男性同士が手をつないでいて
なんとなく初々しかった
電車では倒しそびれたシートに座り
ボックス席でもないのに向かい合う
座 ....
庭の木も街路樹もすっかり
葉が落ちさり手をひろげて
雪を待ちかねてざわざわと

さぁ、おいで、雪よ、おいで
歌いながら風を掬い夜を掬い
全身で冬の夜空を受け止めて

君は僕の手をひいて ....
怒りをこめて
空が鳴っている
人のせいかは分からない
ただ無性に空が怒っている
もうずっと晴れていない
空が晴れないと
この土地は敗北したように沈む
こんな姿は見たくないと
私は部屋に ....
結露は結露る気分でなくとも結露らずにはいられない質。
結論として結露が結露っているのは結露らざるを得ない為。
負け犬のように生き来た私にはたしかなものはこの南瓜だけ まだ6時前だが
ぼくはカウンターのいちばん手前の椅子を引く

マスターが早かったね と言いながら
ぼくのアーリー・タイムスのボトルを出してくれ
磨かれたオン・ザ・ロック用のグラスがひとつカウ ....
空に近いところで
電線の数を増やすために
電柱に取り付けられた棒状のパーツが
電柱とクロスしていて
十字架のようになっている

電柱というのは宗教家である
世界中に張り巡らされ
イン ....
おぼろんさんのおすすめリスト(3597)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
END- ミナト ...自由詩119-12-29
約束からは逃れられないから- こたきひ ...自由詩219-12-29
ぬくい炉の夢- mmnkt自由詩219-12-28
遠い記憶(改訂)- ひだかた ...自由詩419-12-28
異世界- mmnkt自由詩119-12-28
成長期- ミナト ...自由詩119-12-28
自由- クーヘン自由詩3*19-12-28
最近- HAL自由詩4*19-12-28
今頃、どこら辺に居るのだろう?- 卯月とわ ...自由詩419-12-28
ある日- ひだかた ...自由詩419-12-27
新世界- ミナト ...自由詩219-12-27
虚舟・改稿- 帆場蔵人自由詩319-12-27
繋ぐ命- ひだかた ...自由詩319-12-26
レモン- mmnkt自由詩119-12-26
疼痛宿痾- ひだかた ...自由詩519-12-26
小さな- クーヘン自由詩2*19-12-26
裸木- ひだかた ...自由詩519-12-25
息苦しい- 卯月とわ ...自由詩319-12-25
世界の片隅って- こたきひ ...自由詩319-12-25
すみれ日記- もっぷ短歌219-12-25
狂騒の森- ひだかた ...自由詩619-12-24
- クーヘン自由詩5*19-12-24
wasteland- ミナト ...自由詩319-12-24
かわいい領域- mmnkt自由詩219-12-23
冬を歩く幻想- 帆場蔵人自由詩519-12-22
空が鳴っている- mmnkt自由詩3*19-12-22
結露- クーヘン自由詩2*19-12-22
すみれ日記- もっぷ短歌119-12-22
SAD__BAR- HAL自由詩6*19-12-22
電柱- mmnkt自由詩2*19-12-21

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120