私を
知るのは
誰もいない
と幽霊の私は思うけど
魂は私を知っている
・
星の
心音を
聴き
透けて青く光る
小鬼
・
水の記憶を
知る
葉の細胞は
光合 ....
大切な悲しみの
光は
しんとした影を
つくる
愛
ひより、アヒルのひなどりの顔をしたとてもちいさな黄いろいペンギン。そのずんぐりむっくりな身体から、ほんのすこしだけ出っ張っているだけの、ちょこんとした、そのとても短い手足。その橙色のタラコのようなクチ ....
そんな記号の縺れや絡まりを休日に解いている
きみは雨音に聞き入って 雨などとっくに止んだのに
トンボの翅を咥えたことがあるかって
森をさまよった少年が手入れもしないナイフを持って
復讐に来るよ ....
食べるものを作る人の手が触れる時
その土は地球だ
人を殺すものを作る人の手が触れる
愛する者たちの息も
貴方のものと同じ空気に違いない
星を眺めるものを磨き
星を渡るものを組み立て ....
釣り人の竿には{ルビ鉤=はり}は付いていない
{ルビ水面=みなも}に糸を垂らし
静かに佇んでいる
一幅の絵のように
渓に溶け込んでいた
Mr.Body:Meは、Body♪ 身体で、証明するんだ。論理なんか、後からついてくるんだ。誰よりも、愛されるBodyになるんだ。Headは夜静かに眠ってるぜ。Dear Ms.Body♪
Ms. ....
大空を突く工事は絵空事
羽交い締めされて天使の羽根落ちる
糞をして、空想をしていく、そして、
飛ぶことが苦手で
さえずることを覚えた小鳥は
せめてこの歌が朝空高く
飛べばいいのにと願うのでした
誰も傷つけない歌なんてない
....
痩せこけ骸骨になっていく
無数の子供たちの影 、
一本柱に蒼い首突き刺さり
溢れ落ちるもの 、
しと しと しと
白壁に染み渡り伝わる
音の一つひとつ
反響し自らを刻み込む、 ....
夏休みだと言うのに
恋も夢もお金もなくて
カラオケ帰りに
パピコはんぶんこしてる
のんちゃんと私
暑いって言ったらデコピン!
って言ったそ ....
夏の宵にサイレン聴いて
なくした痛みを思い出す
一度だけ開いた
僕の羽
飛べるわけでもないのにね
存在証明
頭に浮かんだワード
左 ....
闇の沈黙の内に
聴き取る響き
蠢き疼く
何か達 、
どっと押し寄せ
大地という基盤を失う瞬間、
光の回廊 真っ直ぐ奥へ奥へ伸びゆき
自らの自己意識の極限痺れ真っ白に
私は在る ....
街の海
花は泳いでいる人の
ねぇ、パラソルみたいじゃないか
降る雨にまつげを濡らす旅人は
探さないのさ
ふるさとへの道
待たないで、幸せでね、って
嘘つい ....
陰影の先端
あなたの問いかけ
あなたへの問いかけ
か細い海はある朝
空白に塗りつぶされて
涼しい駐車場になった
壊れた何かが転がっている
見入ってしまった
初夏が立ち止まる
....
帯の背中に団扇を挿して
下駄を鳴らす
屋台が並ぶ道は
人が溢れて賑やか
すみません、
ぶつかった人を見上げて
耳の先まで熱くなる
先輩、
よぉ、と言って
和かな所作で ....
龍神の
灯の許に
伸びる白雲、
弓形に満月取り囲み
自らの永遠の核を
月影から持ち去り
旅立った人、
その喉声の振動 、
最後に聴いた
感触の木霊、
未だ輝き残響し
コン ....
涙の夜に
生と死を思います
涙の夜に 涙の夜に
生と死を思います
ふるえる心は
生と死を
深く思ううちに
心の奥の魂が耳を澄ます
銀河の岸の星の死と
(とても悲しい時は何も手に付 ....
生きるために
お歌を歌う
蜩の
いのちの
歌声
※ 蜩=ひぐらし。別名、かなかな。
・
私にとって詩とは
死を含んでいる生(せい)です。
詩とは例えば、
草むしりの草 ....
眠り草の花が開いて
悲しみが萎れていく夜
「月が綺麗ですね」って言って
比喩の中でかくれんぼする
暗がりでにゃあって鳴く
黒猫みたいな詩人に ....
正義なんて無いよと嘯いたソイツの目には
うっすらと涙が溜まっていて
それをみた俺はもうなにも云えなくなって
寂しさを
「寂しくない」と云う夜の
効きすぎているエアコンの風 ....
慢性的な病苦と共に
意識の闇に沈む 、
深いふかい漆黒へ
日々、夜の更け行くに連れ
そこからゆっくり
静か立ち上がり
気付けば
朝に太陽、
この世界を照らし出し
朝に意識、
自 ....
一生は人生を懸けた闘い
生と死を懸けて
何のために闘うのか
何を表現するのか
これからの人生を
どう生きるか
必ず人生という闘争を
勝ちきってみせる
魂といういのちは
生まれる前から
欠けているから
何かを求め続けるのだ
愛はここにあるのに
・
このからだは
愛で
出来ている
いのちの
結晶
・
ありがとうさ ....
あなたのなみだ
|
ほどけた
こころに
愛がひとり
ぽつねんとして
つぶやいている
・
月光
澄みわたり
ひとりではないと
万有引力を思う
私のこころは
・
こころの闇を
照らす ....
空に舞う麦わら帽子目で追った時のはざまで行方は知れず
海からの帰り道はいつだってしぼんでるのにからだは重い
アスファルトに立つ陽炎は死んだら負けといってるみたい
蝉たちがぴたりなきや ....
日照りつけて
前方に霞む百日紅には
二匹のクマンバチ
ふと足もとを
蜻蛉のちぎれた一枚羽が
微風に 晒される
古道の低い石積みの傍、
生い茂る樹木の根元で
....
○「詩募集します」
読んだら
涼しくなる詩は
ありませんか
あったら朝夕お経のように唱えたいとおもいます
なかったら
誰か書いてくれませんか
空にはモクモクと山のように雲が聳え
熱風に包まれる
公園でバットがボールを打つ音
子供たちのはしゃぐ声
蝉がミーンミーンと伸びやかに鳴いている
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