しだれ桜が
暗闇からあらわれて
燃えるように
足元に落ちて来る

春の夜に思い出すのは
秋の夜のこと
月夜の丘で見上げた
獅子座流星群

宇宙の季節も
私と一緒に巡って
春の獅 ....
変なおじさんは変なおじさんの
同一性をなくさないでいてほしい


公共放送でアーカイブ化されるより
押入れのなかのビデオライブラリとなれ
明日がなくなるのが怖くて
今日を必死に生きている

明日がなくなるなんて
到底受け入れられないけど

いつか突然目の前の世界が全てなくなって
消えて仕舞うまで
呼吸はし続ける

私 ....
詩を棄てて街に出られなくなった
花が満開の季節なのに

見えないものに怯えてばかりいても
神経を病むばかりなのに

詩を忘れて夜に出られなくなった
欲望の渦巻くこの体には
ブレーキが軋 ....
話し合いをしたいけれど 眠ってしまったリス
明日の入園式の準備をと 慣れないパンプスにティッシュを詰め
デジタルにならない書類をトントン鳴らし 一呼吸

 肌寒いリビングに月明かりを想像しカー ....
街路樹の根元に
延々と連なるラベンダー
夏になったら咲くのだろう
この街に 夏が来るのなら

誰と誰が生きのびて
新しい詩を書くだろう

マスクをつけて歩いていると
先生が電話してき ....
言葉にしなけりゃ分からない
気持ちを弄び滅んでゆく
喧嘩をしたことがなくても
ただ相手がいなかっただけ
褒められたことがなくても
また愛想笑いしなかっただけ
未完成で良いのに
密室を作り ....
猫が
さわがしくて
あたし
朝っぱらから
ざわざわする
あたし
窓を開けて
空を見上げる

はだかの感性が
ひらひらと
すきとおる赤色で舞っている
空気がびりびりして緊 ....
 春ひと回り ぐおんぐおんと胸に降りて来る
きっと世界中の人がいなくなって
私 一人ぼっちになったとしても
 四季の小枝から息吹を唸らせて 生きていける
 
 群青から降りて来た 淡 ....
春雨が降る水曜日の午後、
刻まれた皺につうぅと雨滴が走り
男はしゃがれた声で
さようなら と言った。
こぬか こぬか
かぞえられぬ あめ

霧と 外套と 手土産と

目の やり場の 無い いらだち

無限など 永遠など

言葉に 化かしてみても

俺も 焼かれ 灰にされる
 ....
静かな春の森
やわらかな光
風と踊る花たち

森に満ちる日差しが
海のように揺り籠のように
眠る妖精をつつむ

夢を見てるのね遠い春の夢を
閉じた瞳から閉じた唇から
やさしい記憶が ....
声にならない声と
涙にならない震えを
背中から大丈夫だよと言う

喧嘩の言葉と笑い声が
行ったり来たりしながら
やがて去っていく

公園の芝生は
訪れる人々の声を
すべてうけとめる ....
雨が
木の幹を濡らしていく
緑の木立は微かに揺れて
時の狭間に佇んでいる

この四月馬鹿の一日に
優しく優しく照り映えながら
雨は
間断なく降り続け
やがて
街を静かに濡らしていく ....
《なんてこたあ ないんだよ》

翼をたたんだカラスがうそぶく

電柱の上に ぽつつりとまつて
さうやつて 世の中をみおろしてさ

ほら ちよいと
武蔵の絵みたいな
構図ぢやな ....
誰でも鈴を持っている
笑顔の波間や涙の余剰に 
顔を見つけて幸せになろう
時を超えても場所を変えても
首輪をつけた人は丸くなり
何かを招くようなお手つきで
言の葉に包む鈴を流した
リンリ ....
工具箱に銃弾を一つ忍ばせている男になるべし。
大量のボルトやナットに上手く紛れ込ませるべし。
魔法をかけたのはあなた
とかないのはわたし
記憶が胸を確かめるんだ
いなくなった後から
思い出すのは何故だろう
ありがとうとさよならを
並べてゼロにしたくはなかった
電子レンジの音が主張する
寂しさを幸せに変えられず
ガムシロップ ....
神さま薄汚れた魂の
居場所はどこにあるの
嘘をつき尽くしたときの
あなたはどこか満足げに

涙が流れても
その味がにがければ
天使はやってこない
あなたは「不味い」から
打ち捨てられ ....
みおつくし
トンボの止まる
杭の先
今朝
なごり雪
降り積もります
忘れた人は
裏切者
そんな不文律の薫る口約束

春、音もなくみだれる
風のまにまに

結んだ蕾、桜色の唇
震えるように綻んで
ころしてやる

忘れたことも
居合わせたことも
 ....
スペースコロニーとかで
コロナウイルスなんか
流行っちゃったら流星だろうね…

一雨ごとに冷たい風が流れて
冷たい肩越しを
冷たい春の日がすぎてゆく

たるい気分でいられりゃい ....
陽の光満ち、
無数の銀の矢飛び交うなか
私の意識は泳ぎ出し
遠く貴女の声を聴く

久しく憧れ懐かしい
囁くような貴女の声は
やがて天空に力強く木霊して
飛び交う銀の矢を震わせ
降って ....
    *

芝生の上で
むっくり起き上がる
一枚の落ち葉

長い間のしかかっていた重しが消え
身体も乾いた

深呼吸すると
葉脈の透けた胸にも
風が流れ込んでくる

もう一 ....
風が強いから洗濯物を追いかけて
綿毛が背中を撫でていく、さよなら
踏みぬいてしまいそうな青い草地を
蛙が春へと飛んでしまったから

ひとりきりで立ってます

スイカズラの甘い蜜を分けあっ ....
大きな旗を振れば
君はすぐに消えてしまう気がした
羽ばたいてゆく翼の前で
青いものは温度を忘れていく
空やスカートやさよならの言葉
貫いた心を保存している
ジップロックを開けたい時は
君 ....
今日の昼はランチパックのたまごを食ってしまった。
反骨心の欠片もない、従順な青年になってしまった。
暗いと不平を言うばかりの人がいる
それを聞くにたえられずに
手探りで明かりをつけた人の目は
視力を失っていた

眩しい光は嫌いだ
たえられない
と言って
暗い部屋に籠る人

その心 ....
この世での光は消えてのち
また射す光、止めどなく

覚悟せよ
全ては〃進化〃の時流に乗り

大地が割れる感触を
肉に刻んて進み行く

この世に在る限り
この世での光は消え去って
 ....
朧月夜さんのおすすめリスト(4208)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
獅子座- 丘白月自由詩120-4-4
ビデオライブラリ- ナンモナ ...自由詩9*20-4-4
明日がなくなるのが怖くて- こたきひ ...自由詩620-4-4
自分の身には- こたきひ ...自由詩120-4-4
天井から見たトラとリスの茶番- 朝焼彩茜 ...自由詩520-4-4
夏が来る前に- Lucy自由詩7*20-4-2
人見知りの詩- ミナト ...自由詩220-4-2
朝焼けの猫- 秋葉竹自由詩920-4-2
春の霊- 朝焼彩茜 ...自由詩320-4-1
お別れ(改訂)- ひだかた ...自由詩520-4-1
されど_俺は- ナンモナ ...自由詩3*20-4-1
春の森- 丘白月自由詩120-4-1
芝生の妖精- 丘白月自由詩120-4-1
四月馬鹿の雨- ひだかた ...自由詩920-4-1
春風に吹かれてる- 石村自由詩11*20-4-1
- ミナト ...自由詩120-3-30
銃弾- クーヘン自由詩3*20-3-29
十七夜月- もっぷ自由詩220-3-29
ヘヴン- ミナト ...自由詩220-3-29
ある悲しみについて- うみ自由詩220-3-29
みおつくし- 足立らど ...短歌120-3-29
開花- 両性具有自由詩420-3-28
極楽へ- ナンモナ ...自由詩4*20-3-28
銀の矢(改訂)- ひだかた ...自由詩420-3-28
雪が解けて・・- Lucy自由詩5+*20-3-28
春景に立ち- 帆場蔵人自由詩7*20-3-28
YELL- ミナト ...自由詩120-3-28
しまった- クーヘン自由詩2*20-3-27
暗いと不平を言うばかりの人- こたきひ ...自由詩320-3-27
捨て石(改訂)- ひだかた ...自由詩520-3-27

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