ピントを甘くして
眉を和らげて
眺める

風ブレを気にしないで
意味を追い駆けないで
眺める

昨日までのわだかまりを
水鳥が曳いていく
明日からの気がかりが
湖畔の欅を越え ....
くもりのちあめのひのしんごうきは
あかすぎる、と
あおすぎる、が、あって
きいろだけは、すぎないから
ちょっとだけうれしそう

わたしたちはおもちゃばこのなか
うみすてられて、おいてかれ ....
父と子のキャッチボールや秋日和

刻々と秋の日暮るる帰り道

山腹に枝垂るる紅のこぼれ萩

安否問ふ娘のメール秋晴るる

早々と門戸を閉づる秋の暮

芒の穂小寒い風に揺れやまず
 ....
歯痒い思いをしたのか、それとも、迫り来る死に抗おうとしているのか、群青色の蛇がバ・ダ・ダン、バ・ダ・ダン、と、鞭のようにしなりながらのたうち回っている、俺は、リズムとしては一貫性の無いそれを、パン .... 立った 残念、捻挫だった
たった ざんねんねんざだった


白く溶けたい 月に気付いたけど黒し
しろくとけたい つきにきづいたけどくろし


「誰?」眩しい月の中 魚の傷、石踏まれた
 ....
目を
つむると
鳥の声が
聞こえて
ここに在る私

在るものは
在るのだが
在るからといって
在るとは限らない
愛の姿を
追えば
逃げてゆく
だから
見守る
愛の姿を
 ....
私の
こころは
清濁で
満ちている
だから私だ
あたりはふるえ続けていた。そしてあなたは、手縫いのように丁寧に畳んで、爪がまたよごれていた。この、ことばで。あるいは、そのことばで。どのことばも少ない会話のほとんどが詩であるように、あなたはそ .... あの空の青、
掴んで持ち帰る
散布するのだ、
この大地へ

この大地にあの空の青が在り
あの空の青にこの大地が在り

 どこまでもどこまでもなんて青い青い一日だ!

あの空の青、
 ....
鳥たちに怒られながら、桑の実を摘む
抱えたボウルに次々とほうりながら
これは私のものよと、何度言っても怒られる
何度も何度も、鳥たちは同じことを言う
こちらも負けじと言い返す
だけどすぐに疲 ....
また戦争の時代が始まっている
ウクライナで
パレスチナで
人間のもっとも愚かで悲惨な戦争が
また起きている
日本では
マラソンだ!ゴルフだ!野球だ!と
スポーツに熱狂している中で
テレ ....
 栗の焼けるにおい
 私が一人 歩いている街中に
 ほろ苦く
 かさかさと
 音を立てて秋が 散る

 雑踏をさまよいながら
 ほのぼのと胸うずめるなつかしい思いが
 何と暖か ....
水が
物に当たる音は
するけれど
水自体は
無口でしょう





みんなひなたぼっこ
ぽかぽか
光る
そよ風さらさらの
 或る 雨の朝

 しぶきに打たれる鋪道の

 流れる水の勢いを 感じながら

 あなたを久しぶりに思った


  夏の始めの山は緑だから

  美しいし

  君は 緑の年 ....
ひぃらひぃら
ふぅわふぅわ

舞うの真上に舞うの

おぉいおぉい
とぉいとぉい

響くの微細に響くの 

するっするっ
あったかぁい
光に充たされ

ずんずんずんと

 ....
 貴方と逢っての帰り
 雨雲が 電車を追うその先
 西山へ落ちかけた陽が鮮やかに薄紅で 
 大きい


  稲の穂先に むせながら
  田の中を歩き
  やがて深い竹林に入った時
 ....
試着をし続けている間に
ぼくらはすっかり
年を取ってしまった
兄は定年退職を迎え
父と腹違いの叔父は
ベッドから起き上がれなくなった
会津に帰ると言って聞かないのよ
叔母が愚痴を ....
 
 コーヒーは言うのです

 女は専門店の浅煎り豆を使ってドリップした
 ブラックを好み 今朝も
 辛子色のアメリカンダイナー風マグカップに
 注がれる一杯

 キッチンで女のまわり ....
夏と秋の狭間には
あらゆる変化が現れる

蜜吸う蜂に入れ替わり
黒い揚羽がやってきた

やつれて籠った極暑の日
でも愛おしい夏だった

夏の終りの寂しみを
振り向かないで次は秋
 ....
ガマンない人だ 旦那の坊ちゃん気質

半袖で暖房つけてる 旦那を笑うしかない

暖房の次は冷房か いま秋なんだけど

私よりタバコが好きか そんなに好きか

詩人とタバコと浮気して ....
ぼうっとぽっと
ぽっかりほっと

してます すると するするすべり
よろこぶ ほっと ほらほらほんと

本当に、

 無限の地平を行くのだ逝くのだ生きるのだ!

真剣に、

  ....
ぶらんこぶらんこ
揺れている
風もないのに揺れている

ぶらんこぶらんこ
揺れている
誰も乗らずに揺れている

ぶらんこぶらんこ
ぶらんこぶらんこ
言葉のとおりに揺れている

 ....
 手をかざし見通す むこうに段々畑
 咲き揃っていた向日葵はもう
 どれも 天を仰がず

 吹き来る風に 
 あぜ道の 緑濃い草影
 ころがる日差し

 ああ、好い天気なのに

  ....
さやかなこまかなことばさきとどかぬのならそまず散るだけ

おとしぶみおとした文の子守唄

せきをしてもひとりよりすこしふかい秋はひとり

焼きいも売りの声すこしたかく
石黒くなりショパン ....
死生観のような雨を避けて、廃墟ビルの中で壁に背を預けて座り込んだ、雨音は右心室で染みになり、睡魔に負け始めた俺は次第に薬物中毒者みたいな微睡みの中へと溶け始める、小さな火がそれ以上広がりもせず、だ ....   川を越えて
  戻ってこなかった
  砂利になった言葉ならば
  ひとつかみにして 気のすむまで
  玩んでいられるのだが


  駅の屋根に
  ふる雪のかなしさ 静かさ ....
遠足の朝、
運動会の朝、
朝の匂い、
光の鈍さと透明さ、
失望、失望の朝、
こんな朝、過去はどこにあるのだろう?、
宇宙はどこにあるのだろう?、

感情で遊ぶ、
遠い昔の感情で、
 ....
洗濯物は洗濯機が創る。
噂は風が創る。噂話は君が創る。
伝わる。沈黙が伝わる。宇宙は大騒ぎだ。
技術は待っている。手探りを。
呪縛。
人生はproject。Mission。何処に産まれようが ....
このこまやかなひややかな
かんだんなくたえることなく

降る震え 降り注ぐ
響きの 静かに激し
降り注ぎ降る震え

 天空から、

こののろいなつかしいこえの
たえることなくかんだ ....
雨が
木の幹を濡らしていく
濃緑の木立は
微かに揺れ 揺れ動き
時の狭間に佇んでいる

この冷える冷える一日に
銀の透明 雨は
間断なく降り続け
街を静かに濡らしていく 
  
 ....
おぼろんさんのおすすめリスト(3593)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
眺める- 夏井椋也自由詩11*23-10-19
くらうでぃ- 妻咲邦香自由詩323-10-18
秋の風景句- けいこ俳句5*23-10-18
真夜中、路地の終わりで- ホロウ・ ...自由詩4*23-10-17
ヨル回ルヨ- 水宮うみ自由詩3*23-10-17
共鳴- こしごえ自由詩3*23-10-17
※五行歌「清濁で_満ちている」- こしごえ自由詩3*23-10-17
文と句- それがあ ...自由詩323-10-16
この青い青い一日に- ひだかた ...自由詩623-10-16
その次のこと- 妻咲邦香自由詩7+*23-10-16
大戦前夜- ホカチャ ...自由詩3*23-10-16
秋冬- リリー自由詩5*23-10-15
※五行歌_二首「水自体は無口でしょう」- こしごえ自由詩5*23-10-14
雨の朝- リリー自由詩10*23-10-14
詩想22- ひだかた ...自由詩623-10-13
夕陽- リリー自由詩5*23-10-13
試着室- たもつ自由詩723-10-12
Weak__Coffee_- リリー自由詩4*23-10-11
狭間- けいこ自由詩5*23-10-11
旦那ちゃん- ルルカ  ...俳句4*23-10-11
呪言〇オウゴン- ひだかた ...自由詩523-10-10
ぶらんこ(新訂)- ひだかた ...自由詩423-10-10
遠雷- リリー自由詩4*23-10-10
秋深し- wc自由詩823-10-9
雨垂れが聞こえ続ける限りは- ホロウ・ ...自由詩5+*23-10-9
歳月- 草野春心自由詩923-10-9
光の朝- 由比良 ...自由詩223-10-9
13行- 空丸自由詩1623-10-9
雨のうた- ひだかた ...自由詩523-10-9
この冷える冷える一日に- ひだかた ...自由詩523-10-9

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