孤り寝るベッドが冷たい師走、夜
辛い日々はりさけそうで、でも聖夜
寂しさの隙間を無視するクリスマス
夢をみた貴女と好き合う死んでもいい悪
....
存在の孤独が
冷たく露わになるこの夕べ
雨滴は石を穿ち
震える胸奥を
抉るように流れ落ちる
ぽっかり深淵が口を開く
ぽっかり深淵が口を開く
遠くふるさとの汽笛が響き
わたし ....
もっと散歩にいきたかった
もっと抱いてあげればよかった
もっと話しかければよかった
もっと贅沢させればよかった
もっと遊んであげればよかった
もっともっと一緒に
朝に夕に
百万回名前 ....
僕は
僕でしかありえない
僕が
僕でありえたら
それで十分なのだ
いや
それでこそ願うところだ
自分の道を歩きたければ
孤立を恐れてはいけない
僕が僕を
ねじ曲げて生き ....
シンシンと
音もなく降り続け
零下の気温も重なって
朝起きて
窓の外を見てみたら
10センチも積もる
一面の銀世界
初雪としては
よくもまあこんなに積もってと驚いた
....
君の家の
玄関にあるもの
赤いポスト
白い雪だるま
さよならを言いに来た
僕の右手を添えた
木の枝に手紙
インクが滲んだら
涙みたいに見えるから
君ならその景色で
僕を浮か ....
照れ隠しで
ヘルプミーと叫んだ
みんなは笑った
僕も淋しく笑った
世界には
後悔さえ残らない
僕は
本気だったから
屋根の上のネコは
大丈夫です。
問い合わせ
お断りします。
店主
冬晴れの光のなかを進み行く遠いシグナル仰ぎ見ながら
シグナルは冬陽に揺れる揺れ動く日々の果てから輝き出でて
掴み取る光の海へ泳ぎ出す死すと生きると詮無いことと
....
咲く花に幸あれかしと動く夢
紅茶飲み動く夢みる針の床
向日葵が寂しいというクリスマス
テレビさえ名前を上げる武器であろ?
その言葉自 ....
南天の紅の実のさびしさの訳を知ってる人はいますか
遠い地平に
雨は降る
逃れていく
人声に
郷愁は募り
ひざまづく
この世の果て
夜の底
あの深遠な声の淵
(銀河は廻り爆発する)
人は産まれ生き
去ってはまた産まれ来る
....
○「詩とは」
詩とは
自分のために
書くものである
○「人間らしく生きるとは」
人間らしく生きるとは
きれいに生きる
正しく生きるということではなく
己の欲望、不安、心配、過ち、失 ....
1
あなたは確かに
削り出された回廊も
水滴したたる洞穴も
鈍色に輝く捨てられた斧も
あなたは確かに
美しい人よ
眼差しの涼やかさよ
あなたは一つの奇跡
空蝉 ....
ひとりで生まれ
ひとりで死んでいく
たくさんの人々に見守られ
たくさんの天使に看取られ
根源へ 帰っていく
それは永らく喪失された場所
唯一無二の帰属すべき場所
透明な紐帯が雨に ....
月までの
長い階段を
上ってる
永遠みたいな
道のり
階段端で
休んでいると
月側から下りてきた
子供が隣に座る
何も言わずに
じっと私を見てる
腕時計を外して
....
あら失恋?
貴女の泣き声 こころを凍らせ
異邦の人でも 抱きしめたくなる
「大嫌い」
嘘つかれてもわかるのは
涙の色が隠せなかいから
憎み合い
呪いたいほ ....
おゃ
知らないのかい
本場イタリアじゃあ
サンタじゃなくって
魔女が
クリスマスプレゼントを運ぶのさ
もともとは
聖書のなかにある
伝説の老婆のこと
キリストをさ ....
○「政策」
「非正規雇用」と「シングルマザー」の増加によって
今まさに社会の土台が崩れようとしているのではないか
どうすればいいのだろうか
○「逆手」
真面目な人は気をつけなければいけない
....
健康だとうらやましがられる
仕事があるとうらやましがられる
夫婦暮らしだとうらやましがられる
年金が多いとうらやましがられる
そういう社会になってきている
遠くから降って来る歌声が
浮遊したまま哀しい音色を木霊させ
やがて地に落ち砕け散る
天に舞い上がる歌声は
満天の星達を暖かく抱き
やがて静かに沈み込む
歌声は現れ消え去る
現の壁 ....
耳には遠い音楽が響き
壁には醜い蜘蛛が這う
奇妙な屈曲、奇妙な距離
ブルーに流れてゆく雲
満天の星達が輝き
蜘蛛は行き場を失い
落下する、天から
叫び続ける声は孤独を打ち鳴らし
こ ....
遺伝子の乗り物である僕たちは
摂理の維持装置としての個体を
あたえられたのかもしれない
数学は世界を解析する不思議な詩
物理学者はたぶんときどき詩人
純粋哲学あるいは応用哲学
でも ....
変哲の無い偏光が輝いている。
球体としてのFeのすがたを、
実感するものは以前としていない。
ツーフィンガーが風を分割してゆく。
回転する動力はネズミでたくさんだ。
二週間も無休で遊 ....
こどものころ
おとぉさんがさんたくろーすだって
しらなかった
けれどそれは
あまりかんけいなくてね
おとぉさんとおかぁさんは
けんたっきーふらいどちきんのばんごはんと
た ....
ここがどこなのか
どうやってここに来たのか
わからない場所で
思う
花が花であったこと
風が風であったこと
今ここに
花かどうかわからないものが
咲いていて
風かどうかわからない ....
老いた心よりもからだよ軋むな
パンを食べられる幸せアントワネット様
美味しいバターを塗って美味しさを守る
いつか人並みにできるようになる
とてもいい夜の黒猫を抱く
....
菊の花が散り、黒いスリッパの上に落ちる
どれほどたくさんの罪が
世界に広がっていくのかを誰も知らないんだ
馬鹿みたいに、
自分だけは全てを知ってるつもりになって、さ
....
96歳の山の師匠と僕と友人の3人で
久しぶりに県境の山に登った
急な登りじゃないから師匠も一緒に行こう
と友人がいうので行ったが
山の師匠には危険な急登だった上に
道があちこち崩れていたり
....
冬菫インクとなって夕空へ
冬すみれ行き着く先は夕日かな
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