頭で解って
  心で解らなくなって

       ──Grapevine




見つめれば瞳の色淋し草の花

柿剥くや皿にオレンジ色の舟

はぐれたる羽音がひとつ曼珠沙華 ....
集合的無意識

誰かが放った言葉に
自分が発しようとしていた言葉が重なって
なんだかドキドキする
そして先を越されたような気分
このまま自分も発したら
パクってると思われるかなと
余計 ....
 めずらしく熟睡したようで、うっかり二時四十五分の目覚まし時計を停めてしまい、気がついたらすでに三時を過ぎていた。あたふたと準備をし、食後に飲む薬をポケットに忍ばせ、慌てて大便をする。洗顔、寝起きのス .... 詩はあれで
物語はこれ
そう言える人に憧れる

球数やことばを待っているだけだから
喉にはりつく声や

ひらくのを待っている
ふくのを待っている
泡とちるのを
波によせるのを
口 ....
思い出は寄り添う
犬のように

抱きしめ、
愛おしむことができる
そんな記憶だけを
私は飼っていたかった

だが因果なもので、心の眼というのは
暗く忌まわしい思い出の方に
向いてし ....
目を覚ましたくないけれど意識はしっかり目覚めている
恐る恐る目を開ければ目ヤニがパリパリと
昨日酷使した恨みのバリケードを築いている
体は寝たがっていて布団にしがみつく
今日の空白の予定に敢え ....
すべてはもう終わりながら
自覚無きエゴイスト共の
競い合い殺し合い
此処は既に廃墟なのに、 

 解ってるって 

濃くなる青に冷涼な風吹き抜け
冬の凍結した兵士達の進軍手前 、
  ....
本当に恐ろしいのは自身の存在とその周辺のすべてが本来あるべきはずの意味を失ってしまうことだ、豪雨に洗われた路面のように本質を剥き出しにして、けれどなにも語ることは出来ない、本当に恐ろしいのはそうし .... 桟橋の果で水につま先をぬらす
少年たちと少女らがいて
軽トラからもれるラジオを背景音に
秘密をはじめようとしているところ

心にうまれる底のない穴に
無意味な詞ぽつりを吹きこめながら
指 ....
 

くらやみは、
探さなければならないくらいの
あかるい雪夜でした。

小道をあるくと、
足あとがうっすらと残り
窓あかりの向こうには
しあわせな笑い声が聴こえるようでした。
 ....
物思いの先に
秋がとまる

キバナコスモスの先に
ツマグロヒョウモン

夏のような時間が
漸く終わろうとしている

熱風と湿気に
塗りこめられていた

思い出と思い入れと
 ....
 道行き。私は尋常に歩いていた。特に変わった道では無い。普通の住宅街の道だった。朝であった。
 背後から音がした。{ルビ扉=ひら}く音に続いて、それはアスファルトを打ち鳴らすハイヒールの音に違いなか ....
みゃあみゃあ
きみがどこかで言うから
どこにいるのって
さがした
見つからない

きみの声が
ずっとしたまま
買い物に行ったら
傘も手提げも
どこかになくして
それっきり

 ....
ベッドが呼んでる、そっと耳元に
「今日も一日、おつかれさま」
時計の針は静かに進み
目蓋は重たく、もう限界


歯ブラシは、僕を見下ろす
「今日こそ磨こう、虫歯になるよ?」
心はもう謝 ....
薄雨の
降りし今日の
我が身を包む
涼風ふわり
ふんわり漂う
虚しさ何故か
胸奥を覆い
かさこそかさこそ
揺れる想い
魂の力を得んと
心の悶え震えながら 、 

向かい喫茶に灯 ....
私は原付バイクに乗り風に遊ぶ
天使だから
今生のことについては
ある程度の見境がついて
ついて・・・
でも諦められないこともあり
今日も瞑想プログラムに
遊ぶ
遊ぶ

夏の時分 ....
人類がきらきらと死に絶えた日、ずっとブランコに乗って見ていた


憂鬱で空っぽな日の日記には「完璧でした」と一言、笑う


幻滅に満たされて「人が嫌い」と書き殴ってる、人の言葉で


 ....
訳もなく泣いちゃうような感情を旅の私のお守りとして


この世には存在しないイメージが廃墟になって続く裏庭


君との距離が離れてく天国で数えもせずに錠剤を飲む


「何で笑いたくな ....
あと2分しかないよ と言われて
あなたは詩を書きはじめる

あと2分、と言われてわたしは
あなたのことを愛しはじめる

安らかなのは
2分後に
ぜんぶおわるのがわかっていること ....
夜も更けて

飲む酒の

苦い味

帰り来ぬ

街の灯は消え失せて
滲む夜の静けさに
色彩の輝きがどこまでも辿る
9の言葉に埋め尽くされ
そこに意味を探すものはいなくなった
まだ悩んでるんだろ、どこまでも
快楽の奥底にあるのは
ただひたすら君なのさ

 ....
わくわく
わくわく
わくわく

もぞもぞ
もぞもぞ
もぞもぞ

ゆらゆら
ゆらゆら
ゆらゆら

うとうと
うとうと
うとうと

すやすや
すやすや
すやすや
こいつだっさ
あ、わざとなのね

こいつバカすぎ
あ、わざとなのね

こいつキモイ
あ、わざとなのね

こいつなんか臭い
あ、わざとなのね

こいつつまらん
あ、わざとなのね ....
コロナを経て、何年ぶりかの海外旅行。成田空港にどうやって行くのかということすらもすっかり僕は忘れていた。それを調べて、空港に着くと、チェックインした後にあるはずだった飲食店やコンビニの場所が変わってし .... ぱたぱたと画面が消えて行く音が宇宙で最後の雨降りでした


今朝もまたケトルでお湯を沸かしてる君の横顔(永遠として)


お互いを許す言葉が出ないまま願うみたいに笑い合ってた


生 ....
久しぶりに
花を買った
どんなのが良いのか
どういう風に選ぶものなのか
さっぱり
だったので
こんなものだろうかという
金額だけ伝えて
ぱっと
明るく咲いた
店員さんに
選んでも ....
ロックンロールなんて
好きじゃない
けど
ローリングストーンズのバラードは
好きだ

悲しみのアンジー、って邦題も
どうかと想うけど
そんな疑問が霧消するくらい
その歌は ....
ふたりは指を絡めて

伝えたい想いを確認する

重なる心は

ひとつの姿を現した

永遠を知った夜
虚脱しつつ
自らの狂気と恐怖
抱えながら
悪夢手前
夜陰へ突入する、

 散りばめられた言の葉の
  縮れた枯れ葉のイビツ 、
 赤信号の横断歩道横切るスズメの形為し

あのひゃっ ....
その日は朝から晴れるだろう


神々しい耀きが沈もうとする刻
それは始まる

暁く染まった静くが 一雫
茜く沈んだ沈黙が 一雫
赫く咲いた聲なき聲が 一雫
朱く霞んだ無言が 一雫
 ....
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