かしまし夜の楽しさに

灯りの照らす 微笑みに

進む酒杯に 唄う随(まにま)に

ガラスの雫の涼しさに

盛夏に馳せる 夜凪のひととき
浮力を失くした夏を掌に掬い上げ
大地は死者と契る

数は数えるものではなく
総体として抱きしめることで
各章から噴き出す色彩の嗚咽や戦慄きすら
受肉した祝祭の肌を駆ける花びらであることを
 ....
蜩の歌声
何万年昔のそれと
何万年後のそれは
変わらない歌声だろうか
愛の歌の

 ※ 蜩=ひぐらし。別名、かなかな。



濃い影を
つくる光は光か
光とは
導く存在では ....
歪んだ燭台の中の左手の小指の先端の骨はすでに黄色く、そこでどれだけの時間が流れたのか見当もつかなかった、一匹の大きめの蟻が意味ありげにそのそばに留まり、しきりに触角を揺らしていた、石で作られた建物 ....  衣装ケースの底に今も蔵って有る
 レトログリーンに白ドット柄の
 スカート付き水着

 もう 着れる歳でなくなってからも
 ずっと処分せずにいた
 これが一枚の写真の様だから

 眩 ....
 

生きるって
恋することだと想うんよ
離れたのちいま、つなぐ手熱く



その雨の
音をじょうずに不幸がり
傘を買いに、ゆく約束をする



指切りを
なにの ....
早く帰らなきゃと思った
あの午後に
わかっていた、

さみしいこと
あなたが
さみしいまま笑うこと
そうされるとどうしようもないこと
名前のない感情を
手近な恋でくるもうとす ....
ぎゃん泣きのうれし涙を一度だけ
 

嬉しくて一度だけでも泣きたいな
斜めからめていつも生きてた

いなかつたこんな人は今までも
いつまでも続く感動の痺れ

まぐれでも出逢えた奇跡
 ....
結局は、自分のことしか好きじゃないし、結局は、自分にしか興味がない。
結局は、他人のことなんか、どうでもいいし、結局はなにもかも虫が好かん。
結局は、誰に対しても腹の虫が治らないし、結局は誰も彼も ....
フスマがカベがモクメが
しばし しんと
沈黙の内に佇み在り

 ふっと次の瞬間 、

一斉に起立し襲い来る
狂う狂う!無機に無に、
自らが呑み込まれ

自分が意識が奪われ解消されて ....
人間に似せた偽物逃げた店 現に見世物小屋も兼任


カラフルが殻からあふれ空へ降る 空だったから身体に触れた


日の丸を八月九日の白を赤い月日を丸い目で見る
今は今だ
私という今今という私
私が死んだら私の
今は今ではなくなり
過去の亡霊になる



今は 回り回って
すべての今とつながっている
五行歌を書いている今
宇宙の今
あ ....
ながい休みを終えて 心にのこる青
とても気持ちよく泳げた日
眠りにゆく藻や蟹の子どもたちに からだを洗わせ
子どもみたいに 沖でじゃれあって

冷たい層をくぐり抜けられたら
そこにも きみ ....
 くやしさで涙があふれる

 忘れていた慟哭

 どれほどの努力と

 どれほどの時間を費やして

 自分との闘いに挑むのか

 もらい泣きでしか涙は出ない

 忘れてしま ....
星、滲む
つまり涙が出る公園
パンダのシーソー、月に吠えそう


こころ切り
切って尖らせ切っ先を
視線に変えて世界を射たい


絶望の
あとにそれでも諦めず
血を流し ....
ちいさなちいさな火花を散らす、とても弱々しくなった、ちいさな晩夏の太陽が、ポトリ、と水色のバケツに落っこちて、やがて秋の陽がのぼる。 ネアンデルタール人は亡き人に花を抱かせ葬儀を行った
死んでも花に包まれ
あの世に幸あれと祈ったに違いない
生の世界と死後の世を観ていたのだろう
そこには既に信仰があったと思われる
人類学者の ....
遠い空を
ゆく
つばめの子の
魂は
次の宿に移る



今回の生(せい)では
出会ってくれてありがとう
つばめの子だった
その魂
次の生でこんにちは



体は有限 ....
喉が渇いて目覚める
遮光カーテンの隅から
朝焼けの光が忍び込む
逃れたくても
太陽はやってきて
月を跨いだ
変化に弱い僕は
静かに絶望しながら
カレンダーをめくる
八月という一日の始 ....
うつくしい歓び いい香り
正直な夢 誰かは噓つき

貼りついた 素敵な歌声
偽物モザイク

暗い洗面台にひとり立たされ

ちゃんとお笑いなさい と
棒でおどされ
怒ったり
狂った ....
傷だらけの


お月さんにそっと
教える



この魂という命は
さまざまな存在と
生きてきたが
今は私と
いっしょ



私の命は
一つ限りだ。
透明な風 ....
渚にて真剣にみてこなかったしわ寄せの波繰り返し来る  

「愛してる」
街は魔法の夢みたい
ピンクの文字が流れてみえる


ペンギンが
空をみあげて夢をみる
姿みたいに街角に立つ


天使という
名前の雨が降る夜は
 ....
机の上のティッシュが
富士の形になり
風になびいている
今宵は何だか、気分がいい
{ルビ誰=た}が定めたる森の入り口 夜明には天使の着地するところ *

睡つてゐるのか。起きてゐるのか……。

教会の天井弓型にくりぬいてフラ・アンジェリコの天使が逃げる *

頬にふ ....
雨の降り始めに
雨の匂いがする

君の傘がだんだん小さくなる

追いかけられずに
鼻の先ツンとする

肺の中が雨の匂いで満ちて
辺りは水溜りだらけ

一人立ち尽くす
影となり
 ....
ずぶっずぶっ
自らの脚の
ゆっくりねっとり
黒土に沈みゆく
 を、
慌てて何とか引き上げて
進む一歩、
また ずぶっずぶっ
ねっとりゆっくり
黒土に沈みゆく

視界もんわり暗闇に ....
暑すぎて歩きながら夢見るて 空間を生きるものは、
光の中で存在を体験する。
時の流れを歩むものは、
創造行為の中におのれの力を感じる。
心情の深みの中にいるものは、
宇宙をみずからの中に見出そうとする。

空間の広 ....
お日さまに
光る雲を
見ている
どこか
遠い日の夏



風に従う
光る雲の
輪郭も
変化していく
こころも



笑っちゃお!
暗くしめった
こころを
あっ ....
朧月夜さんのおすすめリスト(4208)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
祭りの夜に- ころここ自由詩124-8-4
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※五行歌_六首「闇があっての光」- こしごえ自由詩4*24-8-4
渇いた夢- ホロウ・ ...自由詩3*24-8-4
波の思い出- リリー自由詩9*24-8-4
ムーン・リバー- 秋葉竹短歌224-8-4
さみしいこと- はるな自由詩324-8-4
ぎゃん泣きのうれし涙を一度だけ- 足立らど ...自由詩524-8-4
結局のないラブソング- 鏡文志自由詩3*24-8-4
プレゼンス- ひだかた ...自由詩324-8-3
丸い穴- 水宮うみ短歌2*24-8-3
※五行歌_三首「今は今だ」- こしごえ自由詩3*24-8-3
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オリンピック- 佐白光自由詩1*24-8-3
夏の風- 秋葉竹短歌224-8-3
線香花火- 本田憲嵩自由詩1124-8-2
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※五行歌_三首「透明な風に_肌をなぜられて知る」- こしごえ自由詩8*24-8-1
海岸で思うこと(人生いろいろ)- 足立らど ...短歌524-8-1
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山登り- 服部 剛自由詩724-8-1
Opuscule。──Dedicated_to_Ms._Ta ...- 田中宏輔自由詩10*24-7-31
rain- 自由詩5*24-7-31
黒土の夢- ひだかた ...自由詩424-7-31
暑すぎて歩きながら夢見るて- 奥畑 梨 ...俳句224-7-31
詩想、「自己存在」という問い·今の私という境地2.- ひだかた ...自由詩3*24-7-31
※五行歌_三首「まだ命はある私」- こしごえ自由詩4*24-7-31

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