じんじん 痛む眼だ、今日は

曇天に陽射し 明るみ
時はチクタクチクタク

神経障害にて冷え切る肉、手のひら
手袋被せうずくまる、道の途中

澄んで綺麗な女の人、通り過ぎ
眼を奪われ ....
棕梠の大木の許、
人人人 集い
歌に、聴き入る

午前三時、
天使が大地蹴る頃

その喉の震え
その声の旋律
その声の響き
意味 只 其処に
立ち現れ 在り

響き歌い歌 ....
陽射し、丘の頂を赤々と染め
優しく柔らかに降り注ぎ
雲たち、陽に照らされ
丘の上に漂っている

花々、紅潮した頬を光にかざし
霊の勝利を謳う七色の虹に合一し
地上を希求する光を護衛のよう ....
朝の
心の空虚を
降り続ける雨、
振り解いていく
断続的に冷やして
冷やして沈めていき

街道は霞がかり
車は通らない、日曜日
無数の傘、揺れる
葉桜に近付いた季節の推移
それで ....
 花の時期を過ぎれば気にも止めないでいた
 児童公園の隅にある
 赤茶けて錆びた鉄の 大きな藤棚

 敷かれた石畳に 風雨で変色したコンクリートの
 ベンチ三脚
 ちいさな葉が滴り落ちる  ....
響き鳴るか、
歌い成るか、
瞬間、瞬間
新たに新たに
生まれたての
生々しさに

夏に雨降り海を泳ぐ泳ぐ イルカのように

響き歌うか、
鳴り響くか、
瞬間、瞬間

知覚し即 ....
赤々と艶やかな大輪の花を
呪い殺すように歌い千切って
淡い光跡を残し貴女は沈む
深く澄んだ泉の底へ
こんこんと湧き出る清水、
あらゆる幻想を溺れさせ

なにが訪れたのだろうか
なにが到 ....
雨のあと、僕らは廃園で見た
レインコートを着た怪人
手足が長くて、大きなシャベルを持っていた
まるで今しがた何かを埋めていたように
土に汚れたレインコートを


その色を その手触りを
 ....
 先週は半袖でいられたのに急に
 風の冷たくなって
 靴下も履いていない あの子は
 三ヶ月くらいだろう

 膝でリズム取る
 まだ若い男
 の揺かごに ぷらんぷらん
 あの子のあんよ ....
あなたの瞳のなかの星たち 
風に吹かれ風に瞬き輝いて
毎晩わたしは眠りの底にて
貴女たちに逢い宿りに行く

其処には
無限のたゆたい
在り
風に吹かれて
うねりたゆたいやすらぐ
時 ....
軽やかに
紡ぐ
内から
沸き上がる
思考の糸を
生まれたての
子供のように
普遍の宇宙を
舞いながら
世界の響きに
身を委ねて

沈み込む虚脱は
苦痛の肉体と共
忍耐を背負 ....
わたくしのいのちはたかだかすみれぐさ 規定された意味、剥げ落ち
只、眼差しだけ 無数光る

呻いているのだ、
唸っているのだ、

あるものあるものの眼
それら在る内面の核心



便所にて宇宙数える私は 内へ内へ
 ....
貧しくても陽は昇る
と慰められたが
富を握る1%にも陽は昇る
ご来光は闘いだ

「もう武器は造りたくない」
と彼は日記に書いた
書いただけで
今日も陽が暮れた

舗装された道路で
 ....
あれとって
とかいう瞬間の落下
これがわたしだとさしだしている宇宙へ
さしいれられた手紙の中で
きみはうんとないてもいいし
たくさんわらってもいい
どっちでもない状態を
保っていてもいい ....
円と三角、接合する
爆弾抱え俺は此処まで来た
なんていうことはないんだよ
連なる三角、睥睨する円

時間の大河は河口に注ぎ
輝く大洋としばし押し問答しながら
呑まれていく呑まれていく、
 ....
いつも優しくなれなくて
ざらざらしている舌を
外に出せるほど幼くはない

昨日の影に怯えながら
誰かの愛を求めても
オブラートみたいに包めない

きっと破れて
光の方を選ぶでしょう
 ....
何処にも行き着くことはなく
そっと明かりを灯すように
静かに確かに歩んでいる
過程にのみ意味浮かび
繋ぐ意味に花咲き開く
そんなひたむきな営みを
ただただ静かに晒している

(目眩くよ ....
夜のように浅黒き女よ
照らしておくれ その稲光の目で

夜のように実り豊かな女よ
慰みあれ 鉄めかしの客にも

夜の真白よ サボテンの花よ
牛飼いたちが呼び起こした 土じみたしかしよく通 ....
波は打ち寄せ
天涯孤独、
同心円形に
後光射し、
砂地に横走る
蟹の赤々、
虚ろな声の
喉は引き裂かれ

青い 深く青い空 只ひろがり
僕は泣いて笑って喚いて しずまり

輝く ....
 小路を下り来た足が
 民家の庭先にある酔芙蓉の木に
 止まってしまいます
 日差しを浴びる幾つもの
 いくつもの花を
 見てしまう
 どれもがすっかり
 酔い心地
 
 木は通 ....
世界は崩れ落ちたりなどしない、その中で右往左往する無数の個が、語ることもままならず腐り落ちていくだけだ、眠ることのない二四時、薄暗がりの部屋の中空にそんな言葉が捨て置かれていた、後頭部を包み込む枕 .... 三月十二日 火曜
天氣 晴
起床 六時二〇分
就床 十時二〇分

今日は全部の學科が東西合併でした
圖画は色の彩色を習ひました
國語は自習でした
裁縫は感想(一年間の成績につい ....
水 あつめるところから暮らす
俯く 嫌 こころ写すから
窓や雲を数える 迷うまで

何かの粒とうがいに使われた
白っぽい水が
くり返し吐き出され
洗面器を満たしてゆく午後

わたしの ....
いちばん好きな場所は屋上で
鳥かごみたいな制服のスカートが
風を受けるとひらひらと舞って
本当に飛べるような気がしたから

空を見ている間は
瞬きをして
雲を何針も縫ってしまう

上 ....
仄かな熱、
三本の柱、
絶えず声、

生きるために生きる
のなら、
進み化けるために

ノイズまみれの生から
溢れ出す 垂直の瞬間

切断する 時を
この燦々と日曜日、
張り ....
みそひともじ はおまじない

歌を忘れたカナリアが

閉じ込められた鳥籠の

扉を開ける合言葉

57577

世間知らずの詩人さん

おいらも一つ考えた

ぜったいばれ ....
○「青春の回想4」

僕の友人の話である
中学生の時に二つ上の先輩から
いきなり呼び出されてめちゃめちゃに殴られた
どうして殴られたかはまったく心当たりがなかった
しかししばらくするとそれ ....
真っ直ぐ容赦なく進む時間に
春、桜の花 絢爛に舞う

花道、進み全身を浸せば
不思議なくらい、
瞬間 瞬間 現れ出て

花吹雪はいずれ
私という存在に垂直に降り
時間という緩慢な容赦 ....
翼が生えてきた 日に日に大きく育って
ゆく けれどそれは 誰にも見えない 私自らにも
見えない なぜならそれは 私の内側へと
生えていたから 見えはしないけれど ただ
たしかにそれは 翼である ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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