からだ汚れて帰る家には
やくそくなどなく
ひとの影もない



花が一輪、咲いています

ひとの影が肉なのだと
あるいは水分なのだと
あるいは血、なのだと

絶えるこ ....
渋滞の車の窓から顔を出す子犬の野生がこぼれる唸りよ



朝焼けの赤い空気に立つ不死の人工建造物の寒さよ



好きというただ言の葉が突っ立って電気も消 ....
ひかり、在り
暗がりに射し込む
ひかり、在り

朝の静寂に包まれながら
僕は大きく息をする
昨日と同じように
一昨日と同じように
繰り返す日々を掲げ持ち
また新たな一日を掴み取る
 ....
西の空が
赤銅色に燃え残り
薄暮が辺りを包む頃
俺は拳を握りしめ
一心不乱に進んでいく
胸の奥処に蟠る
抑えがたい不安感に
鼓動激しく息を継ぎ
夕闇の道を進んでいく

西の空が
 ....
桜木の下の子猫の鳴き声を日向ぼっこをして聴く風吹く


瀬戸内に秒針みたいに沈む陽の最後に伸ばした指先の朱よ


《永遠》という言葉だけは知っている 今はおそら ....
濡れた火
燃える水

僕らはあまりにも
性急に夢を見すぎた
僕らとは誰なのか
僕らは今どこにいるのか
たしかめようともしないまま

だからそこに出来たのは
はじめから廃墟だった
 ....
突破していく
日々の翳りを
うねる海原をひかる峰を
広々と見渡し
凋落する時間には目もくれず

この虚ろな日々に
我ら完璧な新参もの
きらきら光る美しい音楽が聴こえて来て
気分はゆっ ....
待ち遠しい時間がゆっくりと眠る


夢をみる君が物質だった頃


体温を太陽の代用とした


文字という固体が溶けて声になる
空、気持ちよく晴れ上がり
熱、程よく対流し
風、絶え間なく吹き抜けて

この黄金色の一日を
初めて出逢う照り返しを
(浮き上がるような光景を)
胸高鳴り高揚し
奇跡の取得に傾いて

 ....

洗面台の鏡が話しかけてくる
久しぶりだな
ここずっと俺を無視して来ただろ


ああ
ずっとずっと無視して来たよ
鏡みなんて見たくなくなってたから

久しぶりに自分の顔に会いた ....
情景は語彙を求めていたが、それはただ、うなだれて瞼をとじていた
季節は何度も密会を続け、新しい季節が生まれ、産毛を生やしている
空気の隙間を鵯の鳴き声が斬り裂いていく
列島は黄金色に包まれている ....
昼のしじまに沈んでいく街に
雨はいつしか降りだして
遠退く人の足音が
カランコロンと木霊する

俺の胸のうちで鳴る空虚さが
脱力して街を覆うようだ

昼のしじまに沈んでいく街は
いつ ....
彼女のことは雪が降る夜に知った

罪を飲みこんだ白い獣の子が
すがるみたいな小さな鳴き声で鳴き
だれも好きになれない自分のことを
お手上げだから、と、足下の
黒い砂あたりを蹴り上 ....
どよめく夜に
意識持つ
風がちりちり 
肌を刺す 
ざわめく、さざめく
わたしのこころ
今夜はこんなに孤独に耽り
己の在ることを感じている

(遠い遥かな思い出は
廻る銀河の旋回音 ....
記憶の旅をすることがある
降り立った駅では君はまだ幼くて
ディズニーランドで迷いかけて
私を見つけて半泣きしていた

おとうさんと呼ばれた時代があった
記憶は珠玉でいたましい
せつなく傷 ....
ひとりの夜に
闇は広がり来て
静かさは増し
差しのべた手の先が触れるもの
あたたかな、やわらかな、ほのかな

溢れるたましいを浸し
ずっと、ずっと
寄り添って
無限のうねりに身を任せ ....
○「美学」
男の美学は
一切言い訳をしないことだ
女の美学は
上手に言い訳をすることだ

○「夫婦愛」
愛がなければ
なすことやることすべて
ストレスだ!

○「自分の姿」
巻 ....
よる
あふれる
かなしい
ゆめだけ



あさ
こぼれる
かわいそう
ことばだけ



ひる
みちる
うれしい
ひかりだけ
壊れ物を抱くように
そっとその旋律を運ぶ
引き裂くような白んだ空
幼子の不協和音

私たちは未完成のまま生まれ
未完成のまま躍り
未完成のまま去る

翼の下に鳥が憩うとき
私たちは ....
○「一貫性」
言葉と言葉の一貫性だけでなく
言葉と行動との一貫性も
よく観ていかなければいけない

○「アンケート調査」
「戦争に行く」と答えたら
ほんとうに行くのだろうか

○「お ....
ねぇ、想い描いてみて?

言葉がまったく通じない世界、
彷徨いたどり着いた
行き倒れの『私』だから、

じゃなくて。

この国で、
同じ言葉を話す人々と、
話しても話 ....
 キラキラしているね
 キラキラしているね

大地を歩む人々が
降り注ぐ陽光を浴び
笑いを弾けさせている

 キラキラしているね
 キラキラしているね

喜び溢れ陶然と
初夏の光 ....
人が
歩いている

曇天の街を

霊性がそこいらを
飛び交っている

初夏の清々しさだ

たましいは求めている

この辺境の街角から
自由に飛翔する
その時を

時はや ....
○「適応」
暑い日は暑い日のように
寒い日は寒い日のように
雨の日は雨の日のように
風の日は風の日のように
暮らしていかなければならない

○「大義名分」
プーチンも正義のための戦いで ....
舞い降りて来る
舞い上がり
舞い降りて来る
喜びの翼が
明るい陽射しに照り映え
二重三重に輪郭を揺らしながら

救いの天使よ、
今日こそ歓喜に打ち震え
私たちの日々の無力を
吐 ....
街の灯が、ダイヤモンドの高潔を
つらぬきとおせばカッコ良いのに。

飛んで虫。ふところに入る、ちょっと待て、
虫は嫌い!てか怖いんだよォー!

遊びでね、大大阪(だいおおさか)のミ ....
○「諸刃の剣」
ふだん何気なく使っている言葉だが
言葉で人を殺すこともできる
言葉で人を生かすこともできる

○「今」
年寄りは
今を楽しむしかない
明日はわからぬ身なれば

○「 ....
たそがれよいときこころも濡れる

あおぞらゆく春みあげて歩く

うたをうたって笑うあなたの

しあわせいろのみらいが視える

この街いっぱいおれんじそまった

空からき ....
あおはるの紙飛行機が飛ぶ海辺、はるかにイルカと人魚がお遊戯


風も舞う、街が守ってくれるのは砂漠の白砂に埋もれた歌声


死ぬのなら死ぬまでに二度夢をみて一度はかならず失う純血
 ....
降り続いていた雨が止み
今日は薄日が射している
おまけにうっすらあったかい
おれは胸いっぱいの共感に
包まれ街に入っていく

街では陽気なコーラスが
もうひっきりなしに響いていて
老婆 ....
おぼろんさんのおすすめリスト(3593)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
罪を洗う風- 秋葉竹自由詩222-5-3
点景あるいはかくれて泣くうた- 秋葉竹短歌122-5-3
初光- ひだかた ...自由詩422-5-2
夕闇の未知- ひだかた ...自由詩422-5-2
ゴールデンウィーク- 秋葉竹短歌222-5-1
沈黙の神殿- 塔野夏子自由詩5*22-5-1
Absolute__Beginners- ひだかた ...自由詩3*22-4-30
- 水宮うみ川柳3*22-4-30
この黄金色の一日を- ひだかた ...自由詩7*22-4-30
- こたきひ ...自由詩222-4-30
四月最後の静かな朝- 山人自由詩6*22-4-30
黒い警笛の街- ひだかた ...自由詩322-4-29
鞦韆- 秋葉竹自由詩122-4-29
どよめく夜に- ひだかた ...自由詩422-4-28
記憶の宝物- 山人自由詩8*22-4-28
ひとりの夜に- ひだかた ...自由詩322-4-27
独り言4.27- ホカチャ ...自由詩2*22-4-27
一日だけ- ひだかた ...自由詩2*22-4-27
Unmade4- ひだかた ...自由詩322-4-26
独り言4.26- ホカチャ ...自由詩1*22-4-26
へびつかい座流星群- 秋葉竹自由詩222-4-26
祭典の日~今日という日に- ひだかた ...自由詩5*22-4-25
黄金- ひだかた ...自由詩4*22-4-24
独り言4.24- ホカチャ ...自由詩2*22-4-24
Let_Down- ひだかた ...自由詩422-4-23
けっきょくは《恋棄て》られなかったやつのうた- 秋葉竹自由詩122-4-23
独り言4.23- ホカチャ ...自由詩1*22-4-23
たそがれおれんじ- 秋葉竹自由詩122-4-23
砂漠の白砂に埋もれた歌声- 秋葉竹短歌222-4-23
雨上がりの街角- ひだかた ...自由詩5*22-4-22

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