君は捌かれてゆく
綺麗に身をほぐされてゆく
おろしのような雪に
赤い魂が沈んで
旨くなって欲しいと願う夜に

この世のために何ができるか、ではなく
この世は何のためにあるか、であると
 ....
うとうとしているきみの
すべすべのお腹を楽しむ
夏は火照った掌にひんやりして
冬は冷え切った指先をあたためる

鼻を近づけると
例えようのない
いい匂いがして
思わずほおずり

辛 ....
届かせて
普通の自分に
それだけで
願いを使い切って
しまってもいい

驚かせて
これまでの自分に
それだけで
人生が埋まって
しまってもいい

生きさせて
これからの自分に ....
ひさしぶりにかえってきた娘が
玄関を開けて
いえのにおいがする、といった
ずっとこの家にいるわたしには
そのにおいがわからない
いいにおいかどうか
よくないにおいかどうかも
わたしが息を ....
夜 歪み絵の上に鏡張りの円筒を置くと
立ち現れる 舶来之軽業少女
鏡の森を抜けてきたので
衣装に絡みついた光を手で払う

零度で宙吊りになる 水で書いた詩
ストローで吸い込んで要約すると
 ....
幼子の眼に映る淡い幻(ゆめ)

揺らめく色彩が鮮やかに通り過ぎ
輝きは更に強さを増して心の奥に強く刻み込まれてゆく
焼き付けられた記憶が勇気を与えてくれるから
握られた手のひらが光を集めて涙 ....
すれ違いの毎日

貴方と私
なんの接点もなくただ透明な空気の中を素通りしてゆく

どうか涙ぐむ瞳の奥に光るものを覗き込まないで下さい
哀しみが私の精神(こころ)を麻痺させてしまうから
私 ....
二人の傷跡見えないように
明かりを消して
唇と唇が触れたとき
月明かりを閉じ込めた涙が光る

残酷な言葉に斬りつけられて
無数の傷が口を開いた
流れ出した血の匂い
身動きできず膝を抱え ....
おぶわれた彼女は彼に傘をさす

耳と耳をくっつけて

時折 顔を見合わせて

どうか神様 この二人が

このまま幸せでありますように


あの日 竹林の小径

傘の縁から ....
水に滴る青紫の鮮やかなる宝石に暫し眼を止め
こころ奪われる

どんな貴婦人よりも麗しく気高く天を見上げるその姿は
地に足を着けた他の生き物逹をも圧倒させる力となり
忘れかけた感性を呼び起こす ....
僕の浮き沈みを見て
あんまり君が
泣いたり笑ったりを繰り返すもんだから
なんか楽しくなってきちゃって

もっと沈んでみましょうか
やめてくださいよ

他の誰のためでもない
自分のため ....
わたしがあたしを見つめたとき
あたしの心が安らいでいく
あたしがわたしに微笑んだとき
あたしの未来が見えてくる
新しいところに行くために
今までのものを背負っていく
誰もが未来の山を登る
 ....
変えたいものがある

体調
人相
性格

僕ではない
それでもいい
それこそ
別人になってやろう

僕の運命があるなら
それはカスだ
なのに何度も喧嘩を売ってきた
その度負 ....
聲帯の
ふるふる
ふるへ
今日の時々
きざみ
ささくれ
たちながら
やがて暮れに
夜汽車となり
発ち向かう

夜半あたり
やはらかな
ひろがりどき
ときのいざない
かいき ....
夏のそよ風が僕らの頬を撫でるよ
さらさらと流れてゆく優しい嘘
微笑みが幸せを運ぶから

言葉なんかいらない
ただうなずくだけでいい
騒がしい雑音も何もかも僕らの耳には入らないから
言葉の ....
どこかにあるだろうか
ここにいたら大丈夫という場所が

頑丈なシェルターのように

どこかにいるだろうか
ここにいたら大丈夫と思わせてくれるような人が

尊敬できる母親の愛のように
 ....
寂しさが募ったのは
その人に少し依存するのは
信頼を寄せているから
興味ない人には邪推のしようがないように
愛してたから邪推する

どこか懐かしい虚しさを抱え
町の雑踏に消える私
満月がもしも鏡なら
そっとこの手で引き下ろし
貴方に逢いにゆく夜の
秘めの化粧に使いましょ
曼珠沙華色の紅ひいて
白銀の鬼女になったなら
貴方の妻になれるでしょ

半月がもしも櫛ならば ....
私は雲です
風に押し流されるものです
こうしておおきくなりはしましたが 
いつどのような{ルビ原理=ことわり}に依って生まれてきたものか
さだかな憶えもありません
すうすうと胸が{ルビ空=す ....
従うことが当たり前
従うことしか知らない

俺たちは黙々と死の行軍を続ける

死ぬことは明白だ
最前線の捨て駒なのは誰もが知っている

逃亡しようとした者は
味方であるはずの上官に撃 ....
晩御飯を作っている君の背中が
何かを僕に言おうとしていた
静かなキッチンの端に君の残像
発しなかった言葉はシンクに流れてしまった

いつからか二人の未来が見えなくなった
影が忍び寄るのを
 ....
写真を見て

昨夜は現実だったと知る


宵の口

光る田圃の中を走る

四方八方から蛙の声

紫のカーテンに囲まれて

きっと どこかに神仙がいるはず

豆のような ....
糠雨や草も混じりてあやめ咲く

優劣の付かぬ五月の花{ルビ美=うま}し

赤き実の風に擦れ合ふさくらんぼ
春に恋して
夏に遊んで
秋に耽って
冬には眠る

人生、そんな風に
四季を巡りたいもの

とりあえず
春を振り返ると

新しい教科書
風が捲ったページから立ち昇るのは
影を煮 ....
昨日情けなくて、地下室のサイダー
今日楽しくて、蔑むgoat
明日寂しくて、天竺の顕現
明後日はじめまして、新幹線と書いてマジ
 

あまねく星の光には
生きてる意味がちゃんとある

燃える熱さの星だって
凍てつく寒い星だって
何段階でも問えばよい
こころの波は届くから
リリーの花の解放は
宇宙の果てま ....
認知されない臓腑が新しい叫びを欲しがっている、変化を求め続ける限り俺は変わらないで居られる、初めからわかっていたことだ、なにも失ってなどいない、一生を自分のまま生き続けられる人間だって中には居るっ .... 桜が咲いているのを最初に見かけた日
あくる日にはいつも激しい風が吹く
思い起こすと毎年そうだった気がする

咲いたばかりの桜は見かけによらず強情で
千切れそうで千切れず
散りそうでも散らな ....
僕は荒んでいたんだ
何もかも

隠れてタバコ吸って
バレないのを面白がってた

高校生なのにね

君とテキトーなアパートの裏側に忍び込んでさ
アパートの住民に激怒されたね
タバコを ....
たとえ世界が闇に覆われても
貴方を想う心はひとつだから
もう迷わない
泣いたりなんかしない

哀しみが雨となって僕に降り注いだとしても
いつか真っ赤な薔薇へと生まれ変わるから
何も畏れた ....
大町綾音さんのおすすめリスト(4593)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
光のなかにいてよね- らりるれ ...自由詩325-5-8
幸福論- 印あかり自由詩325-5-8
願い- sonano自由詩4*25-5-8
いえのにおいがする- そらの珊 ...自由詩13*25-5-7
ローラ- 藤原 実自由詩6*25-5-6
幸せの記憶- 栗栖真理 ...自由詩425-5-6
夢の痕- 栗栖真理 ...自由詩1*25-5-6
月とシンクロ- 自由詩7*25-5-6
雨宿り- 花野誉自由詩625-5-6
路地裏の貴婦人- 栗栖真理 ...自由詩3+*25-5-6
サブマリン- りゅうさ ...自由詩5+*25-5-6
未来の山- 自由詩11*25-5-5
試合- sonano自由詩2*25-5-5
ドア- ひだかた ...自由詩3*25-5-5
未来(あした)の夢- 栗栖真理 ...自由詩4*25-5-5
シェルター- sonano自由詩3*25-5-5
街中- sonano自由詩4*25-5-5
鬼女ノ恋歌- 福岡サク自由詩425-5-5
_雲のひとり言- 「ま」の ...自由詩5*25-5-4
北朝鮮兵士、叫ぶ!- リつ自由詩5*25-5-4
砂時計の残り- 自由詩12*25-5-4
藤山- 花野誉自由詩8*25-5-4
うつくしき五月- 笹峰霧子俳句3*25-5-4
おみくじ新芽- まーつん自由詩425-5-4
あ、さって- 饂飩(う ...自由詩425-5-4
えいえんとわ- 秋葉竹自由詩325-5-4
curse_of_days- ホロウ・ ...自由詩525-5-3
鬼女近影- ただのみ ...自由詩4*25-5-3
不良界隈等の嘆き- 陽向(2 ...自由詩925-5-3
だいじ- 栗栖真理 ...自由詩325-5-3

Home 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154