日記をつけるようになると
自分がもうひとり増える
草紅葉は
渋いいね!
手の冷たさで
近いと知る
雪国の冬を 
繋ぎ蜻蛉の哀しみ憐れ 雨上がりの水溜り 白き車のボンネット 私の胸の中のいろいろ
飛び出さないよう押さえる

本当はみぞおちに穴あけて
ひとつ取り出せば
次のひとつが頭を出して
「いつでもいいよ」と
待っててくれる
それを引っ張れば
また次の ....
愉快な話が夕刊の一面を飾り、行き着くところまで行ってしまった、サイエンティストは次作の時限式ギロチンでこの世からおさらばする、希少価値のある珈琲が豆のまま傷んで、辺り一面狂人の頭部を開いたような切 .... 赤紫の巨きな花弁に
雨滴、留まり
艶やかに
膨らむ、煌めきの
球体 二つ、三つ、
繋がりゆきて
浮き立ち映える
灰の空

やがて
涼やか吹く風に
揺られ震え
ふるふる
巨きな ....
上高地の遊歩道で
外国人が熊に襲われ負傷した
僕もその頃すぐ近くを歩いていたので
驚いた
河童橋近くのキャンプ場もすぐ閉鎖された
ビジターセンターへ情報もらいに行くと
ちょうど熊のレクチャ ....
飴玉みたいに脆い強さ。
パソコンは何日もシャットダウンしたまま、
電線でかろうじて街と繋がっているこの部屋。

LEDの電球色
ビートルズ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、
ニック・ド ....
 何時も
 碧く拡がって
 動くとも見えず動き
 光るさざ波が 僅かな物語を示す

 岸壁に立って
 私が居る
 スカートをひるがえす
 いっそ このスカートが風をはらんで
 海に  ....
いくつもの
物語の
すべてが語られて
ひとりの人として集められて
終わるころには
陽の光から逃げるような
細く長い影が
やっぱりひとつ
薄く 揺れるだろう

生まれてからは
笑い ....
人はなし、

ターコイズブルーに染まりひろがる空
遥かに遠くうっとりゆっくり遠く遥か

人はなく、

この光景のなつかしあこがれの哀し響き
この世にあの世の重なりあの世のこの世

 ....
花がいつせいに咲いたので

風もなかなかお洒落なもので

埃つぽい老婆や街の子たちも

きやすく四月のあどけない挨拶にしたしむのだらう

さはやかなハ調の音階がきこえてくると

 ....
あなたに教えられたことが
急に思いだされるのです
ところ構わず
仕事中でも
たとえばモニター越しに

あなたに教えられた
横になる歓びは
いつもの野原をまるで違うものに変えました
あ ....
近所の子どもらが
精霊バッタのあと足を外していた
お腹をこすり
みどりの泡をうっとりと掬う

人と群れるのを嫌がる
犬のくび輪にゆわえた
鈴にころがる心臓
そっちに行ってはいけない 海 ....
 特別に悲しいという訳でもない日
 行きつけのショッピングビルの喫茶店で
 夜のムードなソフトジャズが
 無機質に聞こえる 寂しさ

 スプーンで掬って 舐める
 ウインナーコーヒーの ....
その人の
思ってくれる
ように私は
生きられない。
ごめんなさい、と謝るのは
ずるいかもしれませんね
でもさ 私には私の生き方がある。

近頃私は忘れっぽくなった。ある意味
悪い物事 ....
日本にはすばらしい言葉がいくつもある
「ありがとう」
「もったいない」
それから
「しょうがないなあ!」という言葉も
すばらしい言葉だと思う
僕はこのすばらしい言葉で
何度も救われた ....
ムダなものには 骨をおりたくないのが男

キレイを突き詰めた先にあるモノ

美人通り越して美神

ツマミにもならぬ話して何が楽しいの?

美人にはいろいろまとわりつく

なにく ....
謎の荷車を引いて
着飾った馬がやってくる
出来立ての{ルビ宇宙=ビスケット}は、
遠く遥々夢の続きから
そよぐ秋風に
ミルクの匂いを薫らせて
村から村へと
せつなく甘い{ルビ宇宙=ビスケ ....
つめたい万華鏡のまばたきが
角笛吹きの感傷を揺らし
梢のうへから、いやみな天使が
それを微笑つた。
琥珀いろの木洩れ陽と
昼下がりの回想が
共謀して、道化師を泣かせた。
腹立たし ....
のびやかしなり折り重なり
冷たく熱く色づく
この世界という光の帯、

あなたの内懐に響き渡り躍り

孤独という怪物 すきとほります。
  

みんなおらっちのこと「さんらー」ってよん
でるけど、おらっちにはもっとちゃんとした
「せいとく」っていうかっこいいなまえがあ
るのに。でもかんじはかけないからさ、「さ
んらー」でい ....
 飛びこまないか
 と貴方の声が 重かった

 飛びこまなくたって
 水面に 映った顔に見入るだけで
 水底に横たわれる
 と私の声が かわいていた

 ときのすぎゆく早さは
 相寄 ....
この世界という
無意味を掴んだら
この無意味という
力動に包まれたら
次に行って生きて

 
欲はあっても執着はない
荒れほど在った
食欲も性欲ももはや囚われず
自由なる大海、恋愛 ....
旦那に愛されている タバコに嫉妬

もうどうにでもなれな わたし

なんでもやり過ぎる わたし

やり過ぎる時あり やらな過ぎる時あり

秋風が心の隙間をとおってく

くだらなくと ....
 おおきな
 朝日を 笑いながら
 数えきれない鳩が輪になって
 時の繋がりが聴こえてくるような
 羽根を打つほどうつくしい游び

 壁にぶつかるんじゃないか
 そしてそのまま吸いこまれ ....
高く濃くなる秋、きっとすぐ澄んで
晴れ渡るとして、なんともさみしい
夜の都市、煌びやかなネオンサイン
キレイだろうけど、中身はカラッポ

 あゝやっぱり突き抜けよう
 あゝやっぱり還ってい ....
秋は遠い
肩にこうべをあずけて眠る
ひとりの女のように

一匹のトンボがくぐりぬける
それ以外なにもない
綿の花をあしらった
青くくすんだヴェールの下

静かな死者の息づかい
遠く ....
 ショルダーバッグの鈴が鳴ります
 シュリリン
 控えめな 優しい音色

 金と銀がありました
 三井寺で 手に取ったのは銀の水琴鈴

 事なかれ主義の八方美人は嫌われる
 か ....
曖昧な横顔秋の海

社会の腕力から逃れて逃れて秋めく

階下に運ぶ珈琲のように長い時間をこぼした

それぞれの孤独を持ち寄って孤独なままでいる

空が斜め渡り鳥
朧月夜さんのおすすめリスト(4208)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
日記- かち自由詩423-10-5
※五行歌「草紅葉は_渋いいね!」- こしごえ自由詩4*23-10-5
_- 板谷みき ...俳句3*23-10-5
ひとつずつ、ひとつずつ- 木葉 揺自由詩723-10-4
大仰なビブラートで歌い上げたあとでほんの少し後ろめたい気持ち ...- ホロウ・ ...自由詩2*23-10-4
落下- ひだかた ...自由詩523-10-4
熊すず- ホカチャ ...自由詩5*23-10-4
小さな夢- 由比良 ...自由詩4*23-10-4
- リリー自由詩9+*23-10-4
郷愁_二- 乾 加津 ...自由詩12*23-10-3
アルルの光景- ひだかた ...自由詩4*23-10-3
転調_(旧作)- 石村自由詩9*23-10-3
あなたの教え- soft_machine自由詩5*23-10-3
解放の海- soft_machine自由詩4*23-10-3
水曜日- リリー自由詩14*23-10-3
空を忘れた鳥と私- こしごえ自由詩5*23-10-3
残したい言葉- ホカチャ ...自由詩4*23-10-3
オチがなくちゃいけないの?- ルルカ  ...俳句1*23-10-3
宇宙売りの天使- atsuchan69自由詩12*23-10-2
絵本_(旧作)- 石村自由詩5*23-10-1
LOVEレター〇孤独という怪物- ひだかた ...自由詩7*23-10-1
さんらー_は_(散文詩_10)- AB(な ...自由詩323-10-1
湖と蝶- リリー自由詩3*23-10-1
五行歌、籠のなかの球根(改訂)- ひだかた ...自由詩723-9-30
いま_この瞬間- ルルカ  ...俳句5*23-9-30
翼あるもの- soft_machine自由詩12*23-9-30
時_すきとほり- ひだかた ...自由詩8*23-9-30
孤独なポーン- ただのみ ...自由詩5*23-9-30
水琴鈴- リリー自由詩6+*23-9-30
渡り鳥- かち俳句823-9-29

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