目標を持つとき
人の目は輝いてくる
目標を持つと
人生が意義あるものに見えてくる
若い人たちにも
年寄りたちにも
目標が大事である
目標のない人生は
退屈な人生である
「今年の目標」 ....
高をくくった夏の日に
足を踏み入れたせいなのか
明日を見切った冬の日に
足を踏みはずしたせいなのか
頭の中だけが そしらぬまま
音はかえってゆきます
時の栞はありませんでした
指 ....
叫びのない窓が額装されるまでに
まずは県民会館で
エッチングとして公表された
田舎者たちにかこまれ、
曝された色彩が
夜ごとかれらのなかで這入って
やがて追放された
....
テーブルの上で
蜜柑が燃えている
そのふところにたたえた水を少しずつ手放しながら
冷たく燃えている
つやつやとした
ともしび
坊やが食べこぼした
アルファベットびすけっとのかけらたち ....
やさしい言葉に
思いやりの行動がともなって
愛が深まる
人それぞれだから
自分の思うようには
何事もいかない
しかし
自分の通ったあとには
「誠心誠意」という一本道ができるようにしたい
暗い夜の森の中
オレンジ色の光が窓から漏れている
そこはカフェだった
老女が注文を取りにくると
ぼくは珈琲とザッハトルテを頼んだ
しばらくすると老女はウイスキーのロックを持って来た
....
ふわり
ふんわり
ふっと
永遠のあけ
(うっすら貴女の鼻筋浮かび)
肉の滅び 面前に 、
肉身老いて更に若返りゆく魂を
肉の滅びに残り生き続ける物を
ふわりふんわり ....
画家に成れず
適当三昧
空しくも無く
ビジネスでもなく
唯無欲
いや無欲では無く
結構欲
でまたそんなことになる
いつからだ まだやってる
画家に成れず
仕事に帰る
また ....
光から溢れ散ばる蜜の束 あの子の耳を少しゆらした
手をとめて見てほら部屋の隅にある 打ち明け話のなれのはて
あなたは長い間わたしの神様だったように思う。たまに来て笑って、ちょっと触ってくれる神様。見るたびに薄く透けるようになって、最後には滴る水になった。いまは、そして「あなた」という言葉になった。
ど ....
あの子の声が
いかりみたいに心に刺さって
ゆらゆら
くらげみたいに流されて
泣きっ面に満月
私の脚はどこに
輝けたらと星を見上げ
心が波間に冷やされていく
悪く言ってやったわ
あ ....
今朝はメジロの歌声で起こされた
そのソプラノが心地良かった
たぶん桜の蜜を啜っているのだろう
ぼくは苦い珈琲が好きだから
きみとは仲良くできないかもしれないけれど
明日の朝も
その歌声 ....
今日もまたあなたを傷つけた
寂しさが棒立ちしているバスに乗り
ただ横にいるだけで
やさしいあなたの笑顔を消した
応えられなったあたまが悪いから
じゃなく ....
ひかりのしかい
光の視界
光の死かい?
光の詩かい?
闇と闇の狭間を縫い
花弁一枚一枚の音色奏で響かせ
うっすら暗みがかった青空にて
旋回する顔顔の相貌、限りなく現れ ....
光燿の
遥か優しげ
春の庭に
ひらひらひょんひょん
蝶々の飛び遊び 、
何を探すのでもなく
何を欲するのでもなく
只、
ひらひらひょんひょん
てふてふ飛び遊 ....
はな散って爪塗りなおす薄暑かな
流線型のトースターから
褐色の食パンが飛び出した
珈琲と目玉焼きとシーザーサラダ、
トーストには人造バターを塗る
今日からはボクも宇宙人
立派な宇宙人として社会に貢献したい
家を出ると ....
昭和、黄金時代
あきちを夕日が朱に染めるころ
昭和の悲しみは
まるで未来にすべてが解決できる悲しみに
想えたんだろ?
東京にいったとき
東京タワーではなく
スカイ ....
繁茂する新緑の照り映え春風吹いて、
もっさもっさもっさもっさ
豊潤なその揺れ動き靡き
残響する残響し続ける爽快
蒼空に 桜散り新た季節の成長告げ。
ぎんいろのメトロポリスは
少し遅めの帰宅の列車を吐き出すよ
みあげれば
満月が狂ったみたいな赤色で
川べりを走る電車たちに
まるで異世界色の桜の花びらが降りそそぐ ....
雨の日に
ただ詩を詠めたあのころは
まとわりついてたしあわせ知らずに
目の前で
泣かれたときにできること
すべてをウソとオロオロすること
今日になり ....
きみがいない間
ぼくは代わりに
盆栽の水遣りをした
欅の古木に
きみは延寿という名を付け
大切に育てていた
細かな若葉を季節通りに芽吹かせ
今年も元気だよと
ぼくに告げた
....
発狂し家出した
母親と手繋ぐ
哀しみ歓びへと
相貌の変わりゆく
母の顔を驚き見入る
君と手繋ぎ
一緒に昇った坂道、
一瞬一瞬という永遠
光帯びる熱暖か ....
くれないの雲に焦がれて飛ぶ紙の飛行機がただ桜を突っ切る
彷徨って罪とか罰を探してた固くて折れないただ青い日々
真夜中に君が好きさと云ったとき月が綺麗に笑って陰っ ....
春の時の始まり桜の満開に、
白い途を辿りゆき
白い橋を渡り
焦げ茶色した木造の
家に入れば
白いお婆さん出迎えて、
良く来たね
と言う。
上 ....
薄紅の 天から雪が 舞うように 下照る道に 舞い立つ園児
ゆうぐれとゆう ゆっくりとゆくひかり
愛情は空気のようにそこにある
AIはAIRのようにそこにR
シンシンと凍って東京は涼しい
月真下 夜に灯りがつきました
何の行列でしょう
いつからやってるのでしょうか
こんな時間だというのに
ずっと通りの向こうまで
途切れることなく
行列が続いていて
手に手に灯りを下げて
歌を歌ったり
泣いたり ....
数千真白き桜花、
舞い散る渦の落ち鎮め
明るみ澄む岩清水 、
真白の声 唯聴き入りて
浮かぶ花びら数千掬び ゆくり流す
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