わたしは
壁にかかる
白いデスマスク
しがらみをすて
見せたくない
600年前の顔を
さらけ出している
ただのオブジェ
けれど
閉じた目でも
辺りが見えます
息はなくても
ふか ....
グルグル僕の中
吐き気が回ってる
いつかこの口から
出て行ったなら
次は誰に寄生するのだろう、と
思わせる程の吐き気

今僕は辛いんだ
それが分かっていながら
まだ進まなければいけな ....
赤信号が
りんご飴に見えた
丸くて膨らんだ
頬のように
機嫌が悪いのは
雨のせいかな
青信号は
紫陽花の魂
生まれて死んでを
繰り返しながら
手を離れた
傘が転がる
ここから先に行ったらあちらで
後ろを振り返ればそちら
今ここに立って
空とあちらが赤く染まるのに気づいている

ただそれだけが嬉しくて寂しい
それだけはそれだけだから

いつもそちらが ....
あけがた
いろづいたそら 
うららかなはるのにおい
えのぐをいってき
おとしたみたいな

からすがないている
きいろいこえで
くるまのおともする
けいたいでんわがなった
「これから ....
最後に泣いたのいつだったかな
思い出せないくらい
泣いてないな

赤ん坊は泣くのが商売
大人はやすやす泣いちゃいけない
男は人前でおろおろ泣いたら笑われる

最後に泣いた日忘れたな
 ....
ひかりは僕の体に絵を描いた
実物よりも大きな手のひらが
誰かを包み込めるような
強くて優しい人になれるかな
頭を撫でたり指を絡めたり
言葉じゃなくても伝わる仕草を
幾つ持ったら安心できるだ ....
あなたの涙をビーズにして
空になった薬のビンにいれましょう
寂しいときは手のひらの
陽だまりにこぼしましょう
一つ一つ心に溶かせば
懐かしくて震えてしまう
今なら思う
涙でも幸せだっ ....
雪解けの頃
春の宇宙を飛ぶ

はるか昔まだ白かったカラス
雪を創っていた

アポロンを恋人殺しにした罪
黒く塗られ言葉を取られ

光る星さえ与えられず
宇宙の空におかれる

 ....
君のほっぺた、むにむに、君の太もも、むにむに。
君のむにむに、君だけのむにむに、唯一無二無二。
南の窓から陽の光が燦燦と降り注いでいるとでも書いておこうか
その住人の暮らしとか思いはどうでもいい
ただ陽の光が温かい
それが良いことなのか悪いことなのかも分からない
表面的な解釈は容易にでき ....
産まれた時から生まれた日から
人より多くが欠けていたから

きっと私は充たされていたんだろう
何だか辻褄が合わないな

産まれた時から生まれた日から
人から見下されたりはしないかもしれな ....
僕の日々が、あなただけの日々だったら綺麗なのにな。
夕方の、日焼けした空。
世界が頬をなでる。
みじかい夢を見た。さいしょからきれぎれであることを前提にしたような
意味を汲みとれない情景。と、その惰性。
日々、眼球はつるりと景色を受け止め、わたしのどこかが限りなく機械的に
取捨選択して ....
てくてく歩くのに疲れたら、くてくて歩けばいいさ。
道中に見つけた酒場で、ぐでんぐでんになっちまおうぜ。
 ここに来るようになってもう何年が過ぎただろう。何年? いいや、何十年、何百年という時が経っているかもしれない。深い眠りから覚めたとき、俺はすでにここにいた。それは確かだ、と思うし、みんながそう口をそ .... 結婚式の披露宴なら違和感ないけど
いくら自宅葬とは言え葬儀の模様をビデオ撮影するなんて、常識から外れた行為だ

確かに母親の最期を映像に残して後に鑑賞しながら故人の思い出に浸りたい気持ちは理解で ....
つぶさに歳を重ねていると、日々の幕開けによって勝利する太陽から投げ落とされるものが折り重なる。そのいくつかは目じりのしわとなり、そのいくつかは白い髪の毛となり、細胞が生き死にを繰り返すサイクルが少しず .... 今日は強風だ
器用に起用に答えつつ
強風に吹き飛ばされて行く
野望のような穴は闇

今日は強風だ
詩を書きたい時がタイムリーなら
器用に衣服を着よう
それがダンディズムランサーズ

 ....
ぼくは、その日もいつもと同じルーティンでもって一日の終りを迎えた。
右からくる半導体に、こっちへ行くといい。
なんて言いながら一日を過ごし、冗談でなければそれがぼくが食う飯を買うためにする唯一 ....
れんこんは
穴があるからサクサクと
音たてて
食べられるんだと思うんだ

わたしなら
すぐ暗くなるのに表情筋を
鍛えてない
手抜きがダメだと思うんだ

サーカスは
いちばんじょう ....
灰色の街道沿いの
深く暗い井戸の底、
白く円かな女の顔が
微細に揺れ動きながら
切れ長の目を閉じ
浮かんでいる

死んでしまった死んでしまった!
わたしは戦慄のうちそう悟り
隣で無表 ....
苺ジャムは煮沸したヘモグロ瓶に詰められ出荷される。
生き物どもの血の色は、本日もストロベリイの真っ赤っ赤。
私が喫茶店の一隅に座ると
非人称の意識が渦を巻き始めた

)眼前のアイスコーヒーはシャリシャリ音を立てて波打ち
)ガラス張りの向こうは久々の晴天で
)遠くで笑う老人の顔はとても幸せそうだ
 ....
今日も人混みの中にいるであろうウォーリー。
ウイルスの感染にはくれぐれも気をつけてほしい。
目の前の
馬鈴薯と玉葱の炒めものは
たった一枚の皿であれ
時と所により
どれほどの幸いを、もたらすだろう
風は冷たくて
生温かいよりいいけれど
撃たれていても
失われゆく感覚に朦朧とするのが
口惜しいくらいで
なんとかもう少し
月の光が見られるまでは
ここでこうしていたいのだけれど
記念日でも無いのに
貰った時計に理由が欲しくて
安物のクォーツだけど
初めて認められた気がした
感謝を伝える気持ちまで
あと少し飛べたら良いけれど
ありふれた言葉も急いだままで
何かを果 ....
「背側側頭窓」からチーズケーキがみえる。
その表面にはいくつものき孔があいている。
が、たべてもおいしいだけで、孔の味は発見できない。
森の向こうに空があり
私の思考が漂っている

地水火風はその中で
好き勝手に踊っている

私の感情の底に哀しみ溜まり
虚脱の寒気はいや増すばかり

自壊か決壊か知らないが
私の思考 ....
おぼろんさんのおすすめリスト(3597)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
デスマスク- もちはる自由詩220-2-5
晴れない- 卯月とわ ...自由詩120-2-5
横断歩行- ミナト ...自由詩2*20-2-5
個人的な時- 秋也自由詩1*20-2-4
ただのことばあそび- aria28thmoon自由詩220-2-4
最後に泣いたのいつだっけ- こたきひ ...自由詩320-2-4
白い天国- ミナト ...自由詩120-2-3
涙の処方箋- 丘白月自由詩320-2-2
からす座- 丘白月自由詩120-2-2
むにむに- クーヘン自由詩8*20-2-2
良くわからない- あおいみ ...自由詩420-2-2
産まれた時から生まれた日から- こたきひ ...自由詩320-2-2
空もある- 水宮うみ自由詩3*20-2-2
景色の死体- タオル自由詩220-2-1
てくてく- クーヘン自由詩8*20-2-1
静寂という名の暴力に支配される凶暴な冬は嫌いではない- 草野大悟 ...自由詩120-2-1
メモリーボックス- こたきひ ...自由詩320-2-1
飲みに行く- 葉leaf自由詩120-2-1
今日は強風だ- あおいみ ...自由詩220-1-31
マスター。スレイブ。- 竜門勇気散文(批評 ...2*20-1-31
笑顔の練習- 立見春香自由詩420-1-31
疎隔(改訂再録)- ひだかた ...自由詩420-1-30
ヘモグロ瓶- クーヘン自由詩4*20-1-30
呑まれる- ひだかた ...自由詩820-1-29
ウォーリー- クーヘン自由詩1*20-1-29
昭和二十年、或る夏の夕餉- 服部 剛自由詩1020-1-28
切なる願い- 坂本瞳子自由詩1*20-1-28
時計- ミナト ...自由詩120-1-28
ヴェロキラプトル- ナンモナ ...自由詩6*20-1-27
逃出- ひだかた ...自由詩320-1-27

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