僕は、君が喜ぶような冗談をずっと考えている。
冗談を君と言いあう時間が、冗談みたいに楽しいから。
笑いながら楽しそうに話をする君が冗談みたいに大好きで、
その気持ちは、冗談にしたくないなと思う。
休み増えても給料歩合 酒は増えても出かけない
端からなにも無かったくせに 失くしたものと想いたい
よどむ曇天どんより映す 病める瞳になにを読む
下手なエレキと下手な詩吟と ....
こころの本当を覗いている
そこに何が存在しているのか
ただ飽和している
そんな感覚
それも定かではない
大切なものは命であり
これからどこまで生きるのか
わからない
何故だ ....
重ね重ねも雨に濡れ
あらゆる色彩、
交わり合い
響く響く樹幹に響く
)回転し続ける万華鏡
未定形な熱の力の流出から
記憶の底を割り空無に至り
鏡となって貴女を映し出す
透明 ....
朝の頭痛が
深海を泳ぐ
今日生まれてきたこと
精一杯謳歌したいのに
重い荷物ばかり背負って
へこたれている
涙の代りの汗が光っても
ちっとも綺麗に見えなかった
私はいつからこの ....
思いでの切れはし集めて並べたよ
ボロボロになった古い写真みたいに
今朝は青い空に白い雲が散らばっていて
実に清々しい気分なんだ
仕事中なんだけどさ
爽やかすぎて
仕事に身が入らない ....
《中央》を
突破する恋、選んだの
絶対未練が残らないように
ああ、それで
目の前の世界が音立てて
《冷たく》崩れる未来も知ってる
夜明けには
《たったひとつの》願望が
....
もこもこセーター
包まれて
見上げた空は
透明と青
伸ばした手のひらの中
走り回る赤色は
わたしのあかし
断崖絶壁に追いつめられて
片方の足を踏み外した
寝床の中で右側の足を蹴ってしまった
それで夢だったと気が付いた
それはきっと誰でも見るに違いない
断崖絶壁から落ちる夢
フロイト ....
アルペジオの
階段を探して
一本のギターが
僕を立たせる
ざわめくノイズが
傷口を開けて
剥き出しの肌に
残響を乗せた
空気が割れて
破片を集める
この世界で
光を放 ....
お陽さまに手をかざしてみたい
生きているってわかるから
お月さまに挨拶したい
今日は充実していましたって
瞬く星々 ひとつひとつに
流れてもらって 願い事したい
明 ....
舞い降りてきた粉雪が
トーキョーには珍しくて
傘を持たない人々は
慌ててカフェに避難する
舞い降りてきた静けさが
トーキョーには珍しくて
ポケットの無い ....
或る奈良の公園で
わたし見てしまったんです
箱の中から出られない
まだ小さな小さな
小さな子猫4匹
ドロドロに ドロドロに
溶けていました
瞳の痕跡
顔 ....
大切にしていた、
とてもお気に入りだった、
食器が割れました
パリンと音を立てて
それっきり何の役にも
立たなくなりました
そればかりか
その破片たちは、
わたしの手に傷をつけ ....
大河ドラマ「花神」の中で
『人の一生には命の長短に関わらず
必ず人生の春夏秋冬がある』
と吉田松陰に言わせる場面があった
確かに松陰や高杉晋作は
三十歳を前に亡くなっているが
激動の人 ....
遅い初雪が降った朝
地面は乾き
空は薄雲に覆われて
空気は張り詰めている
刈り残された秋明菊の平たい葉が
上を向いて受け止めている
クリスマスローズの広い葉も
とける事を忘れた雪 ....
朝目覚めて何もせず
ベッドからソファへと身を移す
時計は6時を指している
街はまだ微睡の中
幹線道路から離れた住宅地のせいか
車の音も人の声も聴こえてはこない
漸く鳥たちが目を覚まし囀 ....
宇宙へと想いを馳せる宇宙人
詩のような話をしてる待合室
無邪気さを隠せていない男の子
神原音楽事務所では、ピアノ、バイオリン
オーケストラなどの純クラシック以外にフラ
メンコ、バレエ、ナポリ民謡、フォークダン
スなどの舞踊公演を手掛けていた。
特にクリスティーナ・オヨス ....
海は大きな口を開けてるけど
吐き出せずにいる心を見せて
行ったり来たりする波のように
永遠の中をこだまするもの
近づいて見えすぎる現実や
遠去かり見えにくくなる未来を
真ん中で教える距 ....
お陽さまの彼方に また
お陽さま
何処かの星のお陽さま
そのまた彼方に
お陽さま
照らしている 何処かの
水の星を
土の星を
岩の星を
ガスの ....
雲の切れ間から
青が光って覗いている
俺はくたびれ脱力して
道端に腰掛けている
)わけの分からない宣伝カーが
)ゆっくりと通り過ぎて行く
ひんやりとうねる空気
傾きかけた太陽
....
夜 窓に至る暗がりに
幾つかの鉄柱が立っていて
ここからは月の檻です
と言う
長い長い髪の毛が四本
自分が髪の毛だと知らぬまま
夜に絡み
そよいでいた
....
書き損じた天気図の余白に
僕らは昨夜見た偽物の夢を書き続ける
筆圧があまりに強いものだから
明日見る予定の夢まで記してしまう
つけ放したラジオから聞こえる
ネジが酸化していく音
そ ....
この凛とした 、夜の大気に
夕暮れ斜光の余韻 未だ響き
寂寥空洞のその彼方 、遠い畏怖が蘇る
君の豊かな白い乳房に
西陽のなか幾筋も浮いていた、
蒼い血管の生々しさを
ちいさい秋みぃつけた、と
歌う、子らがいなくなって
久しい庭で百歳近い老木が
風にひどく咳をする
また長く延びる影を
煩わしく思った人が
老木を切り倒して
春には明るい庭で
....
ご飯を炊いて
魚を焼いて
味噌汁作って
食事をする
生活の回る
快い音が聞こえる
幸せとはこういうものだ
洗濯をして
ベランダに干して
部屋に取り込んで
きれいにたたむ
....
忘れることができたのは
ついに自分に勝てたから
ではなく
燃え盛っていた胸の火が
ただ儚くもかき消えたから
恋慕い
ついに手に入れたもの
手に入らなかったものたちが
木立の間に ....
冬のしゃぼん玉たち
雪にはじめまして やぁ、はじめまして
それからさよなら ふれたら消える友だち
めくばせしながら ふるりふるり
のぞきこんでごらん ほら うつるよ
....
何でかな あの人 せっかく道ですれ違ったのに
知らぬ顔 横向いて
久し振りに 見たあの顔が あなたなんか知らないよって
そう言ってる 気がついて
だからわたしも 目を逸らす
....
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