知らなかった世界を知ることができた
小さなことから積み重ねてゆけば
頑張って生きてゆけば
月は満ちて己の思いのままにできる
何も思い悩むことはない
軒下で震えていた猫も
曾ての夢を実現しよ ....
午後三時
眠剤を服して
午後五時に
起きているのは全部明日の仕事の為さ

コンビニへ行って
チョコレートと黒糖烏龍ミルクティーを買って
原付で
ジョギングする男を追い越して
 ....
誰だって死にたくはないのさ
でもね残されたくもないのさ
彼女はネット上に無数の糸を張り巡らせる
あとは待つだけ
男が引っ掛かるのを

またもや男が引っ掛かった
今度の男は上等そうだ
彼女は舌嘗めずりしながら
ほくそ笑む


どう調理しよ ....
恍惚の人となっても
一番愛していたことを覚えているとしたら
自分にはどんな記憶が残るだろう
愛に似たようなものはあると思うが
今はまだわからない
歳をとって色々なものが抜け落ちた後に
光る ....
今深く吸い込む息と共に死ぬ


キスをする過ぎゆく秋の弔いに


電話越し雨降る音を声にする


街灯をむなしく映す窓の雪


重力に負けたわたしに雪が散る


椅子を引 ....
机の下から筍がニョキッと生えてきて
 松茸さん! コンニチワ ってご挨拶したのよ。

俺は苦行続きの人生だな。何の為に働いてやってんだか、誰もわかっちゃくれないし。
なんてぶつぶつ言い ....
けさは調和の瞑想を行い
冬至を祝う
オーツミルクティーを飲んだ


明日は仕事だけれど
仕事の事を脇に置き
オーツミルクティーを飲んだ


アコースティック・ギターを持てば
 ....
太陽を焦がし
月を凍らせ
空を封印する
それから窓を閉じる

君の意識が悲しみで朽ちてしまう前に
魔法が あるいは
麻酔が必要

見えない網に絡まってしまった
言葉たちを
ひとつ ....
コナン君の決めセリフは
「真実はいつも一つ」だ

私はそうは思わない
事実はいつだって一つでも
それぞれの側にそれぞれの真実がある
暗闇に光る炎
愛しいひとの頬をオレンジ色に照す

どうかいま俺の傍で眠るこの恋人と
これからも共にいられますように
ずっとずっと一緒に
手を取り合って人生を歩めますように

祈らずには ....
 

手を上げて
横断歩道を渡ってる
ランドセルさえ重たげな子ら


さぁ今日は
部屋の掃除をしましょうか
夜には海でもみに行きましょうか


いつまでも
泉の女神に ....
気泡を抱いて眠る
葉っぱの生る木に
今年も葉っぱが生ったよ
そう教えてくれた人の
顔と名前を思い出すのに
半世紀以上かかった

子供たちのふざける声が
外から聞こえてくる
季 ....
花の種を植えようよ
そこに種があるかぎり
植えようよ

おおきな水が
うずまく火が
ようしゃない光の炸裂が
通っていったあとの
街の
そのあとの
地面を探して
土があれば
植え ....
11月3日(日)、
 朝、生まれて初めて俳句を書く。現代詩フォーラムで、森田拓也さんに勧められたので、何となく書き始めたのですが、思っていたより数倍ハードだった。短歌とは全く別の表現手段なんだな、と ....
詩の様に小花に秋の小蝶ゐて

食ふ顔も干柿に似るおばあちゃん

靴置き場{ルビ紅葉=もみぢ}もふたつ並びをり

妖精が紅葉を履いてやって来た

ぷるぷるの中に歯ごたへ橡の餅

干柿 ....
さらさささ さらさささ
盛んな緑葉の群れ踊り、
受ける光を掻き混ぜて
風を受けて風流し
時空連続の体を為し
さらさささ さらさささ
留まることを知りません

あの子は深い思い遣りに
 ....
振り払っても
振り払っても
追いかけてくる

ぽっかり開いた暗い穴
闇はすぐ傍まで迫って来る
どんなにはしゃごうと叫ぼうと
光は駆け足で逃げて行く

そうだ
希望は失望から絶望へと ....
もとより文鳥は風切羽を切っているので
高くは飛べないけれども
不便はない、という
狭いこの診察室で暮らしていくには
ここには空がない
文鳥は空を知らない

ねえ
鳥の脚を見て
そこだ ....
不完全な僕にも仏性はある・・・
このまま忘れていけば煙草はやめられる・・・

永い夢をみていました
今でも夢をみています
自覚しつつ醒めない夢・・・
サーモスのカップを洗う
水が ....
従者になって
スーパーマーケットに行って
袋 ふた袋分の食料を買って
分け入った
分け入ったところにある
自宅に帰ってきた

今朝はすっかり眠ってしまい
天使と悪魔の
夢だってみ ....
廊下。背中にも
季節があると知った
椅子の無い陽射しが
窓から海へと降り注ぎ
穏やかな陰影の様を作ると
雑学を語り終えたかのように
わたしは鉛筆を一本
また一本と折っていった
 ....
りんご
まず愛されないといけないんだ
ごりら
だれかとつながりたいと願うなら
らっぱ
らくだの背中に入れておく粗品
ぱんだ
何か 膨らみを持たせるための何かだ
黙ってうつむくそのひとの ....
そう きみと二人
菜の花畑の向こうに碧い海を眺めたね
遠く水平線には洋紅色の貨物船が浮かんでいた
固く手を握りしめ
明日の行方を占った

きみの{ルビ華奢=きゃしゃ}な肩を抱きしめながら
 ....
大福の舌打つ甘さ稲光

秋逝くも大福食うてのんきかな

大福の豆噛み殺し菊供養

品切れで焼き芋を買ふ焼き芋屋

焼き芋や思ひ出はみなほの甘く

この小銭さて豚まんか焼き芋か

 ....
長らえてふと懐かしい部屋の壁


月曜日、仏壇に蝿が来ている


ひとつだけ秋空に乞う生きる意味


鬱の字で冷えたカルテを陽が包む


詩や歌と同じ濃度の息を吸う


 ....
歩道橋の下で雨を凌いでいた、空は灰色の絵具を混ぜた水のような色合で、それは逆に気分を少し冷静にさせた、灰色、それは特別なことではなかった、灰色は俺の日常の色彩だったのだ、買ったばかりの靴の底が少し .... {引用=さりゆく夢のなかに
           きっと待っていたはずの

   いなくなってしまった景色に、

 あの朝、       
      見透かされたような。 束の間の 揺れ ....
昔もらった
ポケットティッシュが
引き出しから出て来た

あの頃はしあわせだったけど
今はそうでもない
ふと思ってスマホで
「しあわせ」を検索してみる

奈良時代は
為の文字の「為 ....
周りを見渡して何も変わらない日常
ひとりぼっち
私は取り残されたまま
ぽつねんと佇む道の端っこ
ため息も涙も出ない

 さようなら
 さようなら
 描いたはずの未来

夢なんか夢で ....
朧月夜さんのおすすめリスト(4208)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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