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{引用=
( 竹林に翁が影、竹を切る 音がする )



里はもうそんな時節らしい


 路によりそう水の流れ
ここは、暮らしにいつも水音がある


 流れる水は 淀むことをし ....
{引用=
心の 光合成らしきものを
うしなった日


一人掛けのテーブルに
書置きをのこし
家出する




…そこは、街路のきえた荒地
枯れ葉が、錯乱したさき
風の音に ....
{引用=
糸を吐く
吐きつづける


安住する繭を紡ぐためでなく、


時は、裸形の
いつわることのない
思秋期


無月の夜に さまよい
眠りにたゆむ街に
星の つつし ....
{引用=
忘れ去られた化石のように
 書籍がたちならぶ


黴は 胞子のにおい
 博物館の展示品さながら
 標本とみまがい、


ここでは もう誰も
 紙に書かれた物語を
 手 ....
 季節の ものがたり
 訪れる ひき潮の音のすでに秋


{引用=
「「 髪をきるように
   ばっさりと 一つの季節は終わり
   ここに、誰もいなくなって
   それでも 次の遊子 ....
{引用=
黒い肌の女が 枯れ枝のような
赤子をだいていました


たまゆら
 乳飲み子は、欲するものがえられないと
それを知ると、女の乳首を舌でおしだした


砂塵の風
 大いな ....
ジャンヌ・
エビュテルヌ へ、


{ルビ類=たぐい}なく

五本、僕には絵筆を自由にする指がある

夏の陽射しのなかで

あからさまに 風景を絵画にきりとりながら

固定らし ....
{引用=
さだめらしき願いを ひとつ知りました


六月の
嵐にひかえる空は
細心のあやうい平衡と ためらいに似た心地なさを {ルビ具=よろ}う


見あげれば
流れは岩にわかれ
 ....
{引用=
到来は 雨月の{ルビ小夜時雨=さよしぐれ}
遠くに{ルビ鳴神=なるかみ}もあらぶるよう


昔は今 豊葦原の中つ国、その奥山に御霊がたずねる湯屋がございます


姫垣のむこう ....
{引用=

詩を詠むように
風を読むものたちがいる


読経の声
いや、それは蜂の羽音にも似た
風だった


見上げれば、しばらく忘れていた空が
いそぐ雲を 連れ立ち ♯

 ....
{引用=
流され

  流れつく


 波の略奪品がたどりつく海辺
Astoria
陽を受ける果てをしらぬ砂浜の
行き過ぎる 老夫婦のかたらい
町のちいさな回転木馬の解体


 ....
{引用=
「 月曜うまれの子は、器量がよい 」

             ―――――― マザー・グース





マザー・グース、 マザー・グース
お前はなんでも しっている
 ....
雪の丘に
さびしさの吐息が あまりに
白いから


夜空の星を 一つだけ
拝借いたしました


忘却というそれを 手にすれば、
私の ちいさな家には、
いれものが みつからないの ....
{引用=
長らくご無沙汰しております


 要に結ばれた 松の葉が
 はらはらと舞っていたりするものですから

この世で添い遂げられなかった二人の 死骸の群れのように思え
いたたまれず ....
{引用= 
お気をつけなさい
今宵ばかりは、
死人たちの 郷愁が森に充ちる

丸々と太った 月 明かりが、短い影を落とした 

物の怪も 死人たちも往来を徘徊する夜
始まりは、痩せた  ....
{引用=
 うつむいてばかりいて、
気づきませんでした



 見あげると
すべてを忘れさせてくれる 秋の空がありました
ぬけるような碧の その広がりは
人の小ささを教えてくれるため ....
{引用= 

鹿に小石をなげる

それを、食べてはいけないのです



野いちごに口を赤く染める おまえは
なにも知らず


動物の本能を ためされる
※線という 残忍な審判 ....
{引用=




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気温 29℃
風速 3.1m
湿度 78%





鋼鉄の肌に汗がつたう
夜空をきりとった 明かり窓」からの月光
ウラン235の心臓の鼓動


「「 父さん、ここはひどく蒸 ....
山を二つ越えた 谷あいに
老婦が ひとり住んでいる

杉森の影をうすくうつす そこに
ばあさまの名前のついた泉がある





涌きでる清水は 億年の/恵み
甘く やさしい

 ....
雨かと思ったら
雪どけの 水音でした

 、、、、、、、、、、、、


陽ざしのはし
いつもは気づかずにいた 木々の陰影が
光をすって ゆれている

森は確かに今も
雪絹の繭のな ....
暗いそらのした
森の樹皮質のぬくもりが、
重さをました広大な冬の夜をささえている


不思議な安寧をやくそくされ
みちびかれるように 生きる
神々しく 雪をいただいた山のうちふところで
 ....
そらの珊瑚さんの月乃助さんおすすめリスト(22)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水の帰郷- 月乃助自由詩14*13-12-18
青いひつじ- 月乃助自由詩8*13-11-29
永い糸- 月乃助自由詩8*13-11-10
booked_will- 月乃助自由詩813-11-4
みなもの月- 月乃助自由詩813-10-8
ユニセフ- 月乃助自由詩10*13-9-2
モンマルトルへの手紙- 月乃助自由詩513-7-2
子午線をこえる風- 月乃助自由詩15*13-6-22
湯屋- 月乃助自由詩713-6-9
フォルテの風- 月乃助自由詩9*13-5-24
1/2668人- 月乃助自由詩9*13-3-25
月曜日うまれ- 月乃助自由詩812-12-17
星どろぼう- 月乃助自由詩13*12-12-11
秋の便り- 月乃助自由詩13*12-11-15
万霊節の夜- 月乃助自由詩13*12-11-6
**_/紅葉/希望/夢/私- 月乃助自由詩15*12-10-10
野いちご- 月乃助自由詩7*12-9-24
時雨の時- 月乃助自由詩14*12-8-17
テニアンの少年- 月乃助自由詩21*12-8-8
静という泉- 月乃助自由詩16*12-4-19
私事_繭の想い- 月乃助自由詩12*12-3-6
わたしごと_冬の先- 月乃助自由詩24*12-2-12

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