明けない夜はないが
晴れない朝はある
止まない雨はないが
笑えない昼はある
暮れない一日はないが
つれない人はいる

そして夜
幾つもの夜を耐えて
人は強くなると言うが
ちびち ....
二股をかけた人にも麦の風

初めての親子連弾麦嵐

小満の木漏れ日サカナに変わる朝

毛虫さえ季語になってる人気者

生まれては消え生まれては消え毛虫

空豆のクリームパスタおうち ....
小さい頃ボロボロの毛布をいつも持ち歩いていた

名前はぷーぷーちゃん、と言った

幼稚園に行く時もお出かけする時もいつも一緒だった

小学校に上がる時

「もうおかしいからね? ....
光はあふれる
白亜の{ルビ建物=ビルディング}の上に
海鳥の白い翼に
青くうねる海原に
光はあふれる

光は波打つ
どこまでも続く青い穂波に
涼やかに流れる川面に
青い空と風の中に
 ....
裏庭に大都会
スクランブルされた
スクランブル交差点
虫が自由に行き来してる
信号は守らない
みな生きる意志を守りながら
なにひとつ守らずに
なにかを大切そうに運んでる
 ....
夜ご飯の支度をしていると
息子が
「今日はなに?」と聞きました
「コロッケだよ、手伝って」
「ああ」

寝そべってゲームをしている息子は
14歳
去年私の身長を抜きました
伸ばした手 ....
 
 
カザフスタンから来た
優しい女性看護師が
僕の脚をさすりながら
もう痛くないかと聞く
もう痛くないと言うと
良かったと嬉しそうに言う
カザフスタンはどんなところか聞くと
日本 ....
世界が終わり
一本の樹に
実が成る
世界が終わり
一対の男女は
互いに睦言を捧ぐ
世界が終わり
僕はたった一本残された樹の下で
たった一冊残された本を
気楽に読む
雛は鳴いて 朝露流れる 雲白く
つたのからまる古木 陽が射し
巣穴からのぞく 黄緑の小鳥

アイビーの葉陰をすりぬけ
近くの木にとまる
尾をうちふり チチチッ

おはよう ナギ

 ....
少年は、CDの最後の曲が鳴り止んだ後の時間が苦手だった。少年はいつもヘッドフォンで音楽を聴いていたが、最後の曲が終わってしばらくするとCDが停止する、そのときのズン、という音が苦手だった。曲が終わって .... 思わぬ方角から飛んでくる
ボールのように
不幸は突然
ぼくに当たる

視界が狭くなり
周りが暗くなって
倒れるときに
歪んでいくぼくの顔が見える

しばらくしてもうひとりのぼくが
 ....
あまぐも

垂れ下がる昼下がり

うっかり爪を引っかけたら
鈍痛を引き寄せてしまいそうな



あまがさ

濡れた匂いは嫌い

美味しくない想い出と憂鬱が
しつこ ....
目指したわけではないけれど
二十と数年先の世界
タイムマシーンの誤作動です

大きな変化はありません
山も近所も十五の頃に見た景色
父が老け母も老け
兄弟は皆家を出て
もやしのような僕 ....
おとしぶみと言う虫に託す詩集ひとつ恋愛論のなれの果て

ストリートミュージシャンにあすを尋ねるどのコード進行で生きるかと

炎天下脳みそは妄想やめて夕涼みプラタナスの鈴の葉陰に

初音ミク ....
 
恋には形があるからさ

だから、つくれるしさ

だから、こわれるしさ


 
ものに手を触れると、匂いを嗅ぐ癖がある。小学校低学年の頃からだろうか、今、小学二年生の息子も、最近、同じことをするようになった。
からかうように言うと、きっとあの頃の私みたいに、気にする ....
かたつむりがね
いないとさみしいよね
木の葉の影の雨宿り
でもね
木のてっぺんにもいるんだよ
きっとね
だって だって
ひなたぼっこしたいから


アリさんがね
いないとさみしい ....
ぼくはわらう
きみもわらう
ふたつのわらいは似ていない
けれどもきみとぼくはいま仲間だ

きみとぼくの痕跡はまったく違うが
たまにおなじ涙をながす

ふたりとも最近猿よりもいささか利口 ....
 
港で生きてると
いろんなことがあるよ
と、港の猫は言った

港で生きてないと
いろんなことはないの?
と、僕は聞いた

港以外のところで生きてないから
よくわからない
と、猫 ....
母がいる時

我侭で

祖母がいる時

譲らない台所

誰が最初に教えたの



料理がうまくなるには

見よう見まねが一番で

サトウ、シオ

スッパイ過去の
 ....
 
雷や台風は
学校を休ませてくれる
ありがたみすら感じる存在だった
 
初めて話す人には
ためらいなく心を開き
すぐに打ち解けられた
 
虫やカエルなんて
面白がってべたべた
 ....
鮭缶が
海を泳いでいる
よく見ると
泣いている
帰りたいのだ
ラベルを見ると
知らない国
川を遡上するといい
と教えても
遡上の意味さえ
鮭缶は忘れていた
身振り手振 ....
鴨のキス蛇の断腸新幹線
連結部哀し小町と{ルビ疾風=はやて}かな

お行儀のサンド右剃り左爺
ビジネスのおやぢとPC長考中

山襞のプールの中の日本なり
GDP越されて後は沈むかな

 ....
さわられると
そこからかたちになってゆくような心持ちがしました
口をつけられると
そこから血がめぐるような

はげしさは
はるか向こうでゆれる波でした
ことばは
ばらばらに砕ける音 ....
はねが抜けたので
もうとべない

おもったけど
とんだことはなく
おちたこともない

なんとなく
みみずを
愛しいとおもって
飼いはじめた
仕事が終わり

家に帰り

靴下を脱いで

床にほっぽらかし

気持ちよい素足でスタスタ歩いていくと

うしろで靴下タチむくっと起きあがり

ひょいひょいついてきて

プロ ....
染みったれた 思い出に
縛られるのは 嫌で

今さっき 着いた
染みの付いたシャツを

思い切り 脱ぎ捨てて 
冷水で 洗った

さっき 大根の代わりに擦った
指の傷は
未だ ....
日常はいつも
巡回セールスマン問題
とことこ
とことこ
どこから回りますか

詩詞の素因数分解
エラトステネスのふるい
ことこと
ことばたち
何から読みますか

どこかにはあり ....
時をなくした
厚化粧の白い駅舎から
チョコレート色の客車にのって
町にいく
森の切り通しの影たちを往き過ぎれば
たいらな田園の景色が心の扉をたたく
町の商店街には、小さな旧びた映画 ....
泣けない
女もそこそこいくと
かわいくないのもの
ずしずしっとくるのよ
責任みたいなもんが。


思い出した
仕事失敗して上司にものすごくおこられた
年くってからの言葉が
ささる ....
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ルフラン- nonya自由詩25*12-6-5
俳句2012_5月下旬- 北大路京 ...俳句17*12-6-4
ぷーぷーちゃん- 永乃ゆち自由詩8+*12-6-4
- 未有花自由詩23*12-6-4
裏庭- 小川 葉自由詩4+12-6-4
コロッケ_その2- ふるる自由詩13*12-6-3
カザフスタンの看護師- たもつ自由詩912-6-3
世界が終わり- yamadahifumi自由詩312-6-3
ヒキナギ乞う唄- 砂木自由詩22+*12-6-3
twitter- 葉leaf自由詩212-6-3
朝の街路樹- 殿岡秀秋自由詩612-6-3
あまがみ- nonya自由詩20*12-6-3
時間旅行- marux2自由詩4*12-6-3
おはようサラダ- 梅昆布茶短歌1512-6-3
恋には形が- 殿上 童自由詩27*12-6-3
変な癖- 小川 葉散文(批評 ...112-6-2
きっとね_2011- たま自由詩26*12-6-2
仲間- 梅昆布茶自由詩712-6-2
港の猫- たもつ自由詩812-6-2
サシスセソ- yoyo自由詩4+12-6-2
あの頃- 次元☆★自由詩6*12-6-2
鮭缶- 小川 葉自由詩312-6-2
新幹線- salco川柳4*12-6-2
ひたすらに- はるな自由詩512-6-2
はね- はるな自由詩4+12-6-1
靴下タチ- 灰泥軽茶自由詩9*12-6-1
バンソウコウの数- 藤鈴呼自由詩3*12-6-1
手探りの灯り- 海里自由詩212-6-1
Margaret- 月乃助自由詩5*12-6-1
赤い目と思い出したくない思い出とだんごむし- じじ自由詩18*12-6-1

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