熱したミルクを口にして
チョコレートをひとかけ

ミルクはチョコになっている
チョコはミルクになっている

君たちはマシになっている
君たちは外に広がる

これまでにあった よかった ....
「泣いてるの?」
「うん泣けるほど美味しいんだよコレ
絶対に飲むって“覚悟”して来たんだから」
「大袈裟だなぁスイーツ女子は」


彼とは社内恋愛で
私から恋を告げた
いつか散らねば ....
  ねこが
  しみこんでいる路地
  空がきれいだ
  電線が微かにたわんで
  ビルのむこうまでみえる
  わたしたちが死んでいくのがみえる
ある日わたしは、突然大の字に寝転がると天井をみ上げながらスルメイカのように笑いだした。スルメイカのあの十本のやわらかい足が海中でフラダンスのように揺れるように(それは気持ちよく)足と腹と首が連動して波 .... 会いたい人とか
まずいない
そんな僕に
会いたいと言う
君の気持ちは

どんなにか
ねっとりと
魅力的に
映っているのか
知るすべもない

僕はといえば
僕には毎日
会って ....
朝カーテンを開くと
庭が白く化粧していた
年に数回の雪も
大人になれば心躍ることもない
道を歩けば
広がる雪雲は
遠方では地に届いていると
信じられるほどに
低く伸びている
モノトー ....
僕たちはそれぞれ違う重さを抱えて同じ言葉を求めて
普遍は真理とはイコールではないにしても難儀な旅をするのだろう

愛したものの破片を集めてはならないのだと想う
戻らないものの再生には魔術が必要 ....
朝、起きる前の布団の足下に 
ダウン症児の息子が入ってきて
妻がぱちりと、写真をとる 

頭上の壁には
ミレーの「晩鐘」
(一日の労働を終えた夫婦の祈り)

窓から朝日をそそがれて
 ....
かつて、見たことのないような夕暮れに
わたしたちは影の、点描画にされてゆく
その横を、すり抜けるものがある

宴の、終焉を迎えようとしている
冷めきった夫婦間を
取り繕うように動くものが、 ....
灰色の空から
雪が降ってくる
雪に混ざって
はるか上空から
白い羽が一枚
音もなく
落ちてきては
動かなくなった
猫の上に
とどまった

それを目撃したおれは胸の前で
 ....
お姫様が3人もいる
可愛い王子も3人…
それでも物語は成立していた
しかし私には1人の姫しか
目に入らない
そして段々
その愛らしい姿も
見えなくなってきた
ボヤけてきたから
1人の ....
その
メロディラインに
沿って
冷え冷えと
目覚めていく

忘れてしまった
過去のことは
ただたましいだけ
降りしきる
雨に濡れ
あつく
波打って

渦巻く声の嵐
硬質に ....
夜のとばりをバリバリとかじり
新しい鳥が生まれる
生まれながらにして重要
で不確かな自由を継承
ピカピカの街の看板に降り立つ
翼で指図する
お前はあっちでお前はあそこ
立っていればそのう ....
部屋のなかにいて、やるべきことをあれこれと思い浮かべていると、とつぜん頭のなかがきゅんと鳴って止まってしまう。窓の向こうの方の白い建物に陽が当たってまぶしいさまや、風どうしがぶつかってひゅうひゅう .... 二〇一九年七月一日 「平居 謙さん」


 平居 謙さんから、詩集『燃える樹々』を送っていただいた。読ませていただいた印象は、静謐。静かな声だ。ときに静かな声に耳を傾けるのもいいなと思った。
 ....
旧い友だちが訪ねてきた気がして
俺はうっかり夜の扉に手をかけた
友だちは俺を素通りして
何食わぬ顔をしてこう言った
やあ、初めまして気分はどうだい?
お前のおかげで、最悪さ
夜に意味を求め ....
横須賀に
マーロウという名のプリン屋がある
食べログでも結構な高評価の店だ
店の名の由来は
勿論「フィリップ・マーロウ」
プリンはビーカーに入っているのだが
そのビーカーにフィリップ・マー ....
スマホの小さな画面を
指で開く 
今日もSNSの文字は、告げる
「〇〇さんの誕生日です」

まぶたを閉じる
――今・世界の何処かで
東京都内の病院からは、赤子の産声が聴こえ
カルカッタ ....
  

 かたり。音がするから置き場を探して、そこじゃない、そこじゃない、と帰る場所が消えてゆく。昨日までいた場所に、君がいないのならば、もう。


 雨降り。夜の八百屋、メロンとむきだしの ....
霧のなかで死を捕える

異郷に目覚めて
寒風吹きすさぶ
荒れた大地に身を竦め
無に帰るのか
永遠へ還るのか
遠い地平に灯はともり
君の帰還を待っている

)もうどうしようもなくなっ ....
       身体
肉体とは生理であり、身体とは現実である。

       生理      
生理は観念同様それ自体で自足し、成長する

       自然
生理は身体にではなく自然に ....
  くろい函に
  颱風がつまっている
  ガラス製の 記憶より小さな、
  そのよるがふるえるのをわかると
  これは宝ものなのかもしれないとおもう
  血液の、くろい川の
   ....
あなたのかわいい
おくれがちな相槌
寒すぎて ちょっと笑ったよね
愛してたけど
愛じゃなくてもべつによかった

隣りあう洗濯物
使いふるされた工具
石ころ
乾いたスポンジ
 ....
単発の鉄風で
装填された朝
君は
この世に残された
たった一つの貴重な卵を
お割りに、なられる

ベーコンエッグの
湯気の立ちのぼる向こう側
肥満児の群れが
対空ロケットランチャー ....
影の伸び縮みに合わせて、
私の身長も、
伸びたり縮んだりするから、
夜が来ると私は、
世界一巨大なバケモノになる。

ピーターパンが低空飛行しながら、
地面に擦り付けた、自分のペニス。
 ....
ぼくはちっちゃくて
やせっぽちで
ひとりふるえているよ

それは
青白い蝋燭の炎
風に吹かれ
常に揺らいでいる
その様を晒し
澄んだ歌声を響かせる

荒野に、この荒野に

ぼ ....
○「今日も独り言」
年を取ると
独り言が増える
だれも聞いてくれないから
だれも聞いてくれないからといって
一日黙っているのは寂しさつのる

○「オリンピック」
「メダル、メダル」と
 ....
風に吹かれて
混沌とした現実に曝され
絶えずもう絶えず
風に吹かれて
唸ってリアルは唸って
この混沌に殺されていくよう

)君は月明かりのなか永遠を探している
)あの光に満ちた永遠を
 ....
あおく
すみわたっていく
ひかりのだいち
わたしはとどまる
ここがすみか

季節は巡り
春が来て
土中に蠢く命たち
光を求め
飛翔する

あおく
すみわたっていく
ひかりの ....
夜の 静けさを
味わうと
キリキリとしてくる
こころの芯の
悲しみよおやすみなさい




白と黒の雪景色の、
灰色の空の、
深く解けてゆく
一日一日の光静かに
春は近づく
 ....
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ミルクチョコレート- なけま、 ...自由詩222-2-26
さくらのフラペチーノ- しょだま ...自由詩322-2-24
ねこ- 草野春心自由詩9*22-2-23
イカの海- 室町自由詩4*22-2-23
正直に言うと- りゅうさ ...自由詩922-2-23
冬の足元- しょだま ...自由詩122-2-22
破片のうた- マークア ...自由詩822-2-22
冬の朝- 服部 剛自由詩822-2-22
猫よ- ちぇりこ ...自由詩10*22-2-22
永遠の端くれ- 青色銀河 ...自由詩522-2-21
お姫3- しょだま ...自由詩5*22-2-21
そのメロディラインに沿って- ひだかた ...自由詩822-2-21
別れのために- ふるる自由詩8*22-2-21
メモ- はるな散文(批評 ...722-2-21
詩の日めくり_二〇一九年七月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-2-21
Lithium- ちぇりこ ...自由詩10*22-2-20
マーロウ- 花形新次自由詩222-2-20
祝辞- 服部 剛自由詩422-2-19
魚の頭_2- AB(な ...自由詩9*22-2-18
Light_Of_Home_- ひだかた ...自由詩722-2-16
テキスト1.9- 室町散文(批評 ...4*22-2-16
颱風- 草野春心自由詩822-2-15
洗濯物- はるな自由詩1122-2-15
ミサイル日和- ちぇりこ ...自由詩822-2-15
この音楽の中で- ツチヤタ ...自由詩222-2-15
KID_A- ひだかた ...自由詩8*22-2-14
独り言2.14- ホカチャ ...自由詩5*22-2-14
風に吹かれて- ひだかた ...自由詩622-2-13
Stay- ひだかた ...自由詩8*22-2-12
※五行歌_三首- こしごえ自由詩5*22-2-12

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