花の{ルビ陰=かげ}は柔らかな光に包まれている
そこは決して暗くはなく
日差しを柔らかなぬくもりに変えて
まぶしさを穏やかさにする

花の蕾に包まれて私は眠りたい
ベッチンの様な花びらの中 ....
大きな雲は
空の広さを証明する

こんなに空が深くて
澄んでいることを

青空だけでは
はかりしれない
知ったようなことを
ほざくのが
気持ちよくてね

その代償は
賢者からの軽蔑

ハイヒールの踵で 不意に
背中を蹴られるような気分さ

気の利いた冗談を
言えるようになりたいんだ ....
海風にめくれる詩集さらさらと夕陽が射せば金が散る窓


夕立が過ぎて誰かを恋しがる覗く青空痛みにも似て


潮騒が胸裡に満ちてはなれない朝に夕べに打ち寄せる君


かなしみは魚のよう ....
秋の午後を脅かして
突然の雨
雷の轟音に
台所から急いで
手をエプロンで拭きながら
昼寝している児のもとへ
布団に起き上がり
今まさに泣きだそうとしていた彼は
私の胸にかじりつく
よ ....
ひとり校庭で
逆立ちの練習をしていた子
あれが、
きみだろうか

5段組みのてっぺんで
バンザイをする子
きみでないことはたしかだ
きみは高所恐怖症で運動オンチ
逆立ちもできないし側 ....
柔らかい楕円の香り
肌を透かせる真白な木綿
多角形の雨おとにふれた
水彩のゆびさきは筆跡を整え
ゆるやかに乱され
空白に孕んだ風を
あたたかい命と錯覚する

あかい器官をひとつ
平原 ....
病院で気が遠くなる待ち時間診察室へ美人の患者 大好きで大好きで 恋する気持ちが苦しい
苦しくて切なくて苦しい

(食事は喉を通る 食欲もある)

君に好かれたくてダイエット頑張る

(食事は喉を通る 食欲もある)

好きで好 ....
風のなるほうへ歩くよ
誰かを傷付けてしまったわたしを
きっと忘れないために

だからね
あの月が静かに輪郭を失って
カフェオレのような夜に溶けていたこと
あなたも忘れないで


雨のふるほうへ走るよ ....
歳を取るということは
感覚を鈍くすること

子供の頃
あんなに嫌いだった
トマトを肴に
酒を飲むこと

許せなかった
髪を嗅ぐ仕草を
見過ごして
口説いてしまうこと

嘘をつ ....
薬局で迷いに迷って買いました蜂蜜入りのリップクリーム


秋物を買おうと行った店先でつい手が伸びる夏の{ルビ値引き品=バーゲン}


肌寒くなると伸ばしていた髪を切りたくなるのはなぜな ....
十二月二十四日に
俺にメールしちゃうなんて
君の考え見え見えです
とか言って君のメールに俺は歓喜し
手元にあるベルを鳴らしてホーリーナイト

今夜は聖なる夜だから
朝が来るまで飲み明かそ ....
{画像=130917162815.jpg}

この幸せが
たとえば うつろいだと言えば
消え去ったあと
笑ってしまえる

この幸せが
たとえば とこしえだと言えば
消え去ったあと
 ....
「お父さんは、いつもむっつりしてたけど
 家族は結構大切にしたんだよ。
 日曜日の度に色々なところへ
 連れて行ってくれたんだから。」
 
週六日精一杯働いて
やっと巡ってきた休日なのに
 ....
たったひとつの科白で終えるとき
誰もいない薄暗い部屋を飾ろう
もし手向けられるならば
二度と咲かない蒼い薔薇がよく似合う
使われない硝子が棚の底に
染み付いた煙は放置され
黒い黴が支配 ....
すべての投影
まぼろしのごと
偶然性おび
世界があらわれ


夢の質感
デジャヴの感触
不思議なことが
起こる脳内


暗闇のなか
今日と明日に
はさまれる夜

 ....
板チョコを包む銀紙小鳥来る 顔よりもデカい綿菓子秋祭 赤い好きも
青い好きも
透明の好きもあげる

甘い好きも
辛い好きも
酸っぱい好きもあげる

熱い好きも
冷たい好きも
あたたか〜い好きもあげる

スッとする好きも
ベタッと ....
  三点リーダで終わりにしよう
  夕暮れ時、空は実に赤い
  今日は長いようで短かった
  


  誰が誰を裏切ったとか
  誰が誰を茶化したとか
  そんな与太話もやがて ....
「また明日ね」
手を振って
さようなら
それだけのこと

「また明日ね」
ばいばーいと
受話器をおく
それだけのこと

未来がほしい、なあんて
難しいこと言わないから

「ま ....
「コラッ!あっかんべーしたなっ」

バックミラー越しに


「今、あっかんべーしたなっ」

わざと見えるように


「もう!あっかんべーしたなっ」

お母さん、こがん(こん ....
大人になったのわたしは 眠たい時に寝る
あるいは 眠たい時にも寝ることを許されない

子どものころは違った
短い針が9のところに来ると 布団に追いやられた
否応なく灯りが消された
二段ベッ ....
少女、
月曜日の放課後につくった詩が
火曜日の朝には消えていた
細い指でなぞった物語が
校舎裏で砕けていた中2の夏
西の空がまぶしい
あれは現代詩ですか
いいえ、
夕暮れです
毎日す ....
 
雨は平等に降りしきる

あなたにも、わたしにも、

だけど、わたしには傘がない



 
僕が思春期に可愛がっていた
片瀬江ノ島駅に住む、野良猫ニャー子は  
破れた恋に涙を流す学ラン姿の僕に寄り添い  
顔を膝にこすりつけ  
(にゃあ)と優しくひと声、鳴いた  

僕と出逢 ....
抱枕だいてはなして虫しぐれ 三人寄れば文殊の知恵
 
ふたりで一緒に考えよう

僕がふたり分考えるから
目覚まし時計の呼ぶ声に乳白色の霧をかきわける朝

夢の続きの小路をたどればあの古い石の門がが見えるかもしれない


丘の上の教会には孤児院が併設されていて僕の友達がいた

通りを浜のほう ....
壮佑さんのおすすめリスト(5202)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
花の陰- プル式自由詩1113-9-18
今日の空- Lucy自由詩12*13-9-18
馬鹿は嫌いですか- まーつん自由詩10*13-9-18
孤独の窓辺- 石瀬琳々短歌9*13-9-18
雷雨- Lucy自由詩12*13-9-18
きみの空へ- yo-yo自由詩6*13-9-18
花茎- sample自由詩613-9-18
病院で気が遠くなる待ち時間診察室へ美人の患者- 北大路京 ...短歌413-9-18
恋する気持ちが苦しい- 北大路京 ...自由詩613-9-18
謎解- 自転車に ...自由詩513-9-18
歳を取るってこと- 花形新次自由詩7+13-9-17
ねぇ、秋がきましたよ。- 時子短歌713-9-17
ジングルベルにHoly_Night- 北橋勇輝自由詩2*13-9-17
夕空の虹- そらの珊 ...自由詩13*13-9-17
無口で運転の上手い人- 夏美かを ...自由詩29*13-9-17
終幕の薔薇- アラガイ ...自由詩16*13-9-17
脳内模様- シホ.N自由詩313-9-17
板チョコを包む銀紙小鳥来る- 北大路京 ...俳句113-9-17
顔よりもデカい綿菓子秋祭- 北大路京 ...俳句113-9-17
あげるあげる- 北大路京 ...自由詩913-9-17
三点リーダで終わりにしよう- 草野春心自由詩313-9-16
ほしいもの- 森未自由詩2*13-9-16
あっかんべー- hiroto22自由詩6*13-9-16
秋の夜長に- アマメ庵自由詩213-9-16
中2は今日も- 左屋百色自由詩14*13-9-16
- 殿上 童自由詩33*13-9-16
被災地の犬__- 服部 剛自由詩1013-9-15
抱枕だいてはなして虫しぐれ- 北大路京 ...俳句213-9-15
三人寄れば文殊の知恵- 北大路京 ...自由詩413-9-15
海流の街- 梅昆布茶自由詩1613-9-15

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