娘の反抗期も
そろそろ終わりかなあと
やれやれと思う反面
なんだかそれはそれで
一抹のさみしさもあり
手放した自覚もなく
ああ、季節というものは
こんな風に過ぎてゆくものなんだと思う
 ....
名前を尋ねられたので
火葬場の薪とわたしは答えた

山の落ち窪んだ場所にある
コンクリートの壁のなかの
あの鉄扉
白手袋

手袋は二足歩行して
乾燥した骨を拾っている

くすんだ ....
前奏の綺麗な歌謡曲が終わる頃、目を閉じると
そこに灰色に溶いた悲しみがあった。

白い、目の裏側にある心の何かをなぞる。思い
浮かぶ母の後姿。

幾度も流れる声は子音は掠れた隣りの精巧な笑 ....
ネット詩人とバカ親は
恥ずかしいことを
臆面もなく出来るという点で
似たところが多い
そのひとつがキラキラネームだ
てめえは気に入って付けてんのかも知れないが
宝塚の月組じゃねえんだよ
 ....
  

異国の少女の瞳のよう 青く澄み
だが雲はお構いなしに夢の中の鰐だ

純白に生れ落ち
気まぐれな冬の微笑みにほだされる
だが夜には冷たくあしらわれ 
朝には固く汚れた肢体を通りに ....
コリン星なかったことにしませんよ 好きになってくれる人を好きになりたい 鼻毛だけ切るつもりだった I温泉郷へ車で向かった。I温泉郷はF県北部に位置する伝統のある温泉郷である。I温泉郷へ向かう途中のトンネルを抜けてしばらく過ぎると、先ほど通過したのと同じ名前の蕎麦屋があった。おかしなこと .... 油売りの少女は
いつも困った顔をしている
他人にはそう見える

油売りの少女は
いつもひとりぼっち
私にはそう見える

油売りの少女は
油なんか売っていない
少女はそう思ってい ....
はやい夕暮れ
うんざりする長い夜
セピア色の点光源
薄暗がりの背景に
うかびあがって
忘れられた
映画のポスター
ひたすらうらぶれてる

スーツの男
作業服の男
セーターの男 ....
  女の手は 梨を食べたばかりで、少し濡れていた
  夜風を正面から浴びて 枯れ草たちが咽び泣いている
  角をもたない鹿が そこを踏み分けて奔り
  しだいに速度を緩めて止まる
   ....
 いちごをひとつ

妹のいちごパフェにのせる姉

それは僕の役だったのに

 知らなかったよ

いつのまに
大人になったの


少し

 さびしく

それより少し
 ....
眠りは死の子ども
一日一日
気づかないうちに大きくなって
やがてぼくと等身大になると
目覚めることがなくなるのだろう

いつその日が来るかわからない
いつそうなってもいいという
準 ....
うつ病のひょっとこ
暗い目
マジ過ぎて笑える

面白い顔で
沈鬱な表情
文句なく笑える

「笑っちゃいけない」
お行儀いい人は言うけど
笑えちゃうんだからしかたない

偽善 ....
きのう
確かに
雨が降っていた
雨の音が聞こえた
眼の奥のほう

爪を切ったから
すきまかぜ
爪先から入ってくる

おかげで冷たい匂いがする
偽物の血と混ざって•&# ....
夕陽のあたる湊町
古い煉瓦の倉庫街
漂うあの歌 あの旋律は
港の悲しいエレジーで
昔の俺(おい)らの子守歌

港近くの襤褸アパートで
親父も知らずに育った俺(おい)ら
酒場の女のお袋は ....
        コツコツとくつおとがする
          メトロノームのように
       たぶんハイヒールなのだろう
        スタスタとくつおとがする
           び ....
冗談と気づかないまま冬深む カップラーメンにミネラルウォーター入れるのか 玄関にやたらシーサーがある 消耗品リストを
作成しました
エクセルで

ボールペン
メモ帳
コピー用紙
ホチキスの針

ふと
私は手を止めて

愛は
消耗品ですか

ボールペンも
コピー用紙も
 ....
お母さんが少女になった 
僕は大人になった
庭に種を植えよう
お母さんの好きな向日葵が
今年の夏に咲くように
沢山沢山植えよう
種が沢山落ちて
再来年にはきっともっともっと咲くから
二 ....
いちばん最初についた嘘は
「ぼくはぬすんでない」だった
そこから始まるドミノ倒し
躓きなんてそんなものだ

大きな嘘に小さな嘘
許される嘘と許されぬ嘘
嘘で生きている奴らと
嘘に生 ....
冬は果樹農家にとって農閑期ではない。冬は、古くなった果樹を伐り倒したり、新しく果樹を植えたりする季節でもあるし、剪定の季節でもある。だから、伐り倒された樹を運んで薪として使用するために割る作業 .... 次女の髪を梳いた櫛に付着していた
薄茶のフケのようなもの
それが動いた!
二ミリにも満たない生物が
私に与えた衝撃
一体どこでうつされたのか?
GHQが散布した白い粉によって
やつらは絶 ....
食べ終えてからおしぼりに気づいた ご先祖様のため息が聞こえた 地獄の土地をころがして
ノートの上にビルを建てるのです



そのビルには
様々なものが激突するだろう
砕けたガラスに反射するのは
真実だけではないだろう
女子校は雪に埋れても
ス ....
ぼくはまだ生まれていなかったから知らないけれど
シーボルトさんはこどものお年玉に一両あげていたでしょうか

ぼくの祖母さんは裏藪で竹の皮を集めて
一厘とか五厘とか 子どもだったお父さんの小遣い ....
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
女同士- そらの珊 ...自由詩25+*14-2-3
握手- マチネ自由詩9+14-2-3
「そして、目を閉じる」- 宇野康平自由詩114-2-3
ネット詩人とバカ親- 花形新次自由詩314-2-2
冬晴れの陰影- ただのみ ...自由詩22*14-2-2
コリン星なかったことにしませんよ- 北大路京 ...川柳614-2-2
好きになってくれる人を好きになりたい- 北大路京 ...自由詩514-2-2
鼻毛だけ切るつもりだった- 北大路京 ...自由詩514-2-2
I温泉郷- 葉leaf自由詩214-2-2
油売りの少女- シズクに ...自由詩2*14-2-1
ブルース- 藤原絵理 ...自由詩5*14-2-1
エーテル_18- 草野春心自由詩414-2-1
いちごをひとつ- ichirou自由詩12*14-2-1
眠りは死の子どもである- 殿岡秀秋自由詩914-2-1
ひょっとこ- 藤原絵理 ...自由詩4*14-2-1
- シズクに ...自由詩5*14-2-1
挽歌- ……とあ ...自由詩9*14-2-1
白いサウンド- 信天翁自由詩214-2-1
冗談と気づかないまま冬深む- 北大路京 ...俳句2*14-2-1
カップラーメンにミネラルウォーター入れるのか- 北大路京 ...自由詩414-2-1
玄関にやたらシーサーがある- 北大路京 ...自由詩4*14-2-1
消耗品- umineko自由詩11*14-2-1
お母さんと僕- こいち自由詩414-1-31
ライアーの娘- 自由詩714-1-31
均衡- 葉leaf自由詩314-1-31
ミクロの脅威_マクロの奇跡- 夏美かを ...自由詩23*14-1-31
食べ終えてからおしぼりに気づいた- 北大路京 ...自由詩514-1-31
ご先祖様のため息が聞こえた- 北大路京 ...自由詩414-1-31
あとがき- 左屋百色自由詩9*14-1-30
スケール- イナエ自由詩8*14-1-30

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