熱燗の、おちょこの横の
受け皿に
五匹のししゃもが銀の腹を並べ
口を開いて、反っている

いつか何処かで観たような
あれはピカソの絵だったろうか?
絶望を突き抜けてしまった人が
空を仰 ....
セックスからはじまる現代詩
それは、
無駄に多い性描写
童貞のまま月にたどり着いたロケット

セックスからはじまる現代詩
それは、
風景に溶け込めない看板
ギラギラよりラギラギした看板 ....
探した言葉は
たくさんあるのに
今となっては
頭の中に
その痕跡すらない

忘れたわけではない
はじめから記憶されていないのだ

私が探した言葉は
すでに
白い霧の中に紛れ
再 ....
釣り堀で釣りをするのがすきだ
どこへもいけない水の底で
大きな魚がひそんでいる

敵は慣れたもので
エサが沈んできてもあわてない
口先でふれては
はねかえる糸がエサを落とすのを待って
 ....
セカンドバックにもずくが溢れている サイドカーにまねきねこ もうただ怒ることはやめた
自分にも
他人にも
一時の感情で怒るのはただの急ブレーキだから

僕はもっと前に進みたい
いつもゆっくりアクセルを踏んでいたい
楽しくハンドルを回しながら
 ....
ぎゅんぎゅんと花々の茎と茎との間を抜けて、背丈よりも低い峠をいくつも越えて、あのランナーはわたし。ふくらはぎ縮み、ふともも縮み、南風燃え上がり、握りこぶしほどの小さな山をいくつも踏んで、森の奥のか .... つまりわたしたち、息詰まる草花たちの体臭と湿度のなかで、街路樹があり、ゆるやかに放物線を描く遊歩道があり、手すりがあり、低く絡みつく視線のなかで、プランターがあり芝生がありベンチがあり、ガラスがありス .... あしだかというひょろ長いおんながうちにきて
しばらくここに置いてくださいという
これといってなにもお返しはできませんけれど
お掃除くらいはさせていただきます
そういって冷蔵庫の裏に陣取って
 ....
それが
しあわせだったの
だろう


今思えば
そうなのだろう


古ぼけた
絵本を開いて
思い出したり

捨てあぐねていた
アルバムに
身ごと投影したり

 ....
ねえもういやなのよ
脂の匂いでたるんだ男どもの顔と
画面の中のかわいらしいみんなを見比べる毎日は
世の中をこんな風にしたのは一体誰
いくら泡のような微笑みで満ちていても
私をぶつ手の感触が本 ....
お隣の家の門から沈丁花


雲雀東風初めて背負うランドセル


桜東風あちらこちらでスマフォデビュー


遠足の菓子五百円までの頃


北窓のカーテン揺れる平和かな


 ....
雨はなぜ私をすり抜けていくのか
そんなことを考えながら歩いている
死者を飛び越える猫のように
あるいは歩きはじめた老人のように
それは古寺へと続く苔生した山道であり
田植えが終わったばかりの ....
ある日窓から花を投げた
あのひとが受け取ってくちびるに寄せてから
あのひとが好きになった 恋をした
みずいろの花 むらさきの花 そしてあかい花
あのひとはすべて受け取ってそっと胸にしまった
 ....
今日は姪っ子と詩人の誕生日
姪っ子は一歳 詩人は何歳だったかな・・
時々 神と繋がっているはずだから 脳の杖は黄金の如意棒
だから 私たちを唸らせるんだ
生まれ持った持たされた才能に違いない
 ....
くたばって思い出し笑い 負けるもんか卵でとじる 道をほると
どんどんとほると
一体なにがあるのかとのぞきこんだ
黒々とした土の中に
なにがあるのかと期待した

ユンボでかきだされる黒い土は
内臓のようにみせてやっぱり土だった

そ ....
ひとまわり大きくなった太陽が
西の水平線に沈んでいく

この海はどこへでも繋がっている
海岸には奇妙な文字が氾濫している
塩化ナトリウム水溶液で繋がっている
巨大な電池だって作れる

 ....
こわくない
冬なので
こわくない
ビタミン剤あるから
ぜんぜんこわくない

花柄の靴したを
いつもばかにされても
構わないで履きつづけていた
ななちゃんは9歳だったのに
勇敢だ ....
犯人の双子の姉や木の芽和 腰ふる星ふる 猫が背伸びしてお迎えの時間 アスファルがキラキラと光る
夜の影がユラユラと揺れ
ぼんやりと町は水の中
今ね少しわかるよ
君が雨を好きだって言ったこと
摂理という美の魅力によって
自然は不思議という概念を創造した

ある石は固く曲がることはない
ある石は蒟蒻のように柔らかく曲がる

甘い蜜でしたたかに誘う花もあれば
容赦なく殺す毒を持つ ....
猫背の猫、
あたらしいグランドピアノ
その黒鍵よりくろいひかり
猫の、目の、奥がものがたる
誰も見たことのない、できない
猫の詩、
白鍵を選び歩く
猫の、足の、裏がかなでる
雪より白い ....
魚上氷
うおこおりをいづる


冷たい水底で
来る日も来る日も
あわぶくの羅列を眺めてきた

滞りがちな
私の中の遅い水は
妄想だけを鰓の内側に沈殿させた

待つのは慣れて ....
一と言う字を書いた
それはゴールテープ
真っ先にあなたが通り抜けて
一は消えた

東の果ての一
海と空の境界から
太陽が覗き一日をはじめるとき
あなたの舟が一の中へ消えて行く

 ....
 太平洋の荒い波が
 かつてひとつであった石さえも
 みっつに分断させたのよ
小説家志望の女の子の戯言が
ここでなら
信憑性をもって
語りかけてくる
干潮時にだけ現れる
海の通路を渡り ....
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ししゃも- 服部 剛自由詩21*14-2-20
セックスからはじまる現代詩- 左屋百色自由詩12*14-2-20
白霧- ichirou携帯写真+ ...6*14-2-20
泳げない魚- 朧月自由詩714-2-20
セカンドバックにもずくが溢れている- 北大路京 ...自由詩514-2-20
サイドカーにまねきねこ- 北大路京 ...自由詩414-2-20
リリカルシンキング- ichirou自由詩7*14-2-20
筋肉賛歌- 片野晃司自由詩714-2-20
つまりデートコース、- 片野晃司自由詩714-2-20
あしだか- 春日線香自由詩314-2-20
気づき- くうに自由詩214-2-19
ある退職届に書かれていた文章- Neutral自由詩6*14-2-19
春「北窓のカーテン」_(一〇句)- もっぷ俳句3*14-2-19
饒舌な散歩- 自由詩1014-2-19
花ぬすびと- 石瀬琳々自由詩12*14-2-19
姪っ子と詩人の誕生日- 朝焼彩茜 ...自由詩11*14-2-19
くたばって思い出し笑い- 北大路京 ...自由詩214-2-19
負けるもんか卵でとじる- 北大路京 ...自由詩914-2-19
ちきゅうの内臓- 朧月自由詩1014-2-19
温泉旅行- 藤原絵理 ...自由詩714-2-18
障子紙- はるな自由詩1014-2-18
犯人の双子の姉や木の芽和- 北大路京 ...俳句214-2-18
腰ふる星ふる- 北大路京 ...自由詩314-2-18
猫が背伸びしてお迎えの時間- 北大路京 ...自由詩914-2-18
- こいち自由詩214-2-17
まろやかな不思議- ichirou自由詩11*14-2-17
猫の猫による猫のためのグランドピアノ- 左屋百色自由詩10*14-2-17
魚上氷- nonya自由詩22*14-2-17
一と言う字- イナエ自由詩7*14-2-17
三ッ石にて- そらの珊 ...自由詩12*14-2-17

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