向かいの家の窓から
  女が身を乗り出して下を見ている
  左手になにか小さいものを持っている
  それがなにかまでは見えない ここからは



  コンセントに埃が溜ってい ....
風と光
肌触りと眼差し
雲と微笑
素っ気なさとほつれめ

先週より軽い靴音
長袖シャツの袖口が気になる
温かいコーヒーを飲もうと
財布を探った手が
ポケットの温もりを探し当てた
 ....
午前五時。満たされた心に筆が泣いている。
家を出て川辺に立ち、今は何も語らないせせらぎが時を刻む。
頭にぽっかりと穴が開き、そこに寂寞が広がるのはなぜ?
こんなにも心は満たされているのに。
 ....
なんにもない場所で佇んでいる冬とは対照的に
待ち望まれていた秋がシャンデリアのもと自意識過剰に笑みつつ
深夜の鏡に自分を映し深紅の薔薇へのまなざしをして
まだ気がついてはいない

季節風すら ....
フロイト忌ユングじゃないよ天狗だよ 証拠を埋めたシャベルの音が残っている 「将来の夢はお嫁さん」とおじさん  一

 夜の水平線が
 両の腕をさしのべ
 その手で満月を挟み

 嘆く空から引き離し
 海の底に沈めた

 光が闇に溶けて
 波の下に燃えつき

 殺風景な夜空に
 取り ....
星のみえない夜にも
星は存在する
風にふれない丘にも
風は存在する
あなたが消えたあとにも
あなたは存在しつづける

両のてのひらを
まるくして合わせる
透明な卵だよ、ほら
始まりと終わりはどこまでも流れ落ちていくので
現在の幅に射し込む水の光だけで流れていく渓流
岩は感情のように水の流れを変え
木の葉は矜持のように水の面を彩る
僕はその川の方向のよう ....
僕らは全てを持ってたはずだのに
少しのパンと野菜とサカナがあれば
それでお腹いっぱいだったのに
キラキラ光る時間を立て替えて
何をあくせくしてたんだろう
キラキラ光るあなたの笑顔を ....
 秋風に頬を染めあげ吾亦紅 小首をかしげあなたを呼んだ


 かくれよう さぁかくれよう、さみしさがやってくるまえ眠りのなかへ


 疲れたと膝を抱えるきみのそば あしたのそらの尻尾をつか ....
少ない数の河川敷への道のりがあって
少なくない枚数のなみだがあった
手の爪を切って足の爪も切って
生きている生きていると唱えながら夏を越えた

母さん、と
生者へ呼びかけることのなく
父 ....
茜色の夕景に
深く肩を落として

聞こえない音に
耳を澄ます


流れ着いた場所で
振り返ってみても

瞼の裏側に帰ることは
できないけれど


夕刻の光の
あま ....
結婚してからも二人は別々の道を歩いた
二人の間が広がっていったとしても
二人は詰めようともしなかった

二人の間に他人が入ったとしても
二人の間を埋めることも
ひろげることもできなかった
 ....
空き缶を叩く菜箸ボンゾの忌 多数決で学級会走っていく またたいたまたないた 空き地を渡ってきた風が
草の匂いを閃かせながら
耳もとで
ささやく
「ただいま・・・」

あっ
帰ってきたの?
君と出会ったのが
いつだったか
どこだったのか
思い出す前に
懐 ....
化粧箱や封筒の
中には宝石があるものだと
女の子はそれくらい知っている
馬の形をした雲を追いかけて
知らない道を行くと
その細道の先には橋が続いて
途中、別れの言葉を思い出して
しゃくり ....
出ていかなければならない
と知っている
部屋は
あなたとあなたでないものでできている
このまま朝は終わらずに
言葉もひとつも終わらずに
開かれなかった小説
届けられなかった手紙
呼ばれ ....
なにはともあれドーナッツ、
食べると穴のなくなるところ、
恋をするみたいに
かなしかったよ
きょうもこんなに曇った空で
なにはともあれ
ドーナッツ
カラスが秋をたべていた
山のぶどうをたべていた
私をみても驚かず
驚く私をみつめてた

秋風つめたく
カラスの背を撫でて

なぜか私が
身震いをする

ぶどう色した
秋をやきつ ....
人が交差する地下街
人形売り場の前の通路に
子どもの泣き叫ぶ声がわき
困惑ししかりつける若い母親
微笑んで通り過ぎる年配の夫婦
遠い日のにがい記憶がよみがえる

 鄙びたドリーラ ....
現代詩の向こう側で
、君は大味の言葉を砕いている
現代詩の向こう側で
、君はいかにもな表現を潰している
現代詩の向こう側で
、君はそれらしい物語を消している

それは確かなことだ

 ....
蟋蟀やドレミファソラシドレドレド 終点で車掌に起こしてもらう予定で寝る 自分探しは冥土でする いちまい

羽織って おゆきなさい

おつきさまも

羽織っているよ

いち せんちめんたるを






********************
 ....
彼岸花が
目から胸へと突き刺さり
赤い秋が
まっすぐにある

背中にある罪悪感は
この風には重いのだろう

まだとべないこの身の
清め先を
また探す道
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鈍行列車- 草野春心自由詩913-9-28
9月28日_晴れ- nonya自由詩22*13-9-28
しののめに立ちて- ヒヤシン ...自由詩10*13-9-28
たとえば九月みそかの- もっぷ自由詩713-9-28
フロイト忌ユングじゃないよ天狗だよ- 北大路京 ...俳句313-9-27
証拠を埋めたシャベルの音が残っている- 北大路京 ...自由詩913-9-27
「将来の夢はお嫁さん」とおじさん- 北大路京 ...自由詩213-9-27
波の下の月- まーつん自由詩11*13-9-27
わたしが消えたあとにも- そらの珊 ...自由詩22*13-9-27
無色の欲望- 葉leaf自由詩513-9-27
さようならさようなら- きりえし ...自由詩313-9-27
Love_letter- 石田とわ短歌13*13-9-27
Word2010の場合- もっぷ自由詩613-9-27
静寂- 祥希いつ ...自由詩7*13-9-27
夫婦- イナエ自由詩10*13-9-26
空き缶を叩く菜箸ボンゾの忌- 北大路京 ...俳句413-9-26
多数決で学級会走っていく- 北大路京 ...自由詩313-9-26
またたいたまたないた- 北大路京 ...自由詩513-9-26
野を渡る風- Lucy自由詩13*13-9-26
かなしい唄- 春日線香自由詩713-9-26
水をかためる- はるな自由詩1013-9-26
ドーナツその3- はるな自由詩313-9-26
山ぶとうとカラス- 朧月自由詩513-9-26
幼児の友情- イナエ自由詩6*13-9-26
現代、詩- 左屋百色自由詩19*13-9-26
蟋蟀やドレミファソラシドレドレド- 北大路京 ...俳句213-9-25
終点で車掌に起こしてもらう予定で寝る- 北大路京 ...自由詩813-9-25
自分探しは冥土でする- 北大路京 ...自由詩413-9-25
Tシャツでは_すこし寒い- るるりら自由詩12*13-9-25
赤い道- 朧月自由詩813-9-25

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