長いちまきを選別してる奥さまがいるこどもの日 裏返った猫がまどろむ 日比谷線はいう、秋葉原、小伝馬町、人形町、人形とは「ひとがた」、エレキテルな水平移動の装置から視神経に憑りつく駅名は、脳のどこかの襞裏で痺れ、角砂糖のように崩れ、蟻の行進に流れてゆく、投げ返してくる、 .... {引用= 
 谷の戸に
雨景の万華鏡をのぞけば 幾何学の
狂い咲く色のはざまに
あのときのアマガエルが いました


 肩をはじく雨の
その中を走るのが、好きだと
狂人のように喜びな ....
蛇が
つばめの子が大変おいしそうだと
どうしても食べたくてたまらないと
細い棒を伝ってやってきました

なにも知らないつばめ親子は
しずかに眠っています

にんげんは驚いて
蛇をつつ ....
寝苦しい夜に絡まる指の紐

冷や麦茶 汗も滴るいい温度

輪唱で徐々に深まる両寝息

網戸風が鳴らすカーテンの風鈴
   一筋の糸のように
   あとからあとから
              
    繋がっている

   連れてくるのだ
   思いだせない何かたちを

   そんな蜘蛛 ....
苔清水丸い氷にウイスキー 会えなくて星を見る 鏡に書く用の安い口紅持ってる  
路地裏を通り抜ける豆腐屋のラッパは
夕暮れによくにあう

かくれんぼの時間が削り取られて
ひとり帰り ふたり帰り 
隠れたまま鬼から取り残さて
気がつけば夕闇につかまっていた
どこ ....
そうだ アフリカへ行こう!!

そう言って父が
長年勤めていた会社を依願退職したのは
定年への秒読みが開始された
梅雨の明けきれない
じめじめした蒸し暑い日だった
それ以来
キッチンに ....
いつもその日一日生きれればいいとおもっている 多くは望まない
望んでも身の丈に沿わないものは無駄になるだけ 誰かに進呈しよう

身の丈に合わない結婚生活のなかで似合わない幸せを願った事もあった ....
圧縮された白い時間が
空に取り付けられた
タイマー仕掛けで吹き出した
入道雲

あなたが使うシェービングクリームみたいだ
毎日せっせと伸びるヒゲ
剃っても剃っても
誤作動せずに
めげ ....
波音にとける言葉を汲み取って砂に名前を書いたりしない 邪魔者がまさか僕とは思わずにふたりの間転がっていた アイスピック連打して出鱈目プラネタリウム 着払いで嫌がらせ送られてくる 陽を逆算して踊る心模様
否を受け入れて見えてくる絶景
うねる髪は群れる揺れる速乾詩
忙しい少数派の毛虫
寝てばかりの石を裏返し
叩き割り起こす神社前
鉛雲に負けるビニール傘
雨の一粒一粒 ....
ポプラが空を掴む
悲しみにざわめきながら
母の袖を引く幼子のように

風の指先がかき分ける
激しく 優しく
トランスする巨人たち

幾千万の囁き
言の葉は巻貝を廻る
古の涙から ....
ウハって

穴をのぞいて

エって

みあげたら空
「夕凪」

遠い昔
粉々になった水平線が
白い海鳥に姿をかえました

白い海鳥の
さいごの羽ばたきで
のばされた夕凪で
ひきよせられる
白い骨



「内緒」

わたし ....
竜骨座の主星カノープス 大小のマゼラン星雲 月に遊ぶ人魚 南天の星々は僕を魅惑する

散文的な日常 それも嫌いではないのだが 僕はほんらい空の生き物らしい

ただ地上では羽をもがれたバッタのよ ....
さて また、あのすすり泣き
深夜不気味な静寂と
心の中を踏みにじる
遠吠えのような鳴き声と
嗚咽を漏らしたすすり泣き

寝静まった街の中
街路樹に風
   風だけがざわざわと
聞 ....
カントリーブルースを鳴くヒグラシとオープンGのCole Clark さみだるる音楽堂に悲愴かな わざと誤爆している女がいる 少し横顔を見せただけで
思わせぶりに去っていく夏

雨が 家々のトタン屋根から
ライラックの葉の一枚一枚から
信号機の黒ずんだカバーから
夏を洗っていく

雨が 夜更け ....
色硝子のようにあざやかに
此の世へと迸りつづける君の生

でありながら同時に
{ルビ果敢=はか}なく無へと消え入りつづける君の生

誰よりも
あやうくきわどく揺らめきつづける ....
かなしみとは獣のようなものだ

この涙はどこからくるのだ
あのおおきな海原からか
ぼくの中に海があるのか
ああ
どうりで
母の腕へと温かい

ぼくに流れる潮がかなしみだと知った
 ....
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
長いちまき【都々逸】- 北大路京 ...伝統定型各 ...4*13-6-28
裏返った猫がまどろむ- 北大路京 ...自由詩513-6-28
日本橋人形町- 乾 加津 ...自由詩9*13-6-28
貧しい詩人- 月乃助自由詩11*13-6-28
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アンテナ- そらの珊 ...自由詩16*13-6-27
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邪魔者がまさか僕とは思わずにふたりの間転がっていた- 北大路京 ...短歌513-6-26
アイスピック連打して出鱈目プラネタリウム- 北大路京 ...自由詩513-6-26
着払いで嫌がらせ送られてくる- 北大路京 ...自由詩513-6-26
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カントリーブルースを鳴くヒグラシとオープンGのCole_Cl ...- 北大路京 ...短歌213-6-25
さみだるる音楽堂に悲愴かな- 北大路京 ...俳句313-6-25
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少年刻- 塔野夏子自由詩10*13-6-25
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