Go Go Go and Goes On!糸居五郎もウルフマンジャックも、FENも知らない、活字の中の存在だ、山口のクソ田舎の、しみったれた居住区の夜、ぼくは頭から布団を被り、姉貴のお下がりの黒いラジ .... 悪魔とお茶を
ある晴れた昼下がり
あなたと出会ったその日に
悪魔とお茶を

わたしは歩き続けていた
まだ暗い山中を
朝の鐘の音が鳴り響き
皆が仕事場へ出掛けた後
ひとりその場に崩れ落 ....
青い空が水晶の塊のように浮かんでいる
難破した砕氷船が沈んで
空のクレヴァスに紡がれる物語
大きな心の屈曲を抱え
帰港すべき場所を探す
青い空を突き抜け
漆黒の宇宙を見出すとき
輝く無数 ....
 
けさは不安定のピエロであります

くすり服し苦味にお湯飲む

雲水にあこがれて物手離してゆく

使えるものは使い切るボールペン

きみはまっしろな歯を見せて笑う
 
闇が広がる
殺された光だ
茫漠と冷え切り
意識を占拠する

出て行っては戻って来る
戻って来ては出て行く
真夜中の悪夢
繰り返し繰り返し
穴が開いた虚空
逃走する防空壕
猛スピー ....
    孤立したことがない言論人など聞いたことがない。
                     ─室町礼─
     真の言論は表舞台から消されている。
 ....
風の谷に住む
男の子
金色の髪を靡かせて
裸で馬に跨がって
誇らしげに
手を上げる
ぷうちん
ぷうちん
お顔のシワは
伸ばせても
心のシワは伸ばせない
ぷうちん
ぷうちん
一 ....
哀しく透明な孤独が
身を捩るようにして
この荒野に佇む
彼は永遠に無縁だろう
この世界という謎に包まれ
ひたすら無縁だろう

やがて
青く輝く巨大なこの星が
漆黒の宇宙に呑まれるとき ....
花は
花としての言葉を失い
季節もまた色を失う
渡し損ねた言葉があるように
雨もまた
流れてゆくのだろう

春の窓辺を飾るもの
無言の結露
人見知りの鳥たち
か細い茎の名前の知らな ....
あたたかな
日の光が降り注ぐ
静謐な午後
夢の感触を追いながら
夢の輪郭を確かめながら
眩しく輝く光源に従い
浅い夢見に入っていく

遠い日々、震える記憶
ひとり見つめる
疼く胸の ....
きょう、道を歩いてたら
とつぜん自警団のようなひとから
戦争反対を出せといわれた
あいにく戦争反対を持ち合わせていなかったので
ひどく文句をいわれた
非国民 売国奴 人非人とまで罵られた
 ....
9カ月になった君は人間の芽である。これまで可能性としての種であった君は複雑に発達することによりついに芽として外界の光を吸収し始めた。君の眼はもっとも愛しい人ともっとも恐ろしい人を瞬時に見分ける。君の手 .... 乾いた
水の匂い
漂う
この夜陰
窓辺に寄れば
雨は
降っていた

孤独を透明に濡らし

季節は一巡りし
春 
私は感じる、
春の雨

遥かな
空の高みを
ひかりの ....
  肩甲骨
  と彼は呟いたが
  そこから話はどこへも進まず
  木管の音が間抜けに溢れる
  さっき沸かした湯が
  冷めていく
  嗚呼、
  髭。
1950年ごろ x線フィルムを利用して
東欧の街中では 海賊版レコードが
出回っていたらしい
「淡谷のり子」のもあったという
山育ちなので 傷は自分で嘗めて治した
月がしだいに瘦せ細り また少しずつ太るのを
薄目を開けて時々見ながら
朽ちた倒木の根元の洞に潜り込み
飲まず食わずで幾晩も

痛みは知りません 傷つい ....
この優しい
光の午後
すべては許され
ひのひかりに弾けて
緩やかな斜面を
ゆっくり転がっていく 

孤独を受け容れ
決して消えない罪を受け止め
独りの魂が
身軽になり
柔かな陽射 ....
空模様に気をとられ
一冊の文庫を置く

──立原道造は
灰が降るように失われてしまった
わたしたちはすでに
持てない

つくられた戦争や
つくられたパンデミックや
つくられた貧 ....
好きな人に
逢いたくなる
星はいつだって
幻想的な夜を
私にくれる
薄日の街道を歩いて行く
太陽は見えない
ずっとずっと歩いて行く
薄日の白んだ街道を

堆積した時がまた一時解き放たれる
鳴り響くサイレンのなかで
哀しく蒼白に
踊る子どもたちは
ガラ ....
そしてヒトは何万年もの間争いをしている。
そして
銀河の岸では鬼たちが歌を歌っている。
そして
星々の亡骸に
花を供えて
ひとつひとつの星に
黙礼をしていく鬼たち
そして
失われた
 ....
二〇一九年八月一日 「人生は物語って、よく言うけど」


物語を白紙にしていく作業が
ほんとうの人生なのかも
って思った。
さっき、マイミクのコメントを読んで
ふと、そう思った。 ....
いろんなニュースを聞く
いろんな中継映像を見る
忘れてはいけないことや
今すぐ自分の心に問いかけなければいけないこと
がある
そのために歩きださなければいけないこと
がある
そんな日 ....
澄んで淡くやさしい光に照らされた
円いちゃぶ台の上にノートを広げ
パイロット社製の「ドクターグリップ」シャーペンで
詩を書いている。
詩を書いているといっても
これが詩なのかどうか
作者が ....
わたしは日本のテレビを見ないのですがウクライナ騒動があって仕方なく、
ばばっちいものを触るようにほんのちょっとだけテレビをつけてみました。
すると昔、(白黒テレビの時代に)毎日のように放映されてい ....
気がつけば、
懐かしい歌が僕のなかに流れていた。

昔、よく聴いていたんだった、

J-Pop なんて生まれていない、時代の頃。

一つの恋が終わり、
その残り香にさよならを告げる ....
夕べの夢に旅立つとき
私たちが寝床に置き忘れたもの
微かな哀しみと柔かな吐息と

それから

それは長い道のりでした
今振りかえりみれば
沢山の思い遣りと共感と

それから

 ....
この手で
さまざまな善いこともしてきたししている
この手で
いろいろな悪いこともしてきたししている
この手は
何をしたいのだろう
パンチ?それとも握手

私はこの手と共に生きてきたし生 ....
日ののぼる前の空には雲黒く飛んでちぎれる約束は今




{引用=角川『短歌』2022年 3月号分「角川歌壇」にて
福島泰樹先生選 谷岡亜紀先生選 佳作
水原紫苑先生選 秀逸}
 
神の彩色を手真似て画書く

老いたのかどうでもよい気持ちが勝る

反省して坐する

くすり四錠呑んで炬燵にもぐりこむ

日記帳から一日をはじめます
 
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
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