(夢をみて 過ごす)
(夢だけをみて 過ごそうとおもった)


7月10日

よしくんが 蝉の抜け殻の中に
ねり消しを詰めて
ブロック塀の上に置いていた
きっと
中身がある
て  ....
とうめいの
とじひもが
ゆるむ
午睡から目覚めきれない
漠とした意識のなかで
たとえば
カムチャツカ半島からの
かえりみち

{引用=わたしはだれであったのでしょう}
とうめいの
 ....
 人類は死を克服しました。

 誰も死なない世界では、妊婦だけが、処刑される。誰も死なない世界で、やはり誰かは死んでいく。温度の少ない電流が臓器を浮かせて、細動を引き起こす。使いものになら ....
お母さん 今日で8年経ちます
さっき シロップ入りのアイスコーヒーを注ぎました
ドトールのではないけれど

どうぞ飲みに来て下さい

   私は一分おきにグラスの減りを見てしまう

お ....
朝顔がブラスバンドのごとく咲く 背番号小さくなって野球の日 大人になるために諦めた恋や夢の墓を荒らしている 窮屈そうに
眉を寄せて
酸っぱそうに
唇をとんがらして
真剣に考えを巡らせている

そんな横顔を
眺めていたら
不謹慎にも
笑いがこみ上げてきて
君に怒られた

取り繕うこ ....
ボクは泣き虫かもしれないけど
今日は泣かなかった

学校にかあさんがよばれて
ボクが友だちにいじわるしたことで

かあさんが泣いていた
先生のまえで
友だちのまえで
かあさんが泣 ....
何もない
何も残っていない

窓を閉めて
消えてなくなるなら
今かも知れない

そう思ったとき必ず
故郷からの葉書が届く

しっとりとした
文面の葉書が
届く
華やいだ季節が過ぎて 気がつけばまた一人

一番確かなことは 誰も僕の内面を知らないってことさ
まあお互い様だけどね

君は僕と違う橋をわたる それぞれ別の国を夢見ている
行きずりに眼 ....
かなかなの声をかき消すゲリラ雨 中身が好きなのについでに美人で困る 部屋に残った指紋を気にしている プラヌラスキフラストロビラエフィラ
呪文のように覚えているのは
予備校の先生が絶対にこれだけは
おぼえておいて損はないぞと言った
生物の秘密兵器

必ず出題されると信じて
歩きながら
 ....
かつて夏の日に幾千万の蝉たちが空へかえった 
その日の灼熱はすべてを焼き尽くした 八月の焦土

大きな鳥の影が空を覆いポトリと卵を落とした
破壊と悲惨の卵 子供たちを奪い去った卵

何の大 ....
いまは何一つ好きにはなれない

しろい夏に鳴き終えて落下する少女

夏は夏らしく振舞うことで時を虚ろにする

日に焼けたこどもたちよ

謎が謎でなくなる未来

夢に見たものの本 ....
別の娘の名前を呼んで夏終わる ケーキを食べるためについている口だ 私が立っているビル群の下
そこには昔深い海があった
不燃の塊に埋め立てられ
魚は住処を失って
そうして海は死んでいった

濁った灰色の海を眺めても
波音は聞こえては来ない


私が ....
興津駅の手前 山側
人家が不意に途切れて
現れる
庭みたいに小さな畑
柿や夏蜜柑の樹
小さなブランコ
うつくしい朝
空は西から吹き払われ

(生き延びてここに戻るとは
 思っていな ....


風の強い日 姉さんは洗濯物になる
海からの風は 姉さんを裏返したり表にしたりする
はたはたと身体の鳴る音にいちいち反応しては
子供みたいにはしゃいでいる
時折 砂混じりの風が当たると ....
甘そうなほっぺた2つ秋迫る ひとりごとのボリュームをあげた エスカレーターで小さくなっていく顔の大きな女 秋の中国地方を巡るツアーバスが
平和公園に着いたとき 記念館から 
修学旅行生の一団が出てきた
入れ替わりにはいった私たちが
今日最後の客になった

平和記念館を出ると
秋の陽はすでに落 ....
 空に むきだしの骨をさらす伽藍
「歴史」はいつも古びた建物を残していく


廃墟のあとにしか 平和が生まれることがないのなら
平和は、あまりに残酷な子


森は、朝にめざめ
戦いの ....
あ、の形にひらいた口から
あ、がこぼれて落ちた


床にふれる
粉々に砕けて、見えなくなった


手を伸ばして鍵を外す
からから、と窓をあける
なまぬるい風が不躾に入り込んでくる
 ....
ポッキーのチョコ溶けている原爆忌 FOREVERを折ってやる
壮佑さんのおすすめリスト(5201)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いつかの夏の日記_みたいなものあれこれ- 佐東自由詩1113-8-10
【とじひも】詩サークル「群青」八月のお題「漠」から- そらの珊 ...自由詩11*13-8-10
克服- 破片(は ...自由詩2*13-8-10
母へのうーとーとー- 朝焼彩茜 ...自由詩1013-8-10
朝顔がブラスバンドのごとく咲く- 北大路京 ...俳句413-8-10
背番号小さくなって野球の日- 北大路京 ...俳句313-8-10
大人になるために諦めた恋や夢の墓を荒らしている- 北大路京 ...自由詩613-8-10
かわいい- nonya自由詩24*13-8-10
泣き虫- hiroto22自由詩3*13-8-9
尿切れが悪い- 花形新次自由詩413-8-9
遠く雑踏を離れて- 梅昆布茶自由詩1313-8-9
かなかなの声をかき消すゲリラ雨- 北大路京 ...俳句5*13-8-9
中身が好きなのについでに美人で困る- 北大路京 ...自由詩713-8-9
部屋に残った指紋を気にしている- 北大路京 ...自由詩313-8-9
ミズクラゲの一生- Lucy自由詩26*13-8-8
八月の子供たち- 梅昆布茶自由詩1813-8-8
何一つ好きにはなれない- ただのみ ...自由詩18*13-8-8
別の娘の名前を呼んで夏終わる- 北大路京 ...俳句313-8-8
ケーキを食べるためについている口だ- 北大路京 ...自由詩513-8-8
平和の地層- 中村 く ...自由詩413-8-7
興津の庭- 大村 浩 ...自由詩713-8-7
岬の家- 佐東自由詩10*13-8-7
甘そうなほっぺた2つ秋迫る- 北大路京 ...俳句2*13-8-7
ひとりごとのボリュームをあげた- 北大路京 ...自由詩1113-8-7
エスカレーターで小さくなっていく顔の大きな女- 北大路京 ...自由詩613-8-7
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ポッキーのチョコ溶けている原爆忌- 北大路京 ...俳句313-8-6
FOREVERを折ってやる- 北大路京 ...自由詩213-8-6

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