あなたは空を探す
世間体の要塞に閉じ込められて
強固な偏見の鍵をかけられても
逃げ出す知恵を巡らせる前に
小さな明かり取りの窓を見上げて
あなたは空を探そうとする

あなたは空を探す ....
娘の家が
我が家の居間に出来た
中国製のコート段ボールの切妻の家
白い壁にはクレヨンで好きな絵を描いた
飾りだが煙突もある
塞がっているから狼は入れない
ひょうたんライトを灯せば中は別世界 ....
最近はコロッケを作っていません
何故なら息子が肉を食べたがるから
「今日のお弁当肉が少なかった」
などと言います
16歳になった息子は
172センチ45キロというかかしっぷり
肉はどこへ行 ....
昨晩
ひとつの恋を失った
ミセス ミスティは
男の不実を責めるでもなく
ピアノの蓋を閉めた

ミとファ
シとドの間に
黒鍵がない理由は
おそらく
その間に
幻想があるからだと
 ....
テコの原理で告白されないかなぁ 安売りのプリンを大量に買い込んでもうちょっと生きる お詫びのしるしが詫びてない 初めておじいちゃんの写真を見た
そこにはまだ若い両親と
僕より10っこ年上のねーちゃんが
丸々した赤ちゃんで
おじいちゃんを囲む様にして
撮られた1枚だった
45年前の白黒写真
その時す ....
もしもし

はい こちらスマイルお天気相談所です

あの 明日のS市の天気が知りたいのですが

存じ上げませんが

でも そちらはお天気相談所でしょう?

いいえ スマイルお天 ....
すべての人の死を、ぼくは悲しめない

毎朝、挨拶したり、一緒に食事をしたり
セックスをした相手の死すら悲しめないこともある

フィリップ シーモア ホフマン
ぼくはスクリーンのなか、
何 ....
冬に溶けていた
欠片が
今、きらきらと
夜に降る
氷の棘でした

ひとつはカイの目の中に
ひとつはカイの心臓に

結晶というものは
なんて
おそろしいものでしょう

この世に ....
2月3日 午後8時
そうだ、今日は節分ではないか!
豆まきをやらねば、と突然思いつき
子供達を呼ぶ

「ねえ、豆撒きやるよ〜。おいで〜。」
「豆撒きってなあに?」
「節分の豆撒きだよ。」 ....
父の{ルビ骨=コツ}は先祖代々の墓には入れない
同じ仏教でも宗旨が違うから

そんなことを言ってきたのは
父の後を継いだ弟
新たに入った宗旨に則って 
その寺の経営する墓地に
墓を買った ....
納豆を投げて節分ネーバネバ 必ず死ぬ人にサヨナラ伝えにいく 良いこと言って聞かれてなかった ほんの数十年前
空がピンク色に染まった夜の日々
凜として生きていた正義の味方

正義の味方は美しく
正義の味方は気高く
正義の味方は清々しく

誰から後ろ指をさされることもなく
 ....
磨りガラスの向こうの公園で
外国人に話しかけられた
どうやら、フランス語らしいが
何を言っているのか分からない

家に帰ると母親が叫んでいた
ひとつひとつは意味のある言葉
けれど、つなげ ....
がようし  いちまいあったら  なにをする

あおくぬったら  まなつのそら

だいだいいろにぬったら  あきのゆうぐれ

さんかくにおったら  かみひこうき

しらないくにへ  とん ....
母にオレオレ詐欺から電話がかかってきた
どうやら僕が会社の金を使い込み
1200万円を用立ててくれと言ってるらしい

連絡を受け急いで実家に帰ると
10人もの警察関係者

詐欺犯と現金の ....
オリオン座を見てくると ダウンを羽織りタバコを持って
ベランダへゆく あの人

最初に惚れたのは あの人だけれど
今は遥かに私の方かもしれない

 にやけた幸福の笑みは空気を至福へ空へと押 ....
真夜中にピッチの着信音
どんな目覚ましよりも効果がある
気がつくと白衣を引っ掛け
廊下を小走りに駆けている

おとなしい茶色い目の
奥さんを思い浮かべる
父親に似て意志の強そうな
 ....
ほっほっ、ほおたるこい

ほっほっ、ほおたるこい

自転車に乗って帰ったり

ぬるい夜風に咳込んだり

ほっほっ、ほおたるこい

ほっほっ、ほおたるこい


楽しいことなんか ....
遠くから冷たい風が吹いてきて
ぺろりと剥げた顔が排水口に吸いこまれた
あわてて手を突っこんでももう遅い
その日から鏡もガラスもすっかり曇ってしまい
自分の顔というものがわからなくなった
写真 ....
雪は降り止み
風も途絶えた
満天の星空は
きりきりと冴えわたる
放射冷却の夜

氷のランタン
雪の壁
立ち止まり
眺める
子どもの頬
母親の手のひら
蝋燭の炎は揺れながら
あ ....
一生で1番君を笑わせる男が僕でありますように 夢精の度に水子供養 そのタネ知ってるの声が聞こえた 幼稚園の豆まきでは
殻付きピーナッツと一緒に
キャンディーやチョコ玉や
たまにチロルチョコなんかも混ぜて
撒いてくれるので
鬼のお面をつけた子どもたちが
懸命にそれを拾うという
奇妙な光 ....
猫になりたい
すまして本を読む
あなたの足もとでじゃれつきたい

猫になりたい
そのページをたどる指先で
やさしくのどを撫でて欲しい

猫になりたい
こんなに寒い冬の日は
あなたと ....
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
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空を探す- nonya自由詩21*14-2-5
仮宿- 大村 浩 ...自由詩714-2-5
コロッケ_その3- ふるる自由詩9*14-2-5
【ミセス_M】詩サークル「群青」の一月のお題「霧」への提出作 ...- そらの珊 ...自由詩15*14-2-5
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安売りのプリンを大量に買い込んでもうちょっと生きる- 北大路京 ...自由詩414-2-5
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氷の棘- そらの珊 ...自由詩18*14-2-4
節分_in_アメリカ- 夏美かを ...自由詩26*14-2-4
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納豆を投げて節分ネーバネバ- 北大路京 ...俳句614-2-4
必ず死ぬ人にサヨナラ伝えにいく- 北大路京 ...自由詩314-2-4
良いこと言って聞かれてなかった- 北大路京 ...自由詩814-2-4
蛙の快楽- ……とあ ...自由詩14+*14-2-4
バベル- 自由詩27+14-2-4
がようし- 村田 活 ...自由詩7*14-2-4
実録_本当の被害者は僕だ!- ichirou自由詩6*14-2-3
あの人- 朝焼彩茜 ...自由詩14*14-2-3
スイセン- 藤原絵理 ...自由詩8*14-2-3
春の調べ- 吉岡ペペ ...自由詩4+14-2-3
- 春日線香自由詩1+14-2-3
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一生で1番君を笑わせる男が僕でありますように- 北大路京 ...短歌814-2-3
夢精の度に水子供養- 北大路京 ...自由詩8+14-2-3
そのタネ知ってるの声が聞こえた- 北大路京 ...自由詩2+14-2-3
節分- Lucy自由詩20+*14-2-3
猫になりたい- 未有花自由詩24+*14-2-3

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