十四年目
はるこ


あなたを好きになって
十四年が経ちました
ずっと好きだったわけじゃない
ちゃんと 恋もしたよ この十四年

いろんなひとが通り過ぎた
優しいひと 意地悪なひと
かっこいいひと 大柄なひと

あなたよりも仲良くなって
あなたに見せたことのない顔も
きっとたくさん 見せた

その間 小骨が引っかかったみたいに
ろまんちっくでもなんでもない
どうしてかあなただけ消えないの

好きって言ったよ
好きとか付き合うとかよく分からないときに
あなたからの返事はなかった
それがいちばんの答えだって
気づいたのは十年以上経ってから

吹っ切れた つもりだったのに


今朝 夢で見たの
やっぱりあなたが原点だなぁって思った

恋人になりたい とか
結婚したい とか
大それたことは考えない ほんとに

じゃあどうして気になるのって聞かれたら そこまでだけど

あたしではだめだったから
だからこそ
あなたが幸せだといいなって 思うの
優しい顔で へへって笑う
中学一年生の時のような


結婚してるかな
子どもももういるかな
いたら いるって知れたら
今度こそ 吹っ切りたい
夢で左右されないような強い気持ちを持ちたい


あなたを超えるひとに会いたいよ
大切にしてくれる優しいひとだっていたのに
どうしてかな
どうしてあなたを忘れられないのかな

あなたといた日々がいちばん幸せだったよ
いちばん
いちばん幸せだった

ありがとう             ありがと ね


自由詩 十四年目 Copyright はるこ 2012-05-28 23:51:06
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