すべてのおすすめ
{引用=
( 竹林に翁が影、竹を切る 音がする )



里はもうそんな時節らしい


 路によりそう水の流れ
ここは、暮らしにいつも水音がある


 流れる水は 淀むことをし ....
{引用=
十二月の声がする


 救いに問い、
重ねたページをひらく
ほこりをかぶった
☆ Christmas notebook ☆ 


 今年のしおりは、
描かれた 木が緑を ....
{引用=
 少しためらい
端座する
永いあいだひらくことのなかった
古い三面鏡


 鏡のなかに{ルビ生=お}う
まよいの雪雲は、ひろがり


 僕は、人らしくあろうとし、
ど ....
{引用=
「 そんな 時代でした
  また この月をむかえるのですね


       *


青年は 凛とし
少女は ひたむきなうつむき顔
 

( 二度と会えないと けして ....
{引用=
森のほとりに
 もの言わぬ田は、ただひと色
 深みどり


稲穂がふかく{ルビ頭=こうべ}を垂れるのは、
 やってくる収穫の 
刈り殺されるものの 祈りでしょうか


 ....
{引用=
黒い肌の女が 枯れ枝のような
赤子をだいていました


たまゆら
 乳飲み子は、欲するものがえられないと
それを知ると、女の乳首を舌でおしだした


砂塵の風
 大いな ....
夏の陽ざしは、いらだちの

Fucking hot 


モーツアルトの楽の音は、
それを和らげる
 そして 冷たいcokeと ひときれの青いパイ


すべては 「文明」 の、ほど ....
 空に むきだしの骨をさらす伽藍
「歴史」はいつも古びた建物を残していく


廃墟のあとにしか 平和が生まれることがないのなら
平和は、あまりに残酷な子


森は、朝にめざめ
戦いの ....
{引用=
文月二十日
 解剖のひつようもなく
 わたしの うちに
 命の 砂時計の残りをたしかめる日


オメデトウ 
 オメデトウ


神々が休むことのないように
 あゆみを ....
 ここに記述されているのは、
羊に関する私見であり、特定の羊を
誹謗・中傷するために書かれたものではありません




         *




羊は まじめである
羊は ....
ジャンヌ・
エビュテルヌ へ、


{ルビ類=たぐい}なく

五本、僕には絵筆を自由にする指がある

夏の陽射しのなかで

あからさまに 風景を絵画にきりとりながら

固定らし ....
{引用= 
 谷の戸に
雨景の万華鏡をのぞけば 幾何学の
狂い咲く色のはざまに
あのときのアマガエルが いました


 肩をはじく雨の
その中を走るのが、好きだと
狂人のように喜びな ....
{引用=
さだめらしき願いを ひとつ知りました


六月の
嵐にひかえる空は
細心のあやうい平衡と ためらいに似た心地なさを {ルビ具=よろ}う


見あげれば
流れは岩にわかれ
 ....
{引用=
街は、いつも
 こぶしを振り上げる 動乱のような
非日常を 人の心にやどす


ちいさなネオンの明かりに立つ少女


夜を踏む女の ピン・ヒールの 短い天使の影


 ....
{引用=
目をさます
{ルビ灯火=ともしび}に光りをともす
夜の帳をとく
忘れれば 万物の命を病めさせる


部屋に家具ひとつなく
静寂に そこは
音という概念すらありもぜず

 ....
{引用=

詩を詠むように
風を読むものたちがいる


読経の声
いや、それは蜂の羽音にも似た
風だった


見上げれば、しばらく忘れていた空が
いそぐ雲を 連れ立ち ♯

 ....
{引用=
緑をゆらす
風は、なおらかに こんなにも
美しいものだから
少しばかり
すずろ歩き


季節をむさぼれば
不埒な 出会いが待っている


ちいさな 会釈


往 ....
{引用= 
御控えなすって 

御控えなすって くださいませ


さっそく御控えくださり ありがとさんで ございます

軒下三寸 液晶一面 借り受けまして

失礼さんに ございます ....
{引用= 
陽炎に

雪 みあげれば

あっさりと あっさりすぎるほどに

春のよそおいを見棄てる

サクラでした

生の 爛漫が閉塞と終焉のはじまりなら、

未完でありつづ ....
裸足で
知らぬまに 遠くまできていた
虹色の汽車にのって帰ろうと想う
歩んだそこには、
軌道がしっかりのこっている
帰りは 来るときほどの苦労がないね
そんな声がする
ただ、さびしいあき ....
「「 牛丼の並、コールスロー付で・・・

「「 はい、A定 一つはいります


時はしらずに 十四年をかさね
昔とすこしも変わらぬ オレンジの看板

丸いスツールにすわり
空 ....
時をなくした
厚化粧の白い駅舎から
チョコレート色の客車にのって
町にいく
森の切り通しの影たちを往き過ぎれば
たいらな田園の景色が心の扉をたたく
町の商店街には、小さな旧びた映画 ....
遠雷のひびき
それは、叫び声にも似た、




雨 雨 雨 雨 雨 雨 雨 雨雨雨




ぐっしょりと 濡れそぼり
沢へつづく 林道をす」すむ

すでに谷 ....
森の招待状がとどきました
差し出し人は、不明

 (  今日の午後、お待ちしています  )



宛て名は、
確かにわたし  だから   

森へ さがしに出かけてみる

母の ....
里にくだると
花の咲く共同湯がある



音をなす早瀬の
そのほとりで 今は、椿がさきほこり
三ぶ咲きの桜たちが 
うらやましそうに 見おろしている



昼間から入りにくるの ....
山を二つ越えた 谷あいに
老婦が ひとり住んでいる

杉森の影をうすくうつす そこに
ばあさまの名前のついた泉がある





涌きでる清水は 億年の/恵み
甘く やさしい

 ....
雪がとけはじめたので
家族に会いにいく

小径のうす紅の梅が春を さそっている


久しぶりに会う誰もが
笑顔でいるのに ほっとする

( もう 一年になるのですね )そう語りかける ....
雨かと思ったら
雪どけの 水音でした

 、、、、、、、、、、、、


陽ざしのはし
いつもは気づかずにいた 木々の陰影が
光をすって ゆれている

森は確かに今も
雪絹の繭のな ....
暗いそらのした
森の樹皮質のぬくもりが、
重さをました広大な冬の夜をささえている


不思議な安寧をやくそくされ
みちびかれるように 生きる
神々しく 雪をいただいた山のうちふところで
 ....
壮佑さんの月乃助さんおすすめリスト(29)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水の帰郷- 月乃助自由詩14*13-12-18
Christmas_tree_hunting- 月乃助自由詩613-12-4
初雪- 月乃助自由詩913-11-15
神無月の朝- 月乃助自由詩613-10-15
ささげ米- 月乃助自由詩7*13-9-6
ユニセフ- 月乃助自由詩10*13-9-2
Hot_coke- 月乃助自由詩7*13-8-25
蜻蛉の泉- 月乃助自由詩1113-8-6
文月の紙ひこうき- 月乃助自由詩13*13-7-23
透明なふち- 月乃助自由詩7*13-7-8
モンマルトルへの手紙- 月乃助自由詩513-7-2
貧しい詩人- 月乃助自由詩11*13-6-28
子午線をこえる風- 月乃助自由詩15*13-6-22
Taxi_driver- 月乃助自由詩613-6-3
月魂—つきしろ—- 月乃助自由詩12*13-5-28
フォルテの風- 月乃助自由詩9*13-5-24
魚の子- 月乃助自由詩12*13-5-18
詩人口上- 月乃助自由詩1213-5-9
赤いさくら- 月乃助自由詩7*13-4-29
雑想- 月乃助自由詩21*12-7-9
つづきのない山女(やまめ)の話- 月乃助自由詩10*12-7-2
Margaret- 月乃助自由詩5*12-6-1
遠雷のした- 月乃助自由詩7*12-5-28
Cloe- 月乃助自由詩8*12-5-21
椿の湯- 月乃助自由詩11*12-4-30
静という泉- 月乃助自由詩16*12-4-19
動的平衡- 月乃助自由詩13*12-3-21
私事_繭の想い- 月乃助自由詩12*12-3-6
わたしごと_冬の先- 月乃助自由詩24*12-2-12

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