退屈に麻痺 手の平を見つめる

指の間から零れるものは
幸福の粒と
不幸の砂
選ることもなく
一緒に零れ落ちる

頭上から降るものは光
雲に閉ざされた陰も降る
選ることもなく
一緒に降り注ぐ ....
西向いてテディと布団にもぐる夜その方角に父の墓あり


三十分電車にまかせ揺られれば宙は星星ケチらないのに


父さんの部屋の片づけしていればあれもこれもみな形見ばかり


渋谷駅ハ ....
サンタクロースはどこに子供がいて
何を欲しがっているかが分かるし
トナカイのそりに乗って空を飛んだりできるのだから
一種の超能力者と言える
昔からそうしてクリスマスの夜に
プレゼントを配り歩 ....
私たちは
それほどたくさんの
フレーズを奏でられない

私たちは
それほど大きな音を
鳴らせない

けれどもういちど
ネジを巻きましょう
さびついてしまわないように


私た ....
一茶忌やお馬の前に仁王立ち 火星剥く 少女の細い細い手首の糸
静脈の清流を
机の上に広がった乾燥しかかった薬品が流れる
かえるさきは循環する心臓の末端
そこはフランスとスイスの国境で
ちょうどこの鐡道の糸の終着点
窓辺には革表 ....
夜店の風鈴のように
蔓棚から垂れて枝にぶら下がり
秋風に吹かれている卵
茶色く毛羽立った上着の中は
半透明なグリーンの輝き

物珍しさと
手間の掛からない栽培が
流行を呼び 
夏は陽 ....
冬の肌は
こわれもの

夕餉の火を落とし
手にたっぷりと
クリームを塗る
ひび割れから
そっとしみこむように

日常というものは
重力がある限り
何処に行ったとしても
そう変わ ....
ざらざらの掌で
温められ
擦られ
撫でまわされて
摩耗した挙句
まるく つややかな光を放つ
表面に一点の翳りもない
器が
轆轤の上に
遂に生成し得たとしても
掌の持ち主の
荒れた ....
ゆらゆら路地裏に消えていく猫の尻尾
日曜日の午前9時
空がある
雲はない
宇宙がどのようになっているか いつの日か科学は突きとめるだろう
宇宙が何故在るのか 誰も永遠に分からないだろう
テ ....
とおくからデッサンしていた。いつも。





減ってく音にまもられてた。はいいろにぬりたくったせかい。りょうてとりょうあしを伸ばしたらなにかにあたった。これがぎりぎり。 ....
ケチャップと青のりかけたタコ焼きに金箔載せてクリスマス会 花呑む空が赤い 「小さく生まれてこないでね

お母さんのおなかの中に
しっかり40週間いるんだよ」



<お母さんたちへ>
おなかの中の赤ちゃんたちは
とても賢い
お母さんの栄養が少ない ....
 
とある娘に、とある感情をいだき

とある表情に、頬を赤らめる

とある私



 
2003年4月に今の形の現代詩フォーラムが稼働し始めてから、後3か月ちょっとで11年になります。
自分は2005年頃から参加させてもらっているのですが、
思わず「え?」と声に出してしまいそうになる ....
サンタは日曜日もクレーンの玉掛けをする

 もうすぐクリスマスじゃけん
 ガンバラニャ

サンタは祝日もクレーンの玉掛けをする

 わしは大黒柱じゃけん

サンタは家族思い

  ....
追い出されて
やっと探し当てた新天地
アネモネの花がいっぱい
色とりどりでその背は高く
私を隠してしまうほど
ここは樹海の中にぽっかりと
在る 秘密の場所
帰らない ここからはどこへも
 ....
眠れない夜の睡魔の召喚に英語の本を開いてZZZ(ずずず) 乳ぽつり 独りでシーソーに乗って
つぶやく

Seesaw Seesaw

see 見る
saw 見た

see わかる
saw わかった

see 会う
saw 会った

see ....
原因不明の
高熱の真昼に
ビーチサンダルの真似事

灼熱の砂浜を
踏みつけながら
彼女に伝える
夏の終息

沖へ行った
片方だけ
流されていった
さようなら

ビーチサンダ ....
なぜだか私は卑怯者のように口を閉ざしてしまった。
まるで描写に値するものを失ってしまった画家のように。
よもや今に始まった訳でもあるまいに。
そう、私は穴蔵の鼠で人知れず格闘しているのだ。
 ....
七色のエイの大群が押し寄せて来る
電話で話す友人は興奮気味
たしなめる私をよそに 友達は話続ける
エイの名前は ハーレーダヴィッドソン

七色のエイの大群が押し寄せてくる
電話で ....
1.現代詩をめぐる状況

 現代詩の読者は減っている。団塊の世代のある詩人と話したとき、「私の若い頃は詩が若者たちの普通の話題に上がってきたが、いまはそんなことはないだろう。」と話していた。現代詩 ....
寝る前に愛していると言う声は起こさないよう小さな声で カリントウむしゃむしゃしながら寝入る脳内サンバカーニバル 飛行機雲のSOSでハイジャックされていることが分かった
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
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退屈に麻痺- 北大路京 ...自由詩213-12-25
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ケチャップと青のりかけたタコ焼きに金箔載せてクリスマス会- 北大路京 ...短歌413-12-23
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眠れない夜の睡魔の召喚に英語の本を開いてZZZ(ずずず)- 北大路京 ...短歌613-12-22
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シーソー- ichirou自由詩4*13-12-22
ビーチサンダル- うみこ自由詩6*13-12-22
粉糞- ヒヤシン ...自由詩9*13-12-22
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寝る前に愛していると言う声は起こさないよう小さな声で- 北大路京 ...短歌8*13-12-21
カリントウむしゃむしゃしながら寝入る脳内サンバカーニバル- 北大路京 ...自由詩413-12-21
飛行機雲のSOSでハイジャックされていることが分かった- 北大路京 ...自由詩513-12-21

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