雨が上がった街に
人が通り過ぎる、車が通り過ぎる

僕は窓辺で見ている

にわかに大地が割れるのを
見果てながら
彼らは何処に向かうのだろうかと

 遥かな地平に虹がかかる
 俺は ....
パンが値上がり
洗剤が値上がり
化粧品が
ゲームが
コーヒーが
マクドナルドが
値上がりしていく
すれ違いざまのカウンターパンチ
足元を救われるイジメられっ子
そんな気分だ


 ....
生きるってさぁ

買った半額総菜 明日の朝ごはん
冷蔵庫の扉閉めるじゃん
そん時 落っこちて賞味期限切れた何か

こぼれてく こぼれて墜ちる
その時まで気が付かない

あぁもったいね ....
遠い道が続く
震えながら、剥き出しで
長い道程を歩いていく
魂が愛に届くのなら
お前の脚を洗う覚悟は出来ている

この街に永住する家は無い
進む先は行き止まり
行く末三畳間に落ちぶれて ....
始めたい
冷やし中華を
この暑さの中
よく冷えた黄色い麺を
ツルッといただきたい
よく冷えたハムとキュウリと
生暖かい錦糸玉子を
口の中に含んで
甘酸っぱい汁で喉を潤して
まずはそれ ....
─おーい夏夫くん──


青空の炎天下


青空の炎天下


青空の炎天下



夏夫くんのこぶしが水風船みたいにパチンと割れた


ポン をなくしたグーチョキパー ....
安定して
安堵して
朝の風を浴びる

行き交う人々は足早に
留まる人々は優雅に

待ち受ける一日の重み
待ち望む異界からの風

風は吹いている
折しも燕が鋭角に舞い
待ち受ける ....
二〇二〇年八月一日 「リハーサル」


 ホラー・アンソロジー『999 狂犬の夏』の4つ目は、トマス・F・モンテルオーニの「リハーサル」舞台で起こる怪異談。といっても、芝居がはけてから起こる出来 ....
銀輪に
跳ね返る
光の束
眩しくて
ガクンと揺れた
視界の先
道行く人の
後ろ背に
未知悠久の
時、踊る

あゝ何もかも
渦巻き
異郷となって
迫り来る
この懐かしい
 ....
分別のない緑が、近郊都市周辺の山々を埋め尽くし、
風は暑さのためか、動くことを忘れたかのようであった
どこかに存在する点と点は害虫のように動き回り、
線を描かせてはくれない
摩耗した歯車が軋み ....
かなしみの
青が降る
透明、
ただ透明に
なっていく
己の体
幾億もの幾兆もの者達が通った道
途、未知、溢れ
枯れ果て、移行する
闇の奥の
ふるふる震え揺れ
時の間隙縫い
開く ....
昨日はザンザン降りで
今日は晴れ間がひろがった

閉めの緩い蛇口の水がポタリポタリ

わたしはそのわきを通りながら
青い青い空を仰ぎ見た

梅雨入り前の青空だ
梅雨入り前の大空だ
 ....
 うすむらさきのワンピースを着たほっそりした女が丘の上をあるいている。この女は主人公ではない。この女は主人公ではないが、とても重要な人物であることは確かだった。うすむらさきはそのまま黄緑の丘をすらすら ....  みずからというものの
 庭先に 縁台をひっぱりだしてきて
 そんなふうな具合に 眠ることができた
 一匹の猫が日なたの埃のなかをこちらに向かってくる
 あなたを愛することができた よ ....
闇に
幾人もの私が
ほどけて

緑と水の匂い

翅あるひとの気配が
呼吸にいりまじる

ほどけゆくままに
ひとつ
   ふたつ
ともる
   ほたる


になるかなら ....
空は灰色、
街行く私の背は屈み
あてどなくさ迷いながら
灰色空から雨、ザァザァ
ザァザァザァザァ降って来て
視界はかすみ歩は鈍り

(今ごろ森では紫陽花の
青白く光る群落が
ゆらんゆ ....
仕事に客観性が必要なように
恋にも客観性が必要なのです

ときに役者を壇上から駆逐して終末し
ぼくも転げ落ちてよくこころの怪我をしたものでしたが
いまも同じですがね

人は一生見習いなの ....
日射しがやって来て
人通り過ぎ
金の色した風が吹く
ぼくのあたまはガランドウ

からだは熱く火照り
うでは鳥肌が立ち
空から青が降って来る
厳めしい顔した青が
ばらばらと降って来る
 ....
古美術商と少年 

魔法のランプのサインを一切れ 汐のとき 伽羅の砂時計に、口の端にのせておけば、箇条書きに草は群がり栄え華々しく執行されるかもしれない……自慢話に興じるこっくりさんに従い、虫が巣 ....
ガラコンのリハに来たりて詩人らは
 普段着姿 手には「ジユウ」を
てらてらとスピン  たゆたう    世界文学



うそみたい


ほそながいうでをもてあます JK  のめくるめく るページ

前下がりのショートボブをかた耳にかけて ....
今できないことは
昨日が持って行ったこと

原野に広がる記憶の扉が
ひとつずつ倒れていく

手を結んだはずの言葉たち
千切れ闇に飲み込まれる

飛び立った蝶々は
行方を失い虚空を舞 ....
息荒く手綱に寄り添うように
突き出した舌を滴らせ
瞳は年月の重みにやつれ潤む

毛並みの乱れた脚を引きずり
鼻面を大地に擦り寄せて
足元に映る錆びた自分を追う

立ち止まった彼には落陽 ....
風は凪いで
静かな涼やかなこの夕暮れ時
わたしはここに寛いで
至福の一時と一体化する

あゝわたしはここにいる、
あゝわたしは生きている、
長らくの物語を引きずりながら
規則正しい呼吸 ....
それは遠くで待っている
遠くで手を振り待っている

おれは此処を離れない
それは遠くで待ってるから
おれは此処を離れない

プロセスを生きてプロセスを生きて

それは此処で歓喜を爆発 ....
数えきれない魚が泳ぐ空に
見えかくれするオレンジの月
魚はいつかぶ厚い大気をつき破り
真空にとび跳ね
地球を訪れる

季節は色でその姿を伝える
あるいは音やにおいや風向きで
おおきな手 ....
かろうじて宇宙の辺境に在る
酒を飲み女を愛し歌を好む

行く先はわからないが
猫と暮らしている

友はいるが親友は皆宇宙に還ってしまった
音楽話や哲学話もなかなかできない今日このごろ
 ....
逃れ去っていく
逃れ去っていく記憶の
その核心を掴もうと
広がる鉛の海を泳ぐ、泳ぎ続ける
 
 失われた薔薇の花と団欒
 終わった関係と更地
 虚脱の時を刻む秒針

静まっていく
 ....
二〇二〇年七月一日 「『幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる』」


『幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる』の再読終了。憶えていたのは、パトリシア・ハイスミスの「かたつむり」だけだったが、繰り返しになるが、シオド ....
青から降るその風船を追いかけた


夢に落ち夢から落ちる夢をみる


再生ボタン 更生と甦り


パンゲアのように大きなパンケーキ


iPodだけ夕暮れを思い出す
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