美人は飽きるよねって
この口が言うのか、え?
この口が!
あっ、ご、ごめん
鼻だったのか
間違えちゃった
なんだか
福笑いみたいな顔だな
確かに飽きないけど
 
うっかりしたり
どうかしていたり
つい他のことで
頭いっぱいになってたり
なんか体調でイラッとしたりして
間違ったことを言ってしまうことなんて
自分いくらでもあるんだから
他人の
 ....
生まれ年のワインが不味い リモコン持たず布団に入ってしまった 毛が抜ける抜ける

ぼくちんが歩いた道には毛っ毛が落ちてる 落ちてる
よたよた歩いたフローリングは掃除機かけリング

毛が抜ける抜ける
毛っ毛が温度調整し始める

ぼくちんの体をブラッ ....
何時から皆泳げるようになったのか

すいすいすいすい
人間が横切る
何の不安もなく足が地球から離れる

風はないがもっと重苦しい流れがある
音は聞こえるのだが
ゴボゴボ空気の泡立つ音が ....
 田んぼ


乾いた田んぼに水が入って
追いつけないままに去っていった
春の詩をようやく諦める

花菖蒲は元気に咲いている
紫陽花もゆっくり色づいてゆく
発芽した朝顔は満員電車みたい ....
              130514


すっぽんの手下となってからは
なりふり構わず
化粧もしたことがない
眉を剃ることも
描くこともなく
石鹸で顔を洗わず
水で洗うから
生 ....
違う私になりたいなんて
思ったことは一度もない

違う私になってしまえば
たとえば
眼もくらむほどの美貌とか
今より
たぶん7センチ
すらりとのびた背筋とか

だけど
あなたに出 ....
林檎や梨が
その位置を偶然から必然へと動かすとき
その表面へ差す光は
外部に言葉を与え 内部を言葉から離した
再び
林檎や梨が
その位置を必然から偶然へと移すとき
昼の底にある闇が
 ....
漆黒の大サングラスをも
目深のニットキャスケットで隠し
うつむき加減の奇異なキープで
ポストに封書を投函したあなた
その後も投入口に屈み込み
二重フラップに引っかかっていないか
きちんと下 ....
カニとは言うものの
実は蜘蛛に近い
天然記念物のはずだが
タイでは
レストランのメニュー
タマゴをスプーンで
掬って食べる

だから
天然記念物ってなんだよ
よくわかんねえな
あ ....
粟立つ肌が
早く歩けと脚を鞭打つ
凍雲のすきま
十九時の満月はまだ低く
拾い損ねた人や物より
よっぽど近くにありそうだ

スピードを落とさず
曲がり角も無視して
ひたすらまっすぐ進ん ....
気難しい顔をした男が独り
横顔に夕陽を浴びて
刻まれ顔の皺の陰影
海面から反射した悪意を身に纏う

人生の黄昏時
手ぶらのまま男が独り
視線の先には水平線
海鳥の獲物を掠め取ろうと
 ....
夕食時って、なんて読む?
――ゆうぐれどき、
に伏せた目線を追われてしまうのは、
この睫毛が人工衛星で、軌道に乗っかるクドリャフカ(わたしたち)が、
ゆるやかに沈(し)んでいくことを知らないせ ....
目覚めはじめた街の夜を 置き去りにして
東京発二〇時三〇分 のぞみに乗り込む

この列車に乗って人はどんな望みを持つのだろう
あるいは捨てたのだろう

 夜と昼の混濁したこの街は わたしに ....
月はね 二つあるのだよ 
望遠鏡から離れて 自分の目で見てごらん
三日月の尖ったあごは二つに分かれているだろ
昔の人が見た乙女や兎が住んでいる月
今見る乾いた月の後ろに少しずれて
ぼくに ....
交差点で立ち止まる
君の肩に
桜の若枝が
撓垂れていた

あたらしい通学路に
あたらしい微熱が
恥しげに
淀んでいた

火葬場の匂いのこもる
鉈の重さの
春に


 赤か ....
いつもヒーローのかげで彼の役回りは決まっていたんだ邪悪の仮面を纏わされてね
子煩悩な彼の私生活なんて誰も取り沙汰もしないんだね

彼の故郷は地球よりも遥かに道徳的に高次な世界善悪さえもありはしな ....
 
アカシアの雨がやむときをききながら

雨がふっているんじゃないかと、窓をあけてみる

月夜なのに、こんなに明るい月夜なのに、



*YouTube アカシアの雨がやむとき (西 ....
世界にたったひとり
取り残された気分で
自転車を走らせる

コンビニを通り過ぎ
高架下をくぐり
収穫を終えた田んぼの
あぜ道をカタカタ走る

目の前の景色は
時と同じスピードで
 ....
おかあさんのことを
ちゃんと想っています今日

カーネーションやリボンつきの包装紙を
横目でみて通り過ぎ

なにをいっても
もう遅いと
それもいいわけ

とにかく
おかあさんはげ ....
回転寿司屋の板前のブルースとか
山手線の運転手のブルースとか
今でもそんな事ばかり考えているんだ

この前の事なんだけど
風呂場の鏡に捨てられた犬みたいなのが写ってたんだ
誰だって聞いたら ....
 
 
昆虫が窓を開ける
五月と
そうでないものとが
出て
入って
混ざり
離れる
言葉の中で
空はまだ
青く
美しいのだ
日用品と
出来立ての虹を買って
君が帰ってくる ....
来た道をちょっと振り返って、あの時の帰路まで戻ってみる。

なあんて事ができたなら。
あなたはわたしを好きになりましたか。
わたしはほんとに不器用で、わたしの恋すら気付かずに、
ただ ....
ギリギリのデザインで 君を喜ばせたくて
浮ついたメールも 泥まみれの湖に捨てた

散り散りの運命と それを照らす太陽光
慌てて閉めたカーテンの隙間から吹く風

蜜柑色の満月を 望遠鏡で臨ん ....
育てていた蜜蜂が 熊に襲われた
蜜を狙って巣箱を壊し 女王蜂も食べられた という話

熊って 蜜だけじゃなく 蜂も食べるの?
食べるらしいよ それ以来 蜂が怖がって
外へ蜜をとりにいかなくて ....
           130511


摸倣の得意な伊賀忍
 切り隠れ才蔵が有名
擬態が得意な甲賀忍
 猿飛佐助が有名
二人そろって
各地の城下に潜り込み
手柄を立てて真田十勇士に ....
噴水の虹とおしゃべりバイオリン 男の妖精もいるのか
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きみは正しい- 花形新次自由詩213-5-14
自分お料理は苦手なんだけど今夜はカレーライス- Lucy自由詩26*13-5-14
生まれ年のワインが不味い- 北大路京 ...自由詩12+13-5-14
リモコン持たず布団に入ってしまった- 北大路京 ...自由詩513-5-14
毛っ毛の時期- 朝焼彩茜 ...自由詩913-5-14
間氷期- ……とあ ...自由詩10*13-5-14
北の亡者/Again_2013皐月- たま自由詩35*13-5-14
すっぴん- あおば自由詩7*13-5-14
東京恥ずかしい宣言- umineko自由詩18*13-5-14
静物- 葉leaf自由詩713-5-14
Mitä_kuuluu?- salco自由詩3*13-5-13
カブトガニ- 花形新次自由詩413-5-13
タブラ・ラサ(再生紙)- 茜井こと ...自由詩5*13-5-13
見込み違い- ……とあ ...自由詩10*13-5-13
未完成した- 未満ちゃ ...自由詩11*13-5-13
- イナエ自由詩6*13-5-13
- イナエ自由詩8*13-5-13
思春期- 飯沼ふる ...自由詩413-5-13
電波星人の孤独- 梅昆布茶自由詩813-5-13
アカシアの雨がやむときをききながら- 殿上 童自由詩24+*13-5-13
月が追いかけてくる- 佐倉 潮自由詩613-5-12
おかあさんへ- 朧月自由詩413-5-12
名前も知らないところから- 虹村 凌自由詩1013-5-12
息切れ- たもつ自由詩913-5-12
- 田園自由詩6*13-5-12
濡れる群青- ねこ歩き自由詩413-5-12
蜜と毒- 砂木自由詩20*13-5-12
模倣と擬態- あおば自由詩12*13-5-12
噴水の虹とおしゃべりバイオリン- 北大路京 ...俳句213-5-11
男の妖精もいるのか- 北大路京 ...自由詩1513-5-11

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