もやもやしちゃってたまらないの
手持ち無沙汰で心は濁る
身体感覚が鈍っていく中
さっき食したファストフードが
この胃の中で叫んでいるよ

お腹をさすって
手探りでわたしを求めるけれど
 ....
話の先にいるはずの姉
明るい声はしだい
次第に光を失い

七歳の姉は五歳の自分に向かい
満面の笑みで輝いていた。

今日の現実に
楽しげな昔が
揺らめく会話

苦々しげな現実 ....
夏休みさいごの日

ぼくは飛行機で全寮制の中学校に戻った

いきなり夏休み明けの実力テスト

ぼくは明るい暑さと空虚な開放感をさびしく嗅ぎながら二日間のテストを終えた

それからは普通 ....
雨が降っていた

同じ小学校だった女友達と
ゆうべ電話で話す
今度何十年かぶりにする
同窓会のこと
思い出話なんかも取り混ぜて
時々あったお弁当の日
彼女のお弁当箱には
美味しそうな ....
君の部屋には誰もいない
夢を見たのだ きっと
僕の忘れていた風景の中にあるような
人があふれた 公園は 緑色

僕は何を思いながら空の下 
たどりつくために歩いたのだろう 体は 
忘 ....
まきびしがなくてコンペイトウ撒いている 聴いてなかったが正解した 雨が降っていたので そのように感じました
空と自然の営みの 湿と陰と灰の しぶみ
晴れは いつもいつも 迎えに来る 至福を吹く 生きの道

全うを急がない 備えの遺書の目次の下書きの浮き絵
 ....
遥かな星の光に導かれたいと思った
滴を飲み干すようにそのいのちを汲み取りたかった

それがたとえつかの間の足元を照らさなくとも
静かに己の無知をおしえてくれるなら
僕は本当の光に従いたいとお ....
古くてチープな映画だった

老年の男が安楽椅子に座り
目の前の暖炉と向かい合っている
解きほぐされた火の中で
男の古めかしい回想が揺れている
男はじっと暖炉を見つめている

一匹の蛾が ....
霜降や三段跳びの新記録 ミス車内を選んでいる ショルダーバッグに仕込んだ
高性能の小型カメラは
寝惚けた雨空しか写さないから
今日もメタファーを掴み損ねた

観葉植物の鉢に隠した
最新式の盗聴器は
ふざけたノイズしか拾わないから ....
青月

青月の現代、
詩に興味のない子供たちは
わざと水たまりを歩き音をたてる
それは未来まで響く
大人たちは
水たまりをよけて歩き
詩をよんで
陸もない海もない道もない
地図をつ ....
十月、黄昏
やさしい人の涙を僕は知らない
誰か呼んでいる (猫の仔のようにか細く)
振り向けば街をすり抜けいつかの風が吹く
頬に触れる、あのなつかしい指先で


   がまぶしくて目を閉 ....
 ブランコ


息を吸って
息を吐いて
息を吸って
息を吐く
いつも意識の片隅で
緊張している
生きるために

前脚を出して
後ろ足を出して
前脚を出して
後ろ足を出す
 ....
みみたぶは
いつも冷えている
熱い鍋肌にうっかり触ってしまった
わたしの指を冷やすために
みみたぶは
きっと知っている
それがうっかりではなくて
わざと、であったかもしれないことを
知 ....
忘れた頃に咲いた花が実になり
葉に埋もれて隠れるように林檎の姿になった
でも とても小さくて梅の実のよう
実をすぐりおえた枝の 摘まれなかった花芽
咲いたからには 結実せずにはいられない
発 ....
私はずっと犬が飼いたかったのだけれど
今でも犬の散歩などをみると
羨望の眼差しで見てしまうのだけれど
いつも家には猫が居た

だいたい野良猫がそのまま居ついて
或る日ふといなくなったり
 ....
行列に並ぶもデート走り蕎麦 インドでは有名だと言い張っている 通り過ぎた町の窓をあけてゆく

すでに知っている町なのに

待ち遠しかった


通り過ぎてしまってから

言いわすれた言葉をくちにする

すでに知っていた言葉なのかもしれない ....
やわらかな水面を蹴って
そらへと羽ばたいていた
こころの一部が
いまだ純白であるならば
水蒸気になり雲になり
わたしを宙へと導いてくれるような
気がしたからだ


ジャスミン ....
夜になると
バーバは魔法使いになる
紙の扉は
たちまち昼の成りを潜めて
世界を映し出す
銀幕になる

指でこさえた狐が
首輪を失くした犬と出会い
なんのためらいもなく
おしゃべりを ....
柿干すや三日月よりも細き月 押してないのに鳴った 黒光りのレコード盤が  
プラスティックケースの中で  
いつまでも、廻ってる  

ゆーるりるりるーゆーるりるー…  

傍らに立てかけられた  
紙のブルージャケットの  
ソニー ....
意味や価値より

自分を大切にしていたころ

長すぎる午後に拾い上げた

石は碧を宿したまま

冷たく掌でひろがり

静寂の質量を教えてくれた



いま閉鎖された細胞 ....
冬の手前に立ちきのうをみる
一本の樹の梢に雀が居るばかり
彼らだけにわかる言葉で
話をしていて

ほかに息吹きの声はなく
かといってコンクリートなどもなく
荒野というわけでもないここは
 ....
割り箸を割らずに食べた
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
よう、孤独を口説こうよ- 茜井こと ...自由詩3*13-10-25
電話ー姉弟2- ……とあ ...自由詩11*13-10-25
いいともの頃- 吉岡ペペ ...自由詩1113-10-25
フレンチトーストとおちょこ傘- そらの珊 ...自由詩1313-10-25
人のいない写真には- 番田 自由詩313-10-24
まきびしがなくてコンペイトウ撒いている- 北大路京 ...自由詩1013-10-24
聴いてなかったが正解した- 北大路京 ...自由詩413-10-24
雨が降っていたので_そのように感じました- 朝焼彩茜 ...自由詩17*13-10-23
断章- 梅昆布茶自由詩2013-10-23
エンドクレジット- 飯沼ふる ...自由詩513-10-23
霜降や三段跳びの新記録- 北大路京 ...俳句313-10-23
ミス車内を選んでいる- 北大路京 ...自由詩1113-10-23
探偵- nonya自由詩20*13-10-23
砕けた月の破片は約二十億個- 左屋百色自由詩12*13-10-23
十月、黄昏- 石瀬琳々自由詩7*13-10-23
北の亡者/Again_2013神無月- たま自由詩33*13-10-23
みみたぶ- そらの珊 ...自由詩1713-10-23
小さな林檎- 砂木自由詩15*13-10-22
猫のあたま- 灰泥軽茶自由詩2013-10-22
行列に並ぶもデート走り蕎麦- 北大路京 ...俳句313-10-22
インドでは有名だと言い張っている- 北大路京 ...自由詩613-10-22
通り過ぎる窓- 梅昆布茶自由詩20*13-10-22
なんてことない日々のおわりに- かんな自由詩5*13-10-22
幻燈- そらの珊 ...自由詩1213-10-22
柿干すや三日月よりも細き月- 北大路京 ...俳句413-10-21
押してないのに鳴った- 北大路京 ...自由詩513-10-21
ちぐさにて__- 服部 剛自由詩11*13-10-21
碧の石- ただのみ ...自由詩18*13-10-20
ひとり- もっぷ自由詩813-10-20
割り箸を割らずに食べた- 北大路京 ...自由詩313-10-20

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