赤い目をしたうさぎの耳に
月から
はぐれた言葉が落ちる
ので、
偽らざるをえないだろう
いつか
偽らざるをえないだろう

うさぎは白くて赤い目をしている
茶色や黒やまだら模様 ....
昨日までの自分が仰向けに倒れている
わたしを見つめて
ワタシが言う

「踏み拉き進んで行け
 過ぎ去ったものは階段だ
 額ずくな 口づけするな……」

そっと足をおろす 
枯葉を踏む ....
木の芽風浮気の証拠写真かな 朝顔が凍えている君のいない夏 見上げた向日葵の息が止まっている もうカーテンは暖かいよ

朝の日差しは
ひっきりなしにカーテンを暖めてるから
カーテンは暖かいよ

カーテンをさわってごらん
とっても暖かいから

暖かいカーテンは
冷たい指に ....
  首すじの まるい砂に
  あまい夢が 今日のしずくを落とす
  夕いろの、せまい、部屋のような瞳を
  ころがしてあなたは とかげの顔で笑う
  いつも 恋は速すぎるし、
  と ....
どうしたら高く上がるかですか

風を読むことです
どんな風が 
どのようにふいているか
知ることです

人の顔色をうかがう風には
誠意がありません
風に乗って
高く上持ち上げら ....
言葉が実らないまま葉を落とした樹を
じっと立ち尽くして眺めていた
夕日が心を刺すかのように沈んでゆく

会いたい
、出かかったため息すら失い気味に
ひたすらに泣いている自分に気がついていた ....
バカにしか見えない服を買い与え妻も娘も全裸に見える 長すぎるツッコミの間に話が次へ行った 目ェ凝らすと
吹雪のなかサ
色んた色した人たちが
手ェあげておどってらった

赤ェの青白ェの、黄色いの
さまざまな手やら足が
終わりの雪のなか
ヒラリヒラリとおどってらった

あぁ ....
草木萌動
そうもくめばえいずる


厳しい季節を越えて
蓄えられてきた力が
和らぎ始めた光と風の中へ
堪え切れずにはみ出す

樹皮を突き破って
凍土を持ち上げて
命のベクトル ....
鳥の姿の失せた空には
鳥のかたちの欠落がある

影が消え
言葉は失われても
羽ばたいてゆく記憶が
風車をまわす

失われた鳥の形の
風が舞う


私は
声を出せるだろうか
 ....
ちょうど自分の脳を握りつぶせないような
小ささと か弱さ

まるで自分の心臓には届かないような
もどかしさと 無情さ

おそらく
そう簡単に自分ひとりでは
終われないように
造られて ....
十一月の鐘が実を落とし
朱色の音符を齧る
冬になる前の夕焼けの子守歌

もういいかい
紅潮した頬がさらに赤みを増したのは
母に贈る感謝への気恥ずかしさ

渋くはないよね
不安げが ....
中二階の六畳間で
タンスの上の黒猫が奇妙なことをする。
長い舌を出しながら
タンスの上を転げ回るのだ。
そして突然畳の上に下りてきて
俺の目の前で長い舌を出し入れする
じっと俺の目を見つめ ....
 トランプやサイコロをさっと取りだす
 マジックのように風景
 という手ごたえのない空間をてのひらにのせて
 ひぐちさんは
 ほら
 ここよ
 この部分が大好きなの
 といって頬 ....
春色のセーターをほどく
うねに添って並ぶ
小さな毛糸の環が
現れては消え
現れては消え
優しく解体されながら
終点に向かう

逆回転を奏でる音楽のように
くぐっては消え
くぐっては ....
あいさつも そこそこに
そうぞうぶつ ふえつづけ にげるように
ここに たどりついた

あまいろに つやめくとびらのむこうは あめいろ
つくえに みな ほおづえを つき
 ....
ぶらんこを漕いでバイトをズル休み 啓蟄の傷口舐める長い舌 実家では死んだことになっている 私の春は
淋しさを引きずっている
軒下に忘れられた草履は
雨に濡れたまま

旅は何を残しただろうか
心の破片を握り締めた時の
右手のひらについた傷
流れた血は土が吸った

白樺の林 ....
今でも憎しみの気持ちを持っている。
8年前おれたちの生活を破壊した医者に。
奴は、手術が失敗する確率は1%
はっきりそう言い切った.
だからおれたちは手術を決めた。
おまえの右前頭葉にできた ....
れんがの家を覚えていますか
東の壁にはドアがあり
南の壁には窓があり
西の壁には物を置き
北の壁ではあなたが待つ

ドアを開けて壁をつたい
一度右へ曲がったら
虹のような形の窓の ....
 枯色の空洞をのぞく
 と、もうひとつ空洞があって
 にげてゆく
 母国には顔がない
 まぼろしの、川がない


 オルガンの音がひびく鍵盤の荒野でこごえた兵隊が
 身をよせあ ....
  たましいだけに
  なったものたちが
  幾千もの
  透明な指になって
  舟に乗り
  たどりついた
  砂丘の上に
  さざなみのような
  じゅもんを描いてゆく

祈り ....
じぶん
が揺らぐ
動と静の密林で
わたしは
音と
光と
緑と
土と
一緒になる
「そういう気がする」
のではなくて
本当に一緒になる
わたしはバラバラで
形はなくって
そん ....
夜の間に降った雪で
季節は逆戻り

誰かに投げた言葉の礫
今朝の気分は吹きすさぶ

更新された背景
鳥籠の中で
冷たくなっていたインコ

突然
マグカップの持ち手が&#25445 ....
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つばさが消えない- 千波 一 ...自由詩414-3-9
踏絵- ただのみ ...自由詩20*14-3-9
木の芽風浮気の証拠写真かな- 北大路京 ...俳句314-3-9
朝顔が凍えている君のいない夏- 北大路京 ...自由詩714-3-9
見上げた向日葵の息が止まっている- 北大路京 ...自由詩414-3-9
もうカーテンは暖かいよ- ichirou自由詩17*14-3-8
あまいゆめ- 草野春心自由詩814-3-8
凧2- イナエ自由詩10*14-3-8
夕日は- もっぷ自由詩10*14-3-8
バカにしか見えない服を買い与え妻も娘も全裸に見える- 北大路京 ...短歌414-3-8
長すぎるツッコミの間に話が次へ行った- 北大路京 ...自由詩914-3-8
春の祭- フユナ自由詩19*14-3-8
草木萌動- nonya自由詩20*14-3-7
鳥の影- Lucy自由詩26*14-3-7
手のひらの設計- クナリ自由詩9*14-3-7
- 乱太郎自由詩20*14-3-7
中二階の黒猫- ……とあ ...自由詩18*14-3-7
ひぐちさんはどこか鬼ガニの、- 石川敬大自由詩1114-3-7
再び生きる- そらの珊 ...自由詩17*14-3-7
はる- るるりら自由詩12+*14-3-7
ぶらんこを漕いでバイトをズル休み- 北大路京 ...俳句614-3-7
啓蟄の傷口舐める長い舌- 北大路京 ...俳句214-3-7
実家では死んだことになっている- 北大路京 ...自由詩514-3-7
- 山部 佳自由詩814-3-6
- 草野大悟 ...自由詩5*14-3-6
れんがの家- クナリ自由詩9+*14-3-6
亡国の指先- 石川敬大自由詩614-3-6
ゴーストライト- そらの珊 ...自由詩9*14-3-6
動と静の密林- チアーヌ自由詩714-3-6
自覚- Lucy自由詩14*14-3-6

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