焼き餅がふくらむ朝や深呼吸 相手は運命と思ってない 残像に未練がある 夕暮れても
大地の熱は
冷めやらず

もうすでに
花も穂も枯れ
ただの茎となったすすきは
すとろうとなり
土に埋まる子らは
それを吸って
生き返る

一本であったら
孤独に揺 ....
         130715


詩集の挿絵とは
絵画にどんな照明を与えるか
ということに似ていると思いますと
若い作者が言う
そんなものかなと初老の男は半ば狼狽えながらも
うなず ....
朝顔のみつめる先に雲の白


夏残る一握の砂星の砂


雪予報お庭を思い眠るポチ


聞いてるかい聴いているよとイヌフグリ


コカ・コーラレモンを添えて夏を飲む


  ....
力の抜け感に 心地よく応えてくれる スミレ色の風
我の張る もろい盾をすり抜ける 経験値の皺くちゃ

階段の装飾を磨いて あなたが上がりやすく
踊り場の窓には スミレ色の風が心も透き通るように ....
義理のほうが高いチョコ 外でスカート履くの禁止な  
向日葵がすっくと一本

お天道さまにごあいさつ

わたしも真似てごあいさつ



 
帰ってごはんを食べたら
すぐ寝てしまい
足がつって起きる
しばらく悶えて
無性にアイスが食べたくなって
夜道を自転車で走るのがとても心地が良い

新鮮な空気がヒタヒタと肌を潤す
そうい ....
僕、という人の 
頭蓋骨にぴし、と亀裂が入ったら 
無数の 存在 という二文字があふれ出て 
ばらら、ばら、ばら 
僕の周囲に散らばり、落ちた。 

ふいにしゃがんだ、僕は 
 存在 と ....
とろんとろに
とけはじめてる
ゆでめんのような道端で
ひまわりの言語が
じりじりと焦がされてゆく

夏 ですね

いつかの遠浅に
置き忘れたままの
白い椅子に腰かけて
ちょっと  ....
きょう美術館でシャガール展は観なかった

美しい青が踊り

悲しくなって微笑んだ

僕は僕の人生とミスマッチしている

一人の時にだけ呼吸する

奇妙な半魚人だ

夏に生まれな ....
白く反射する月を
見つめていると
見えない血がにじんで来る
無言はしたしい
いつかのさようならが
ふたたびあいさつをしている
忘れていたことを
思い出す



 ....
枝豆を茹でる
さやには産毛がひしめいて
そのあおい膨らみに
おまえが未成熟のまま
刈り取られてしまったことを
想う
夕立は夏の序曲

塩をふって
硝子の器に盛り
冷蔵庫に冷やしてお ....
不穏な色をした空に
待ち焦がれていた雷が鳴ると
大急ぎで台所に立って
山盛りのサラダを用意する
ボウルを抱え
窓の前に陣取り
ぽつぽつと落ちてきた雨に
もっと土砂降りになれ
空が割れる ....
どこかでたしかに会ったことある人に
挨拶してはみたものの
結局あれは誰だったのか
日が暮れるまで思い出せなかった


減るものじゃないけれど
宙に消えた「こんにちは」が
なんだか寂しい ....
ぎゅーってしてやろうか ファンデで隠している聖痕がある 山の入り口からただ一つの一軒家を過ごして笹の攻める狭い道をゆく
獣でさえ通いそうなこの道で行く末を想う

知り合いはいない ただ一人 風はやや強いがしのげるほどだ

もう末もない人間が何を想 ....
何かの偶然で

チョコレートとバナナを食べる時がある

それは特別に用意したものではなく巡りあわせ

チョコレートを口に放り込んで小腹具合にバナナを齧る

またはバナナに途中ちょっと飽 ....
どの道も
少し進んだところでたち消える
草原の三叉路
生い茂る草は風の方角に
倒れては起き上がる波

恋慕い
探し求めたものを見失い
(つまり触れ得た事のないものの喪失のあげく)

 ....
幅の広い
プラスティックの襟を
唐突に立てて
上目遣いで
僕を見つめる君は
結婚しなかったエリザベス?世ではなくて
去勢されたうずまき猫

好奇心のまま
何処かに突っ込んだ
左 ....
いつもお世話になっております

熨斗を貼り 達筆に筆で御中元と払い 留め
下書きは 私の名前を控えめに 払い 留め

中身は日持ちのする涼しげな水羊羹はどうかしら
それとも昔ながらのお煎餅 ....
黄昏にA.I.少女降り積もる


君纏う鈍色緋色の幸福を


うず高く重なり合っていい匂い


貴重品(遺伝子組み換えでない)彼


禍々しスイッチ切ってハエ眠る


腕 ....
陽はまだ高けれど午睡して吟醸酒など涼しげな夢も

女友達数人いても妻も娶れぬまだ木偶の坊

折々の歌などもたぬはぐれものまあいいやでまたやり過ごすくせに

同人の原稿急いででっち上げメール ....
一人で乗った観覧車が止まった きれいな水に変えたら死んだ 電話は苦手なので
手紙を書いた
長い長い手紙になった
読み返して
不要なところを削っていくと
短くなった
三行になった
そのうち二行は
はじめの挨拶おわりの挨拶
こういう手紙 ....
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
焼き餅がふくらむ朝や深呼吸- 北大路京 ...俳句3*13-7-16
相手は運命と思ってない- 北大路京 ...自由詩713-7-16
残像に未練がある- 北大路京 ...自由詩413-7-16
すとろう- そらの珊 ...自由詩20*13-7-16
挿し絵- あおば自由詩8*13-7-15
四季五句+1- もっぷ俳句513-7-15
スミレ色の風- 朝焼彩茜 ...自由詩613-7-15
義理のほうが高いチョコ- 北大路京 ...自由詩313-7-15
外でスカート履くの禁止な- 北大路京 ...自由詩713-7-15
ごあいさつ- 殿上 童自由詩22*13-7-14
夜風とアイス- 灰泥軽茶自由詩813-7-14
精神の木_- 服部 剛自由詩313-7-14
夏の伸びしろ- 佐東自由詩6*13-7-14
きょう美術館で- ただのみ ...自由詩28*13-7-14
回帰- こしごえ自由詩5*13-7-14
枝豆- そらの珊 ...自由詩15*13-7-14
夕立- 春日線香自由詩413-7-14
さるすべり- 八布自由詩613-7-14
ぎゅーってしてやろうか- 北大路京 ...自由詩413-7-14
ファンデで隠している聖痕がある- 北大路京 ...自由詩713-7-14
峠を超える- 梅昆布茶自由詩1413-7-14
チョコバナナ- 灰泥軽茶自由詩1413-7-13
旅の終わり____渡らない鳥に- Lucy自由詩23*13-7-13
エリザベス- nonya自由詩18*13-7-13
御中元- 朝焼彩茜 ...自由詩10*13-7-13
個人の感想です- ふるる川柳8*13-7-13
土曜の午後の歌- 梅昆布茶短歌3*13-7-13
一人で乗った観覧車が止まった- 北大路京 ...自由詩613-7-13
きれいな水に変えたら死んだ- 北大路京 ...自由詩613-7-13
手紙- シホ.N自由詩513-7-13

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