詩はなぜ「難しい」のだろうか。詩はなぜ「わからない」のだろうか。それは、「わかりやすい」文章が一義的であるのに対して、詩は多義的であるからだろう。解釈が一通りに容易に定まれば、何も難しいことはない。 ....
尻尾振り甘えた顔に弱くってササミジャーキー与えてしまう
来年も同じ時間に会いましょう向日葵畑まんまんなかで
{引用=
緑をゆらす
風は、なおらかに こんなにも
美しいものだから
少しばかり
すずろ歩き
季節をむさぼれば
不埒な 出会いが待っている
ちいさな 会釈
往 ....
次の冬のために
てぶくろを洗う
寒くなると
きまって血流障害を起こす
私のやわな指先を守るための
カバーたち
毛糸で編まれたもの
外国のお土産でもらった
ムートン製のグローブみたい ....
一
セミの抜け殻が立ち上がり
自分を置き去りにした
主を探し始める
何も見えない目で
広がらない翼で
動かない足で
命が生まれ変わる度に
脱ぎ捨てられ ....
小学校から、
モンシロチョウの観察をするので
イチゴパック2つ
持ってきてくださいと
お手紙が来た
イチゴを頻繁に買う地域なのか
百均で飼育ケースを買った方が安くな ....
青田には君をモデルにした案山子それのとなりに私の案山子
熱唱したいタイミングで店員が入ってきた
ひとりにひとつ星があれば
遠慮なく願い事ができる
かなわなかったと怒ることができる
なまえをかこう
しるしをつけよう
星には手が届かないから
だから
私は木がすきなんだ
空 ....
生まれ変わったら
水虫になりたい
ジュクジュクの
しつこい
水虫になりたい
水虫になって
貴女の
薬指と小指の
間に潜んで
貴女のことを
感じていたい
貴女の匂いを
嗅いで
....
小さな
ぼくなら
海の近くから
人ごみにでては 浮かれた音楽を聴いたり
アメリカ映画ばかり
まるで
大人の挨拶のようにきみが呼ぶから
ぼくはきたけれど
いつにない星 ....
春の風は遠くから来ます
夏の風は遠くへ行きます
あこがれ、とは違う
何処か知らない所へと
私を誘います
秋の風は通り抜けます
冬の風は通り過ぎます
喪失を知らしめ
懐かしい者どもと ....
夜、本から紙魚が出てきて
僕を食べる
文字じゃない、と言うけれど
紙魚はお構いなしに
僕の身体を食べる
だから負けずに
僕も紙魚を食べる
本当は枝豆の方が好きなのに
食べ続 ....
留守電に消せずに残る君の声短いけれど優しい言葉
帰ってこない妻ヒエログリフの書き置き
僕は要約されたさまざまものを
毎日のように読む
どこかの他人の人生のエピソードや
海外の生き別れた子供達のエピソード
政治家のインチキとかその正しさについて ....
マーケットで二個入りケーキがセール
さらにそこから五十円引き
たぶん賞味期限のせいだろう
とレジに持って行くために手に取ってみた
あまりの軽さに食欲はどこかへ
売り場に戻してこれは、と考 ....
よいしょ ほら これで見えるだろ
うん お馬さんいっぱい歩いてるね ねえお父さん
何だい
あのお馬さんピカピカできれいだね
どのお馬だい
ほら あの4番のお馬
ああ あれはト ....
シロツメクサが、あちらこちらで群れている
時折たんぽぽの黄色い花びらが見え隠れして
まるで、簡単すぎる間違い探し
花冠を作れないのはわたしだけ
細長い葉っぱを千切ったり
ありの行列を ....
三輪車を 逆さにして
サドルを ペタンと地面に つけて
ペダルを おててでくるくるまわしながら
もうひとつの おててで 車輪に砂をかけて
しばらく くるくるまわして 突然叫ぶ
「ど ....
夕茜の
明るい目裏をみながら
ヘッドフォンの中にたてこもり
やがてしっかり目を瞑って
頭の中の音だけに浸った
天才たちが残してくれたメロディと
テキストの感傷を
ああ、天才でもないの ....
おまえの中学時代の詩集音読してやろうか
前世がマリー・アントワネットの会
自由って
探すと自由じゃない
おふとんの中ぐらいの広さでいい
伸ばした手足が届くぐらい
それより先が未知数で
それよりうちが私の温度
自由って
想えば想うほど自由じゃない
....
眉間の裏側に
落ちてきた
朝焼けの一滴
生温かい暗闇に
暖色の地平線が
引かれていく
意識の東から
明かされる
言葉の街路
慌ててスケッチ
しようとするが
間に合 ....
種付けのために
つれてこられた済州島で
その馬は
霧雨に濡れてさみしげに
たたずんでいたという
皐月賞と日本ダービーを
勝っていた
でも隣の国に贈られた
走る仔を ....
ぽっかり浮かんだ波のうえ
海月のように漂っている僕ふわりふわり
昨日のこともわすれてふわりふわふわ
ろくでなしでふわふわきみが好き
君なしでもふわふわやっぱり君がいい
金色のお月さま ....
明け方
素になった
あしのうらが
のんびり呼吸をしていた
朝、起きて
人が再び活動を始めたときから
あしうらは忙しい
意にそまない誰かであっても
一緒に過ごさねばならない
破れか ....
灯りを消してベッドに横たわり
脳裏に
小川を流し
縁に笹の葉を茂らす
夜眠れない
苛立ちを
笹の葉にのせて
流れるにまかせる
明日の不安は
確かにあるが
それも葉にのせて
....
壮佑さんのおすすめリスト
(5192)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
山田亮太詩集『ジャイアントフィールド』について
-
葉leaf
散文(批評 ...
9*
13-5-19
尻尾振り甘えた顔に弱くってササミジャーキー与えてしまう
-
北大路京 ...
短歌
2
13-5-18
来年も同じ時間に会いましょう向日葵畑まんまんなかで
-
北大路京 ...
短歌
1
13-5-18
魚の子
-
月乃助
自由詩
12*
13-5-18
カバー
-
そらの珊 ...
自由詩
20*
13-5-18
夏の閃光、記憶の抜け殻
-
まーつん
自由詩
13*
13-5-18
モンシロチョウの観察
-
鵜飼千代 ...
自由詩
11*
13-5-18
青田には君をモデルにした案山子それのとなりに私の案山子
-
北大路京 ...
短歌
4
13-5-17
熱唱したいタイミングで店員が入ってきた
-
北大路京 ...
自由詩
8
13-5-17
星の木
-
朧月
自由詩
8
13-5-17
水虫になりたい
-
花形新次
自由詩
6
13-5-17
砂の好きな海
-
乾 加津 ...
自由詩
16*
13-5-17
便り
-
salco
自由詩
29*
13-5-16
紙魚
-
たもつ
自由詩
10
13-5-16
留守電に消せずに残る君の声短いけれど優しい言葉
-
北大路京 ...
短歌
2
13-5-16
帰ってこない妻ヒエログリフの書き置き
-
北大路京 ...
自由詩
1
13-5-16
要約
-
yamadahifumi
自由詩
5
13-5-16
そしてケーキにも罪はない
-
もっぷ
自由詩
4
13-5-16
一九九三年十二月二十六日午後_中山競馬場パドックにて
-
平瀬たか ...
自由詩
7*
13-5-16
昭和ノート
-
あ。
自由詩
4
13-5-16
美味しいね
-
るるりら
自由詩
19*
13-5-16
群青「緑」の詞__感傷
-
木原東子
自由詩
13*
13-5-15
おまえの中学時代の詩集音読してやろうか
-
北大路京 ...
自由詩
10
13-5-15
前世がマリー・アントワネットの会
-
北大路京 ...
自由詩
6
13-5-15
自由の泉
-
朧月
自由詩
7
13-5-15
なんちゃって
-
nonya
自由詩
17*
13-5-15
済州島の霧雨に濡れて馬は
-
平瀬たか ...
自由詩
4
13-5-15
ふわり
-
梅昆布茶
自由詩
9
13-5-15
あしうら
-
そらの珊 ...
自由詩
23*
13-5-15
気にしないためのエチュード
-
殿岡秀秋
自由詩
6
13-5-15
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
100
101
102
103
104
105
106
107
108
109
110
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
121
122
123
124
125
126
127
128
129
130
131
132
133
134
135
136
137
138
139
140
141
142
143
144
145
146
147
148
149
150
151
152
153
154
155
156
157
158
159
160
161
162
163
164
165
166
167
168
169
170
171
172
173
174