パイプ椅子に
かけた内臓ちゃんに
電気信号を送ると
おならした。
その臭いは一万
光年で四隅に届く。
もち、わたしの鼻の
穴がきみのよりも
ちょっとでかい
か ....
雪道の直線を通りすぎて春は、
来ましたか
今は真冬、雪国の
雪と暮らす。私は
独りいつまでも

春を待つ。果して
いつか
空は澄み渡り澄み切って
いずれ
風も青く染まる ....
 
 
ウミウシの背丈より 
大きくなった僕の子供が 
草原に立って
外国人になる 

痛みのない蝉が
辞書の中で鳴く
抜け殻でできた橋梁が 
丁寧語で崩落を始める
通訳の人は母 ....
そっと風が吹けば

散り散りにこころは飛翔し

うらおもて

うらおもて

ひるがえり

夕暮れ空の向こうで

群れをつくり

大きなさかなが一匹

空をゆっくり泳いで ....
毎日の駅舎の
プラットフォームの屋根の
「頭上注意」のとある一区画から
いつも落ちて来ていたハトたちの声
優しく鳴き交わしていた声

くるっくー
でぽー

けれども今日は駅舎の
プ ....
文字を生むのがこわいから
ころころころがす
丸くなるよに

あなたが私を
斜めにみるから
ほんとうなんか
みせないって決めた

文字のつぶて投げて
怒ってみたら
悲しそうになった ....
歩道橋のてっぺんで
サプライズだった

お父さんはポケットから
オルゴールを取り出して
回した
手回しオルゴール
曲はハッピーバースデー
ふとおかしくなって笑った

(わたしあなた ....
曲がりくねった道同士の交差点
それぞれの道の先を眺める

一本は崖から崖へ通じて
一本は丘から丘へ通じて

その先には
不釣り合いな青空が広がる
ここは底
谷間の底の交差点

騙 ....
とりあえず
楽しそうに話していたら
みんな楽しそうに聞いてくれました

そしたら
私も本当に楽しくなってきて
みんなも本当に楽しくなってきて

いつのまにか
いやなものはどこかに消え ....
{画像=120530012115.jpg}



この世の中には
幕間に控えて居る役者は
いっぱいいて
人が羨む役を貰えるかは
まことに運次第なのだと思う


人は与えられた役の ....
短針はいけない物でしょう? 
あの人に消失の堆積を告げ口するのだもの
毟り取りました
長針だけがぐるぐる回る愛らしさ
それは日を終わらす害意がない、
健気な女の恋ごころ
窓も扉も塞ぎました ....
オーガンジー越しの白色が
夜明けを告げる
曇天のようだ
、ついてないな


誰もいない部屋で
あなたに語りかける
胸のロケットペンダントのなかの
白い骨が

応える
のを待つ ....
猫が捕ってきた雀
小さな小さな仔雀
誇らしげに口に銜えて来た時にはもう事切れていて
首なんて明後日の方向へ曲がっていた
のろまな猫に捕まっちまうなんて
きっと飛ぶのが下手だったん ....
あなたを好きになって
十四年が経ちました
ずっと好きだったわけじゃない
ちゃんと 恋もしたよ この十四年

いろんなひとが通り過ぎた
優しいひと 意地悪なひと
かっこいいひと 大柄な ....
夢から覚めると
午後は陽炎の中 寡黙に佇んでいた
翻る あなたの影だけが冷たい魚


見も知らぬ者同士 これが
いつかの夢ではないと言えるでしょうか


ひび割れた心象が決壊する時
 ....
予備校にはリフレッシュにとテニスコートがあった

そこで僕らはほぼ一日中ダブルスをした

コートの周りの新緑は日々その影を濃くしていった

予備校に似つかわしくない汗まみれの僕ら

6 ....
海老フライが網にかかる
隣の船では大トロが大漁だ
赤身は人気がないので海に離す
いつか大トロになることを願って

畑にハンバーガーの実がなっている
産地に行けば生産者のスマイル ....
遠雷のひびき
それは、叫び声にも似た、




雨 雨 雨 雨 雨 雨 雨 雨雨雨




ぐっしょりと 濡れそぼり
沢へつづく 林道をす」すむ

すでに谷 ....
机の上のオレンジ達は 
傾いた皿に身を寄せあい 
なんだかとても、楽しそう 

(日常が、ちょっとずらした視野になる 
 そんな軽みに、立ってみたい    )

いくつもの小さい太陽達は ....
割れたコップの破片
触って流れた赤い淋しさも
拭き取る温もりあれば
やがて
指切りげんまん
約束は絶対だからね
なんて
笑って薬指
淋しがりやさんが
零したお水
拭いておくね
 ....
窓辺に置かれた
一輪ざしの切子硝子
複雑な光のプリズム
瞳の中の幾何学模様
ああ なんて楽園

だってわたしは
凡庸な人でしかない

透明の硝子は見る角度で
その色や輝きも違ってく ....
町にゆくときにてきとうな履物をつっかけるのは、すてき。


缶蹴りをして、雨蛙が、デルモンテのあき缶から、目をまわし、それからくるると、とびでてきて、ふりかえると、かんちゃん、紫陽花の石 ....
空っぽの缶空をふると

からから

空が揺れる

空っぽの私が頭をふると

からから

空が揺れる

なにかしら

からから

空が揺れて

不意に音が止んだ
なあシロ
おまえ
失恋って
知ってるかあ

あのなあ
食い物じゃないんだ
そんな
嬉しそうに
 ....
 
 
世界は晴れあがっています 
わたしたちの頭は禿げあがっています 
この頭の表皮に繁茂している
おびただしい髪の毛がすべて 
アデランスだと言っても
あなたは信じるでしょう 
で ....
仲間からはずれてひとり夏の下

風の歌を聞かされし人新樹かな

軽快な暴力喰らい青葉潮

鹿の子のおめめに映る朝の月

笛の音が闇を引き締め薪能

エメラルド色の泉に身を投げる
 ....
歯切れの悪いオーバーラップ
意味ありげなタイトルバック
一過性のアドレナリンで
やせ細ってくイマジネーション

きっとこの穴に玉が入る度
耳の穴から感性が
抜け落ちてってんだろう ....
かろやかな韻を踏んで彼女はやって来る
きせつのすべてを引き連れて
草原や潅木の露をあつめたりミツバチたちと
あかしやのはちみつをつくるんだとか

神殿の壁はまだひんやりとして小さな蛇がやすん ....
冷たい月に
雨がふる
とても静かな
音をかなでて

さびしいうさぎは
ぬれてゆく
赤い雫がこぼれて落ちて
時間がゆっくりと
満ちてゆく

そよぐような
何かに揺れる
宇宙のす ....
手に持った花だけが赤くて
微笑みは色づくことなく
そんな夢の残り香だけが
寝ぼけまなこに引っかかってる


言葉にした途端に取りこぼしてしまう
こころの音階
りんごをりんごと
恋を恋 ....
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ねこふんじゃった- ズー自由詩4*12-6-1
雪国- こしごえ自由詩5*12-6-1
草刈り- たもつ自由詩712-5-31
うろこころ- 灰泥軽茶自由詩13*12-5-30
ひそやかな密度- 海里自由詩312-5-30
ひとふでがき- 朧月自由詩6*12-5-30
三月のオルゴール- もっぷ自由詩512-5-30
正義の交差点ークロスロード3- ……とあ ...自由詩712-5-30
ほのぼの- ここ自由詩312-5-30
地に沁みる影が光を含むまで- beebee自由詩31+12-5-30
マルガレーテ_ニヒトステュレン(Nichtstür ...- salco自由詩11*12-5-29
白色- もっぷ自由詩412-5-29
2012/5/28- 鎖骨自由詩312-5-28
十四年目- はるこ自由詩6+*12-5-28
心の向こうで絵を描いているあなたへ- ただのみ ...自由詩36*12-5-28
浪人探偵団- 吉岡ペペ ...自由詩1012-5-28
魂の宿- 小川 葉自由詩412-5-28
遠雷のした- 月乃助自由詩7*12-5-28
太陽のうたーセザンヌ展にてー_- 服部 剛自由詩512-5-28
淋しん坊- 乱太郎自由詩18*12-5-28
【_切子硝子_】- 泡沫恋歌自由詩21*12-5-28
習2- ズー自由詩6*12-5-28
からっぽからから- 灰泥軽茶自由詩9*12-5-27
なあシロ- 青色銀河 ...携帯写真+ ...512-5-27
頭皮行- たもつ自由詩812-5-27
俳句2012_5月中旬- 北大路京 ...俳句13*12-5-27
打玉の行方と、出玉の正体- faik自由詩6*12-5-27
彼女- 梅昆布茶自由詩1212-5-27
さよならうさぎ- 村上 和自由詩712-5-26
印象- 八布自由詩712-5-26

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