習2
ズー



町にゆくときにてきとうな履物をつっかけるのは、すてき。


缶蹴りをして、雨蛙が、デルモンテのあき缶から、目をまわし、それからくるると、とびでてきて、ふりかえると、かんちゃん、紫陽花の石垣に、ぱたぱたとかげの走っていく、あ、六月。

けさは、五月を箱に仕舞って、朝食に卵ひとつ、塩をふってから、箱を開けると箱、お父さんとつぶやいて箱、お母さん、と箱、了いには神さま、箱。あ、六月か、とちいさい箱を開けるのが、いやになっちゃう。けさから、町にゆくときはこんなんかしら。


自由詩 習2 Copyright ズー 2012-05-28 00:09:14
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