錬金術者が月面裏に潜んでいるのが 映っている
巧みに調合をさせた 得体の想像に皺の夜 眉間
悩み試案の中のフラスコと月中枢
媚薬を小指で混ぜる 雲は実験からの煙 燻らすうてな
一番深いク ....
130819
酷暑の首都高渋滞発生中
エアコン壊れたオンボロ車の中で
熱風扇ぎ炎熱地獄を味わいながら
イライラしても始まらな ....
くびれ白く膨らんだ夢
濃く陰りうごめく野心
頬を染め淡く恋ごころ
わんわん泣いた幼子の
なみだ上った夕暮れの
隙間に射した金の細糸
重なり競う夏の雲たち
空も狭しと見 ....
箱舟に乗れる歌人はふたりまでひとリは少女ひとりは熟女
五段変速の自転車が三段変速の自転車をバカにしている
ぼくが寂しい夜はみんな都合が悪い
信州の古城の櫓跡から
千曲川を眺める
川面の風景の上には
大きな空が広がり
風が吹きわたる
風に膨らまされた空は
何も言わず、僕の頭上にある
古戦場の舞台となった古城
望める山 ....
うちわであおがれひざ枕
これにまさる涼はなし
お礼に西瓜でも切ろうかしら
どうすれば僕は
急坂さえも一気にのぼる
機関車男になれるだろうか?
この腹に内蔵された
エンジンの蓋を開けたら
思いの他にぼうぼうと
炎は燃えていたのです ....
君に勝たせてあげよと出したチョキがそのまま縁を切り
ダメ句つぶやいて婚期が遠のいている
おまわりさん見るたびに敬礼している
住む人の居ない
山の墓地
お盆には賑やかに花々が供えられている
生まれ故郷を訪れた人の形跡が
風に揺れる
たった今まで
誰かがそこにいた証拠
ロウソクの炎が
消え残り
線香の ....
ほぼ体温と同じくらいに
熱せられた夏が
発火点を探しあぐねて
彷徨いの果て
私の絵の具を溶かしていた
指で透(なぞ)写る
あらかじめ決められていたように
螺旋状に滑り出すその先で捉え ....
Gからはじまる朝テンションコードのうえで踊るコーヒータイム
断裂の金属弦のはじける悲鳴うたが終って反転する夏
ジョンレノン忌 愛こそはすべてを歌う夜 ニューヨークの夏は優しい
アスフ ....
始発列車 踏み切りが閉じた音
僕は目覚める 憂鬱な今日の始まり
オレンジとパンケーキ
よく冷えた牛乳
彼女の作った朝食は 今日も美味しかった
僕は十五日の正午
お星様 ....
ご馳走になった
そらまめとエビスビールを思い出し
テトラパックのそらまめと
エビスのロング缶を
セブンイレブンで買って来て
ホタルしながら
ひとり送り盆
わたしも ....
葬儀屋からダイレクトメールが届いた
人形供養の案内状である
そうだ そうだ おもいだすなぁ
遠の昔は 昭和初頭
二人の妹たちが 愛玩 ....
そらみみさまのみみはききちがいのみみ
空気踊るくらいあつくなつく夏の夜
ジャンキー頭は
つぎはぎだらけのだらけたことばばっかり
思い浮かんで
へらず口あきれるくらい
生ぬるい唇ふやけて ....
あなたの立てたポストは脆く
内も外も、やまない雨に濡れそぼつ
底冷えに、這いつくばった無音の小部屋の
差込口は狭く
取出口は固く
錆びた金具
動かない
こころの番地(アドレス) ....
あくびをしたら
なみだがポロポロでてきた
いまごろあなたの
町ではどかんどかんと花火だろう
強がってみたけれど
ふたりで花火見上げたかった
たくさんの写真の
....
影踏まれ魂抜かれ放課後の校庭の上漂っている
静かなブームに静かに乗り静かにやめる
原っぱに出かけよう
そこには盆の間にだけ
夏の組合の人たちが見え隠れし
錆びついた刃物や
色とりどりの皿を持ち寄って
陽気な盆踊りを踊っている
陽気な音楽に誘われて
物を知らない子供が迷 ....
真っ赤な
パラボラアンテナは
今日も恋をする
南の島の
センチメートル波を
受け取りながら
灼熱の
コンクリートの上で
鮮やかに咲う
真っ赤な
パラボラアンテナは
....
下町の団地の小さな台所で
母が作ってくれたホットケーキには
必ず人参のすりおろしが入っていた
海を隔てた異国の地で
日曜日の朝私が作るパンケーキも
やはりほんのり柑子(こうじ)色
....
くずれた コンクリート
身でたどる 無
囲う羽に 野が歩む
キミドリ草 と 居留守メモ文字
続きの光 撫でて 振り返って
きれの裾 メモに はさまれて
何所へも行けない 行きたくな ....
低い低い太鼓の音が燦と祈り 鳴り罅いる響き
受け取らずにはいられない 貴殿の懐からの暖かな心
遍くこの風に 草を石で磨り潰した色味が 包む 私の懐を
颯爽と澄むこの神無月の空の下に 惹かれる ....
男がいた
一度は膝を屈し生まれ在所へ戻った
そこまではよくあるはなしだ
だけど男は
厩へ戻ってきた
きっとそのとき思ったのだろう
もう俺にふるさとはないと
体を鍛 ....
刑務所の外に広がる蕎麦の花
壮佑さんのおすすめリスト
(5223)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
錬金術一線を掘る
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
6
13-8-19
風に舞え
-
あおば
自由詩
10*
13-8-19
でっけえな
-
ただのみ ...
自由詩
13*
13-8-19
箱舟に乗れる歌人はふたりまでひとリは少女ひとりは熟女
-
北大路京 ...
短歌
3
13-8-19
五段変速の自転車が三段変速の自転車をバカにしている
-
北大路京 ...
自由詩
2
13-8-19
ぼくが寂しい夜はみんな都合が悪い
-
北大路京 ...
自由詩
10
13-8-19
千曲川−夏ー
-
……とあ ...
自由詩
16*
13-8-19
涼
-
殿上 童
自由詩
20*
13-8-19
機関車男__
-
服部 剛
自由詩
12
13-8-18
君に勝たせてあげよと出したチョキがそのまま縁を切り【都々逸】
-
北大路京 ...
伝統定型各 ...
3
13-8-18
ダメ句つぶやいて婚期が遠のいている
-
北大路京 ...
自由詩
6
13-8-18
おまわりさん見るたびに敬礼している
-
北大路京 ...
自由詩
3
13-8-18
お墓参り
-
Lucy
自由詩
19*
13-8-18
デカルコマニー
-
そらの珊 ...
自由詩
13*
13-8-18
はぐれうた
-
梅昆布茶
短歌
5
13-8-18
彼女の作った朝食は美味しかった
-
ニワコ
自由詩
2
13-8-18
そらまめ
-
鵜飼千代 ...
自由詩
12*
13-8-17
木琴を叩く男(二)
-
信天翁
自由詩
2
13-8-17
そらみみさま
-
阿ト理恵
自由詩
6
13-8-17
ポスト_(想起させるものに、忠実に)
-
乾 加津 ...
自由詩
9+*
13-8-17
花火
-
吉岡ペペ ...
自由詩
3
13-8-17
影踏まれ魂抜かれ放課後の校庭の上漂っている
-
北大路京 ...
短歌
2
13-8-17
静かなブームに静かに乗り静かにやめる
-
北大路京 ...
自由詩
4
13-8-17
盆踊り
-
春日線香
自由詩
2
13-8-17
ハイビスカス
-
nonya
自由詩
16*
13-8-17
柑子色のパンケーキ
-
夏美かを ...
自由詩
29*
13-8-17
つぶ_草
-
砂木
自由詩
10*
13-8-16
神無月の草風
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
7*
13-8-16
心に鞭_—加賀武見へ—
-
平瀬たか ...
自由詩
11*
13-8-16
刑務所の外に広がる蕎麦の花
-
北大路京 ...
俳句
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