カレーライスは悲しんでいる。
君はそのことを知っているか。
玉葱のせいなんかじゃないし
自分が辛すぎるからでもない。

ラッキョに嫌われたわけでも
ラッシーに悟られたわけでも
スパイス疲 ....
大柄の私服警官卒業歌 星屑を吐いてアンドロメダ行きの汽車 南の空気を孕んだ
雨が止んで
少しずつ
本当に
少しずつだけれども
春は
近づいて来ている

三寒四温

四つ進んで、三歩下がりながらも
春は、確実に近づいてくる
私の街に ....
沈黙の扉を閉じて
飛翔を願う鳥を幽閉したまま
坂道を登ってきた
目の前の足元だけ見つめて

振り返れば
私の後ろに従うはずの
長いようで短かった上り坂は
春霧に沈んで消えていた

 ....
三月の外気は
まだまだ零下だから
白くけむるよ
吐息はみんな白くけむるよ
こちら北海道の三月は
まだまだ桜と無縁だからね
凍えるよ
着のみ着のまま出てきたのでは
凍えるよ
ひ ....
  栗色のひとみが
  風にさらされている
  窓のきわ、沈みゆく陽はとおく



  きょう、
  なにもいえなかった
  だからたぶん、あしたも
  きみになにもいえない ....
知りたかった
僕を
取り巻く
空気の中に

どれだけの
水の粒子が
溶けているのか

手と手
心と心
乾燥地帯で
ぶつかるたびに
静電気が起き
そこに生まれるのは
青白 ....
膝 様様。

私の日に日に重くなる体重を支えて頂き感謝申し上げます
妊婦が一番感謝しているのは 膝 様様です

よっこらせが呼吸なのです
それでも努力は怠っていませんよ 

毎日きちん ....
小鉢で泳ぐ白魚を掬いとり
生きたままを飲み込むという
珍しい食べ方で
食材を頂きました

口の中の足掻きも
喉をすぎる嚥下も
滞りなくすんで
食道を無事通過し
もう胃に入ったのですか ....
地平線の彼方も
ここと同じ地面が続いているだけって
ことは分かっていても
認めたくない自分がいる

夢とか希望とか
そんな言葉で未来を飾ってみても
今日の続きでしかない
明日に期待して ....
さざなみに心を許して
軽い手荷物すらもういらない
石の原野に泉をみつけた
だから
もう何もいらない
青い花たちが
みえない風に踊っている
啜り泣きは石っころたちの
いつもの癖
地図を ....
レタス売場では

外側の葉を剥く
そして次の外側の葉を剥く
そしてまた次の葉も
そのまた次の葉も

わたしはレタスが食べたかった
わたしはレタスを買いたかった

でも皆は
レタ ....
夜中
叫ぶ蝉
かなしい程
我を嘆かない
例えばサイレン
そうして来る災禍
気付いていないのか
誰に聞かせたい?
誰を救いたい?
七年の歳月に
何を知った
痛むのは
何処だ
 ....
根分けして婚姻届出しにけり 静寂が横たわり球体の葬列 老いた人魚が打ち上がって紫の港 今日の肉体は
昨日の肉体より
確実に
死へ近づいているのに
今日の傷は
昨日の傷よりも
命をうたっている
ふしぎな
からくり

はがれていった
皮の下から
赤く湿った
細胞が ....
友とふざけながら歩いた道に
地雷をたくさん仕掛けたら
爆発して死人が出てしまった
なんてひどいことをするんだ
なんてひどいことを君は
防波堤に待雪草が咲いていた
みぞれまじりの波風の下
錆びた自転車をとめて
老人が釣り糸を垂れている

釣れなければいい
そんな素振りでリールを巻き
また投げる

そして海に沈んで ....
飛べ

たとえ行き先が分からなくとも
着地地点が見えなくても
いまここに求めるものがないのなら

飛べ

逃げるんじゃない
避けるんじゃない
新たに挑戦するために


飛べ
 ....
ジャングルジムのてっぺんに俺の子どもがいる
4月から小学生になる
逆光で子供の顔が消える
太陽の向こうにママとは別の女性を俺は想っている
子どもがジャンプして俺の胸に飛び込んでくる
なんて無 ....
線路沿いの黄色が日に日に

仲間を呼んで

背伸びをうんとして

集まって

つげる どうにも麗しい春

まるで園児たちの黄色の帽子のよう

元気だけを呼び覚ます

どうし ....
九官鳥の鳴き声知っているかい
真似しすぎて
とうとう自分の声を忘れてしまった
めすをよんでも相手にされない

そんな人も居たな
人まねしていて自分の姿を失った
そんな人になるには
白紙 ....
ゆっくりと
頁をめくる
それは
何かを
惜しむような
誰かを
見送るような
こころもちで
結末を
知ってしまえば
この手の中の
物語が終わってしまうから

桜は咲いて散る
 ....
【修羅】

へいわ とか
あい とかが
こわれることは
いとも かんたん だ

 三年前の みぞうが
 かんたんだ わすれるな と きいてくる 
 あんなに頻繁に目にした ゛みぞう゛ ....
ゴジラになってどうするのと
聞かれたけれど応えずに
ゴジラになった
この足がほしかった
この腕力もほしかった
壊れてゆけ
ただそれだけを願い東京を歩く
おもしろいほどにあっけなく潰れてゆ ....
 
今朝もお寒いですね

いつものあいさつに笑みが見えかくれ

春に、また一歩



 
螺鈿細工は複雑な表面構造が生んだ
いくつもの光が干渉して美しく輝く

池に落ちるいくつもの雨粒の波紋は複雑に
ぶつかり合い互いに干渉して広がり解け合う

この世は複雑に絡み合い
干渉 ....
玉ねぎを切っていた

パートの時間まであと少ししかなかった

カレーが煮立っている

そこに彼女はさらに玉ねぎをつき足そうとしていた

炊事場の小窓をあけて換気した

出掛けるまえ ....
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カレーライスは悲しんでいる- ブルース ...自由詩14*14-3-12
大柄の私服警官卒業歌- 北大路京 ...俳句214-3-12
星屑を吐いてアンドロメダ行きの汽車- 北大路京 ...自由詩614-3-12
春雨の後に- 小林螢太自由詩12*14-3-12
春の坂道- 山部 佳自由詩1014-3-12
白いけむり- 千波 一 ...自由詩714-3-12
かなしみのかたち- 草野春心自由詩514-3-12
湿度計のある部屋- そらの珊 ...自由詩16*14-3-12
膝_様様。- 朝焼彩茜 ...自由詩21+*14-3-12
躍り食い- イナエ自由詩8*14-3-12
【_垂直思考_】- 泡沫恋歌自由詩16*14-3-12
最後のパンケーキ- もっぷ自由詩714-3-12
レタス売場- ichirou自由詩8*14-3-12
サイレント- 銀猫自由詩8*14-3-11
根分けして婚姻届出しにけり- 北大路京 ...俳句214-3-11
静寂が横たわり球体の葬列- 北大路京 ...自由詩614-3-11
老いた人魚が打ち上がって紫の港- 北大路京 ...自由詩714-3-11
- そらの珊 ...自由詩11*14-3-11
のう- セガール ...自由詩314-3-11
underwater_flowers- mizunomadoka自由詩414-3-10
飛べ- ichirou自由詩5*14-3-10
長光橋公園- 馬野ミキ自由詩414-3-10
春の子供- 朝焼彩茜 ...自由詩13*14-3-10
Who_are_you_?_- イナエ自由詩14*14-3-10
桜百景- そらの珊 ...自由詩1314-3-10
修羅- るるりら自由詩18*14-3-10
ゴジラ- もっぷ自由詩9*14-3-10
また一歩- 殿上 童自由詩12*14-3-9
干渉- ichirou自由詩7*14-3-9
昼過ぎの真須美- 吉岡ペペ ...自由詩314-3-9

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