白色
もっぷ

オーガンジー越しの白色が
夜明けを告げる
曇天のようだ
、ついてないな


誰もいない部屋で
あなたに語りかける
胸のロケットペンダントのなかの
白い骨が

応える
のを待つわたし

いつもの朝が
いつもの朝ではなくって
それは
今朝はコーヒーよりも先に
階下のポストへ降りて
新聞を求めたからだ

数多の鉛色が
ひしめくのを
さておき
いつかきらめくはずの
原石を探すわたし

ふと
階下でみた



に思い至った
アスファルトから天空までも続く白色は
きょうを雄弁にニュースとして
讃えていたことに気がつく

白色、その
さやかなること
来世のみにあらずか、


自由詩 白色 Copyright もっぷ 2012-05-29 15:50:42
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