カナヅチの眼が泳いでいる 食べるときだけ動いている あなたのような人は長生きしてほしい
そう素直な人あってのひねくれ者だから
だから九十四歳は悪くない 悪くない
これでも献花のつもりなんだ

アンパンマンを見たことがなかった
なのにアンパン ....
絶えず
一定の方向にだけ
エネルギーを集中し

間断なく
成長あるいは変容し続ける
モノやコトや
言い表せない何か

そんな奴等に
ヒトという間抜けな動物は
いつも
驚愕さ ....
(ボクめせん)

おかあさん だいじょうぶですか。
ねつ早くなおるといいですね。
ぼくもがんばりたいとおもっています。
ねつがなおったら、あかるくたのしく ....
記憶の糸をほどく
風景や音や肌触り
縫い合わされていた
いくつもの欠片が
ふたたび熱を取り戻して差し出される
思い出は語られたがっているのだろうか

子供の頃ひと夏を過ごした祖父母の家
 ....
死んだ眼でロマンポルノ見ている 思春期にED 老人は、もはや泣くこともなく  
日がな寺の石段に腰かけ、笑うこともなく  
そうして人は  
化石になってゆくだろうか――  

  *  

昨晩、偶然、点けたTV画面から  
私 ....
せかいはゆったりしている

小径にすぅと鬼やんまがきえるときも
ほの暗いひんやりとした木かげが
風に戦ぐ
秋の空高く深まる

せかいはゆったりしている

座椅子に ....
口角からはみ出た口紅を
小指の先でそっと拭う
赤い口紅は
いつも私を強気な女に変える
呪文のように
優しい嘘を口から吐く

独りぼっち
砂の上を歩いていた
彼方にオアシスが見えるけど ....
{引用=
「 そんな 時代でした
  また この月をむかえるのですね


       *


青年は 凛とし
少女は ひたむきなうつむき顔
 

( 二度と会えないと けして ....
                  131015



弾み車の振動を枕に
愉快な楽団員は眠る
ガラパゴス号に乗り込んだまま
帰ってこなかった男もいたが
射殺されなかったのだから
昔 ....
色紙を折って
六角形の船をつくる
水が入らないように
縁を高く折る
かわいいお雛様を折るときに
見えない不安を
そっとつつみこむ

これから
どうなっていくかわからないのに
想えば ....
分析された青空に立つ波としての分割された雲の層
植物たちのひしめき合いから放たれてくる芳醇な気体
俺たち岩だらけの登山道を隊列を作って歩き
すべての壁は初めから存在しなかった
標高と共 ....
青虫や女子高生に貢ぐ癖 よく吠えるハムスターに囲まれている うさぎの眼でエンドロール眺めている 駅へ降り立った時
まだ空は青みを帯びていた
ちょっと買い物をした隙に
すでにとっぷりと暮れている
荷物を提げて
街灯が薄く照らし出す歩道を急ぐ
呼ばれた気がして
見上げると
鎌のように ....
わたしが
命をもらった日から
吸って吐いて
繰り返されてきた
呼吸の仕組み

その息は
かじかんだあなたの指を少し温め
その息は
幼子の風車を廻し
その息は
ケーキに灯されたろう ....
あなたがほんとうに
あなたなら
IDを脱いで
そよそよするビルを三角にして
意味とかを味にして
眠い椅子たちをこうばしく並べて
もしあなたがほんとうにあなたなら
これ以上ないくら ....
早朝 
寝ぼけ顔で庭に降り
如雨露を取りに飛び石伝いにゆけば
いきなり顔面を覆う蜘蛛の糸

悲鳴こそ上げなかったものの
粘っこく絡みつく網に息を止め
指を立て取り払ても 
容易には剥が ....
古酒酌むや防犯カメラ作動中 褒めて一円もまけて貰えないでいる 土偶の中から美女出てきたよモアイ似の美女が  
みずいろの雨をききながら床に入ると、雨がふる

ぽっかり空いた穴を補完するように、雨がふる

決して満ちることはないんだけど、それでも雨がふる





*YouTube み ....
月が半分です

じっと見ていたら

うす半分が見えてきます


神様からのテストはいつも突然です

おぼえてないことばかり出てきます


月が半分です

じっと見ていたら
 ....
七人の家族団欒星月夜 若気のいたりを老いても続ける たくまずして誰かの憎しみをかってしまう
ほどこうにほどけない結び目
ただそれが君だっただけだ

おそらく罪状はかぎりなく
妥当な理由もあればやや不適切なものまでさまざま
あえてぬれぎぬとは ....
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カナヅチの眼が泳いでいる- 北大路京 ...自由詩1013-10-17
食べるときだけ動いている- 北大路京 ...自由詩113-10-17
ひねくれ者より献花です- ただのみ ...自由詩37*13-10-16
蔓延る- nonya自由詩19*13-10-16
おたより- hiroto22携帯写真+ ...9*13-10-16
ありがとうの言葉とともに- そらの珊 ...自由詩18*13-10-16
死んだ眼でロマンポルノ見ている- 北大路京 ...自由詩513-10-16
思春期にED- 北大路京 ...自由詩213-10-16
老人と魚- 服部 剛自由詩813-10-15
さびしみ- こしごえ自由詩10*13-10-15
【_砂の記憶_】- 泡沫恋歌自由詩14*13-10-15
神無月の朝- 月乃助自由詩613-10-15
まわり道- あおば自由詩9*13-10-15
流し雛- 殿岡秀秋自由詩713-10-15
- 葉leaf自由詩513-10-15
青虫や女子高生に貢ぐ癖- 北大路京 ...俳句5*13-10-14
よく吠えるハムスターに囲まれている- 北大路京 ...自由詩413-10-14
うさぎの眼でエンドロール眺めている- 北大路京 ...自由詩513-10-14
三日月- Lucy自由詩15*13-10-14
ためいき- そらの珊 ...自由詩18*13-10-14
ID- はるな自由詩813-10-13
ジョロウグモ- イナエ自由詩9*13-10-13
古酒酌むや防犯カメラ作動中- 北大路京 ...俳句213-10-13
褒めて一円もまけて貰えないでいる- 北大路京 ...自由詩513-10-13
土偶の中から美女出てきたよモアイ似の美女が- 北大路京 ...自由詩313-10-13
みずいろの雨をききながら- 殿上 童自由詩20*13-10-13
人生合格- 吉岡ペペ ...自由詩613-10-12
七人の家族団欒星月夜- 北大路京 ...俳句313-10-12
若気のいたりを老いても続ける- 北大路京 ...自由詩1113-10-12
結び目- 梅昆布茶自由詩1613-10-12

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