玄関先に
雪が積もってた
足跡をつけないように
外へ出た
銀色の球体を遠巻きにして
心臓のない子供たちが
エネルギーを待ちながら
停止していた
  フローリングから
  朽木のような背骨が生え
  天井を突き破ったのが
  つい先日のこと



  割れ目から
  微かにのぞく青いもの
  青空と呼ぶには
  少し ....
 
 
草原に同じ大きさの椅子が並ぶ
たぶん同じ人が座るのだろう
換気扇を回す
他にも回さなければいけないものが
たくさんあるはずなのに
 
 
私はずっと気づかなかった 
霧の向こうのお日様が 
銀の色にかがやいて 
あなたの瞳に宿っているのを 
うすい板に
はさまれた
弾力なみずは
あらゆる喧騒や献身をすり抜けて
自己だけが知る
ちいさな孔をめがけて滑り込む
みずがみずだけを知る自己へ

みずはむれを好むが
 ....
ぼんやり書込み更新日をチェックしていると、2012.3.7

あぁ、1年間更新されていないんだ。

あのころはまだ…



ちがうちがう。

もう、3月だよ。あれからもうすぐ1年な ....
闇夜の風景の中
自分が生まれて初めて見た月光は
生家の隣の空き地に聳える
土手の上の屋敷の樹々
梢の葉の茂る隙間から
サーチライトのように照らされた
幼い自分の心臓を鷲掴みにす ....
私の心はガラス製なんだ
でもね
ちょっとやそっとじゃ割れないよ

イジメられるのは慣れてるから

大丈夫だよ

まわりに何重にも新聞紙を巻き付けてテープで貼ってあるから

 ....
ルールの破り方、忘れたような
大人にも
こどもにも
なりたくはない、な
蒼穹につぶやかれて
白雲のように
自由律
生きることに
うたうことを
忘れないために

夕暮れが
今日か ....
いつも風上に身をおいて
あなたは、だいじょうぶですか
と問う ぼく
気高いきみでいてくれといわれた日
そうありたいといちばん願っていたのは

たやすい
いやいや 余裕ですよ

航海し ....
仰々しく咲く蓮の花

水中では茎が悪夢めいた脈絡のなさで

もつれ合いからみ合い

人は睦み合い、それは否であり是であり

泥をむさぼる同化作用をもつもの

そんな大輪の蓮華が今日 ....
{引用=数刻のとびらをひらく
  しろい手をたどる

まざりあう木々を
  まどろみをいくつものかわせみを

はね広げているね
  そこに降り立っているね

なみだに生まれてくるこず ....
 
おんなじ言葉でも 微妙にちゃう

うちとあんたの「好き」

わかってん、唇がふれたとき


  
いきあたりばったりに
集まった記憶のおもちゃ箱
きょうも両手で漁ってみるが

失せものばかりが鮮やかに
輝き失せぬ幻である

誰がもちこんだのか、モダンなデザイン 花札の
母の少女時代 ....
よぞらのなかに
じぶんをさがした

みつけたのは
ひとりたくましくひかる
いっとうせいばかり

まるでわたしみたいに
つよがっている

このよぞらのなかに
すばるとい ....
もういいよ

ぜんぜんよくないくせにさ

もういいよ

終わらせようとする
それってなんなの

理由はあるけど
いいたくないの
いえないの

子供だからじゃない
大人だから ....
 
 
待合室を浮遊する粒子
そして、その沈殿
順番に名が呼ばれ、人は減っていく
女の子が母親と手遊びをしている
ひそひそと西日が射し込む 

 
うろおぼえの夜に
指を差し入れ
震えを聴いた
波に従い 従わぬ線
脚の動きを
讃えるまたたき


岩のはざまから
空を視る刃先
曇りと筆
曇り時計


器を ....
背景から浮かび上がるように
白い山の稜線の切れ味
日がもう暮れようとしているのだ
帰路を急がねばならない

生活はひとつひとつの単位を組み合わせて
前へ進んでいく
どのひと時も微分すれば ....
{画像=120307070503.jpg}

こちらの作品は「詩誌AVENUE」様に向けて創作した短詩です。

写真は写真素材 FREE PHOTO 1.0 emrank 様よりお借りしてます ....
べんりなので
コンビニにいった

ねむらないひとが
わたしを
まっているのだ

よなかにしごとの
でんわがなった

わたしは
ことわるりゆうを
うしなっていた

 ....
私は今、遠い異国の空の下 
遥か昔に栄えた、廃墟の前に立っている 

まっ青な空に輝く太陽に照らされた 
誰ひとりいない古代の都市で 
幾百年の時を越えて吹く風に 
角の溶けた無数の柱の間 ....
生まれ育った故郷の林が大好きな 
賢治の妹トシは額に汗を滴らせ 
まぶたの裏に 
この世という牧場の出口で 
風に開いてゆく、木の扉を視ていた 

息を切らして、家に戻った賢治が 
震え ....
次の瞬間、
目の前にはグレーの斜め縞の歩道があり
潰された蛙のように両手を上げて
突っ伏していた

冷たい衝撃は
転がっている前歯のもの

遠巻きのギャラリーが安否確認をし ....
寄り添いあう小鳥たちは 
手を繋がない 
重なりあうヒトデたちは 
手を繋がない
罵りあうイランとイスラエルは
手を繋がない 
売り込みあうキリンとアサヒは
手を繋がない 
音楽と政治 ....
松の葉を踏む
鴉が
踏む
影の波
何の影か
わからない波


半分の鏡に
すべてが映ることの歪み
弦の音
空に昇る昼
ただ昼のままの昼
昼の昼


放る ....
誰かの影を追い求めて
それはいつしか自分であったりする
ことばの端数を持て余して
拙い告白を露呈する

わたしなど
と吐いてしまえば楽になる
(それは逃げることに等価して
涙を引いて生 ....
雨かと思ったら
雪どけの 水音でした

 、、、、、、、、、、、、


陽ざしのはし
いつもは気づかずにいた 木々の陰影が
光をすって ゆれている

森は確かに今も
雪絹の繭のな ....
【食いしん坊なのです】

赤ちゃんのほっぺは
つきたての餅のようだ

誰も見ていなかったら
つい食べたくなってしまうほどの

  ◇

【みみず】

おまえをみつけると
つい ....
あなたのことを
なにひとつ知らない

どんな家に住んでいるのか
どんな顔をしているのか
どんな爪の形をしているのか
どんな声で話すのか

けれど
あなたのことを
感じることができる ....
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
旧式- mizunomadoka自由詩412-3-8
背骨- 草野春心自由詩8*12-3-8
age15- たもつ自由詩612-3-8
瞳の奥に_- 服部 剛自由詩212-3-8
『ながれ』- あおい満 ...自由詩8*12-3-8
春の良き日にぼんやりと- くさいき ...自由詩112-3-8
月光- ……とあ ...自由詩22*12-3-8
パズル- ジュリエ ...自由詩512-3-8
白雲のように- めー自由詩312-3-8
航海していた- 佐伯黒子自由詩2*12-3-8
大菩薩池- 高原漣自由詩3*12-3-8
波紋- 理来自由詩9*12-3-8
「好き」- 殿上 童自由詩27*12-3-8
失せもの出ず- 木原東子自由詩18*12-3-7
すばる- 小川 葉自由詩612-3-7
もういいよ- 朧月自由詩712-3-7
age14- たもつ自由詩812-3-7
雨へ_雨へ- 木立 悟自由詩8+12-3-7
木蓮- 瀬崎 虎 ...自由詩212-3-7
フォト短詩_【_Link___】- 泡沫恋歌自由詩15*12-3-7
コンビニ- 小川 葉自由詩512-3-7
夢の都_- 服部 剛自由詩6*12-3-6
イーハトーヴの国_- 服部 剛自由詩412-3-6
過信- 森の猫自由詩17+*12-3-6
白いノートに捧げる巻頭詩- 夏緑林自由詩312-3-6
Another_Setting- 木立 悟自由詩412-3-6
生き方を透過する- かんな自由詩5*12-3-6
私事_繭の想い- 月乃助自由詩12*12-3-6
Peace_&_Pieces- そらの珊 ...自由詩7*12-3-6
- そらの珊 ...自由詩12*12-3-6

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