通り縋りの街に
何処か懐かしさを覚えて

忘れていた記憶を思い出そうとする
ふと浮かんだ笑顔に
少し胸が痛くなるけれど
明日のお天気のことを考えてみよう

幸せは無味無臭だから
気づ ....
いきぎれ
しそうな予感は
いきている
最中には 何度かあるものだ
あかぎれ
とは 苦しさの温度が別物で
薬草を塗っても
それは
しずまらない

いきぎれ
とは もしかしたら
生 ....
木々の青はかなしい言葉のようだった
葉がつよい風に群れさざめくたびに、
胸の内壁を乱暴にくすぐられるようだった

ぼくはまるで、今日はじまったみたいだった

先触れのない多幸の感覚が、
 ....
くちぶえみたいな夜が煮詰まったら
朝やけは痛いくらい赤くなる
はじめて手がみを書いたときに赤くなった
鉛筆を握る指よりももっと

わたしももっと赤くなればよかった
みさかいなくはしたな ....
スポイトの青酸カリや破芭蕉 雨が降る度に大人に近づいて楽しい時間失っていく 立秋を遅いシャッタースピードでとらえて君のバックに夜景 思い描いた未来なんて
無意味なまぼろし
窓のガラスに描いた夢
流れ去って行く雲を数えて
惰眠を貪っている内に
ひとり丘に取り残されて
春かと思っていたのに
秋風が立っている

私を育 ....
職場でりんごをひとつ貰った
婦長の実家が青森のりんご農園なのだ

あっちゅが
「丸かじりしたい!!」
と言うので、洗って手渡すと
にこにこして持って行った


「食べ終わ ....
会いたいな
会いたいな
今年もやさしいあなたに会いたい

いつでも私を見かけるたび
やあお嬢さんと挨拶してくれる

薄紫色の私のドレスを
きれいだねって褒めてくれる

また今年も
 ....
おやすみなさい
今日の日は過ぎた
明日は親知らずを抜きに行く

二週間前に予約して
あっというまに
今日が来た

虫歯になっていますから
治療したとしてもどうせ
使いみちのない歯だ ....
試し書き君の名前を書いてみた文具コーナー赤くなる僕 略したほうが長い ゴミ処理場だって
場外馬券売り場だって
下手すりゃ
コンビニだって
隣に出来たら
文句言う訳だからさ
自分ら使うくせに

要は距離の問題なのよ
自分家から遠けりゃ
例えばアフリカに ....
椅子になってみようと思って
椅子にはなれなかった
三秒で挫折した
たゆまぬ努力なしに
椅子は存在しえない
私の大腿四頭筋は悲鳴を上げ
痙攣を始める

あまねくすべての椅子は
慈悲とい ....
人の体温に恋して
霊は家に住み着くらしい
頼んだわけでもないけれど
周りにたむろする木や草の
のぞき込む好奇心を追い返し

昼間 人が出かけても
テーブルの下 柱の陰
ドアの後ろの暗が ....
教会のステンドグラス金木犀 朝顔がくちづけせがむように咲く 形見だったのか喰っちまった ジョンレノンが歌った

目を閉じれば生きるのはたやすい
開いても見えるのは誤解ばかり

それでもいいと思うのだ

何も知らなくていい
観念ばかりが先走りするよりは

いま見えるもの ....
空想の翼と妄想の足枷
境はあっても壁はない
空と海のように

神学と罪状を彫刻された
流木は風と潮に運ばれる
翼もなければ鰭もない

時折 鳥が降りて来て憩い
流木の節くれだった目を ....
何かを始めるのに
手遅れなどということはない
始めた時が
始まりのとき

手を伸ばした時が取り返すチャンス
足を踏み出した時が
新しいスタート

空を仰いで
深呼吸した時が
誕生 ....
私にとって秋は蟻ほどに明確な季節ではありません
私にとって秋は蜂ほどに運命的な季節ではありません
私にとって秋は鈴虫ほどに激しい季節ではありません


今朝。私の手のなかであまりに柔らかく容 ....
        ふりつみて
        漆黒のまつげの先に
        しんしんと
        どこかでだれか
        涙する
        まつげにつらら ....
いつも 楽しそうだね
ねぇ どうして そんなにがんばれるの?
生き生きしてるね

仕事で出会う周りの人は 私のことをそう言う


なんでそんなに不安になるの?
もっと自信もったらい ....
あの百舌鳥の前世はマリア・カラスなの げんこつが口から出なくなっている 僕の<ありがとう>に
羽がはえて
僕の<あり蛾とう>が
飛んでいく

特製オムライスを作っている
君の左肩にふんわり
とまると思いきや
君の脇腹をつまんで
帰還する

<最近 ....
部屋の電気は消してしまって

まっくらで物静かな夜

十一月はひたひたと

毛布の重みと共にやってきた


手は繋いだままで

寝息の輪唱を続けた

手のひらの温かさだけ
 ....
秋の夕暮れ
床に漂う冷気に足を漬け
おとこひとりタマネギを剥く

まな板に乗せ 包丁を持ち
玉ねぎの白い肌が 
病床の妻に重なって
ためらったおとこから
逃げたタマネギ

床から拾 ....
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_凪_】- 泡沫恋歌自由詩21*13-11-6
いきぎれ- そらの珊 ...自由詩1113-11-6
4- きるぷ自由詩2*13-11-6
くちぶえ- はるな自由詩813-11-6
スポイトの青酸カリや破芭蕉- 北大路京 ...俳句413-11-5
雨が降る度に大人に近づいて楽しい時間失っていく- 北大路京 ...短歌413-11-5
立秋を遅いシャッタースピードでとらえて君のバックに夜景- 北大路京 ...短歌313-11-5
セッド_シー- salco自由詩1113-11-5
リンゴの丸かじりの仕方- 鵜飼千代 ...自由詩24+*13-11-5
サフラン- 未有花自由詩15*13-11-5
おやすみなさい- Lucy自由詩20*13-11-5
試し書き君の名前を書いてみた文具コーナー赤くなる僕- 北大路京 ...短歌713-11-4
略したほうが長い- 北大路京 ...自由詩613-11-4
庶民の真理- 花形新次自由詩413-11-4
あまねくすべての椅子に捧げる- そらの珊 ...自由詩2313-11-4
家霊- イナエ自由詩22*13-11-4
教会のステンドグラス金木犀- 北大路京 ...俳句513-11-3
朝顔がくちづけせがむように咲く- 北大路京 ...俳句713-11-3
形見だったのか喰っちまった- 北大路京 ...自由詩513-11-3
苺畑のきのう今日- 梅昆布茶自由詩1413-11-3
空と海のように- ただのみ ...自由詩32*13-11-3
手遅れ- Lucy自由詩21*13-11-3
ゆく秋に- 月形半分 ...自由詩1013-11-3
眠りのなかに- 石田とわ自由詩13*13-11-3
ねぇ_お母さん- 葉月桜子自由詩8*13-11-3
あの百舌鳥の前世はマリア・カラスなの- 北大路京 ...俳句213-11-2
げんこつが口から出なくなっている- 北大路京 ...自由詩713-11-2
<ありがとう>- nonya自由詩25*13-11-2
手は繋いだままで- 中村 く ...自由詩5*13-11-2
玉ねぎの涙- イナエ自由詩10*13-11-2

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