夜を越えてぼくらは生きてきた
いくつもの世界をたずさえながら

時を言葉に変換してやっと生きてきた
ぼくの笹舟は銀河のどのあたりまでゆくのでしょう

ぼくは僕であることが面倒くさくなって
 ....
自称詩人の精神構造が
銃撃犯や放火犯と同じなのは確かだ
自称詩人を野放しにしてはならない
奴らはまだ自分達にも何か出来ると考えている
しかし、短ければ半月もしないうちに
自分のやっていること ....
闇に沈もうとする
光を掴もうと
身を委ねる
本来の独りに戻り
続く肉の苦痛を乗り越え
たましいの岸辺に接岸する

自らの存在の核心を
闇に沈みゆく光に曝し
記憶のなかの抱擁に
溢れ ....
今まで「アベ」と吐き捨てるように
呼び捨ててののしっていた連中も
今日ばかりは「安倍さん」になり
あらゆる暴力は許せないと嘆く
言葉の暴力の使い手達が
いっせいにその刃をしまい
自分は始め ....
飾られた街を見て
今日は七夕だと気づいた

雨でも曇りでもなく晴れ

七夕だと気づき
七夕気分が湧いてきた

今日は星が見えるかも
そう思わせる青空

梅雨明け
今年は早かった ....
冷えた身を横たえ
戯れる子らの
遠い木霊を聴く黄昏時
いのちの炎は燃え
たましいが肉を貫く

激情の太陽は沈み
死の予感が広がる
もう還る時は遠くないのだ
一杯の水が欲しい

残 ....
精神が折れている
水道のカランの水漏れを修理するのを
交換の必要な内弁と
修理の為の工具を買ってきてから
二週間以上も先延ばしにしてしまった
確としたやる気が起こらない
明日野郎はバカ野郎 ....
静けさの含み持つ何か 
自らの心落ち着いた時に
期せずしてやって来る何か

過去へ遡行しながら
未来から到来する
未来から到来しながら
過去へ遡行する

胸奥から込み上げ溢れ 溢れ込 ....
ハハは真夜中になると
冬のある、電気ポットに まだ幼い鶯の、
恋を
香ばしい、縁 で。
のんでは。
首と傾げて
チチ、と ないた
父、とは
汚れた手を添えると また仄かにぶり返した 望 ....
降りていく
夜空の底へ
降りていく
瞼を閉じて
降りていく

やはらかなそこへ
そこなきそこへ
はらはらはらはら舞いながら
やさしいことのは散らしながら

降りていく
宇宙の底 ....
夜をあたたかにする
二月の雪は
ほとんど真っ直ぐに降る
小石を詰めた財布が
昏い水に沈むように
花先が指に触れる
雪の際からとけていく六角みたいに
わたしの指が花の熱で
輪郭を失っては蒸気になって
この空に還る
いまここに
この場所に
花先に恣意はないのに
わたしが勝手に崩壊して ....
何処にも行き着くことはなく
そっと明かりを灯すように
静かに確かに歩んでいる
過程にのみ意味が開き
繋ぐ意味に花が咲く
そんなひたむきな息継ぎを
ただただ静かに晒している

(目眩くよ ....
文字数の足りない最終回を
とりあえず
一年後に弾薬として
気の利いた演奏を
壊したい人質はまだ急須の底
貯金箱の目前まで
句読点を怪文書に隠してはいた
暗黙の被害者たらず
ほじくれば聖 ....
きみがどう思っているかなんて
考えもしなかった
僕がどう思っているかを
伝えようとして
精一杯だった

もう少しだけ
やさしい人間だったなら
きみの言葉に
耳を傾けることができたなら ....
土曜日は海に行ってきた。借り直していたDVDの吸い出し作業がままならないままだったが、僕はでかけた。千葉の某所にあるそのビーチは初めてで、駅前はサーフボードで所々が装飾されたデザインだったので、少 .... 二〇二〇年十三月一日 「学園紛争」


 ぼくは同志社大学の1980年度生だ。1980年度に入学したって話だけど、ぼくの大学一回生の後期の授業は、学園封鎖で潰れた。後期テストはレポート試験だった ....
意識が躍動する朝に
子供たちが踊る

鮮やかに心臓が脈を打ち
光の街が浮き上がる

歓びに充ちた朝、
自分の存在の輪郭が
世界に溶け込み
深い深い息を繰り返す

わたしは生きるの ....
寝そべれば ただ、砂の城の住人になれた
ビーチボールから空気が漏れ出すような、
答えの見えない穴の空いた口先だけが
時と場所を超え、私に還ってくる。
亡き砂の浜はわだつみに近づいていく
水際 ....
私の内側には究極の自己犠牲というテーマがある。
そして私の答えは何時も同じで、現実の社会では
自己犠牲で「救われる人」の中には「私」もいる
ということ。

銀河鉄道の夜のカムパネルラは友達を ....
壁に
貼り付けられた
横顔

忌々しい
誕生の記憶

古ぼけた
カセットレコーダーから
繰り返される
子守唄のフレーズ

色彩は意味を為さず
ただイメージだけを
後方へと追 ....
さんがつに 
ひさびさ
にほんのつちを
ふみしめた
あなたは
とてもあたたかかった
いっしょに
ふとんに
はいっていると
ゆたんぽつかおう
なんて
おもいもしない
だから
そ ....
世界は光に充ちている
わたしの肉は痛みに疼く

世界は光に充ち溢れている
わたしは荒い息を吐く

真夏の太陽が燃えている
灼熱の震えに凍えている

渦巻く銀河の端くれ
街には熱風が ....
 掠れた日差しに 傘をすぼめて
 貴女の唇にすわりたい
 悲しく 梅の花が路を塗る
 あさの雨の うその雨の
 やがて間遠な 瞼
夜に
道行く人の顔、白く浮き上がり
満月
独り独りの魂が、彷徨する
街道に沿って
ぽつぽつと点灯する黄色い灯り
追いかけて、追いかけて

刹那開かれる永遠に

そっと息継ぐ精霊を  ....
押し寄せる
下校放送響く
夕焼けの校庭

僕ら相撲をとっていた
円い線を砂に描き

中原くんは強かった
尾崎くんは弱かった

斜光が僕らを照らしていた
僕らの命は躍っていた

 ....
八月になった道の上を
大きなネズミが歩いている
時々空を見上げて居眠りをしてる
気になってみてると
ネズミは汗を拭ってこちらを振り向いた
鼻を小刻みに震わせて僕に言った
”私はあなたの ....
隠されたふるさとは
ひかりの森、燃える炎
私たちが還っていく
深い深い大海原

永久なる循環に身を任せ
宇宙が巨きなくしゃみする
覚醒する意識に
一瞬が泡立ち
永遠が開ける

熱風吹く青の下、
日傘をさした人々がいく

歓びに充ちて
凝視する
世界は光
永遠の戯れ
つめたい廊下で私が泣いている
母が作ってくれた帽子だ
思い通りになることの方が少ない
熱湯のような日々で
わたしたちが破裂しそうだ
はやく、それを被って抱いてもらいな
でも、母の腕はも ....
壮佑さんのおすすめリスト(5210)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜を越えて- マークア ...自由詩722-7-10
世界平和のために- 花形新次自由詩222-7-9
ひたすら- ひだかた ...自由詩5*22-7-9
シンゾウ・アベが死んだ日- 紀ノ川つ ...自由詩222-7-8
七夕気分- 夏川ゆう自由詩222-7-8
死と自由- ひだかた ...自由詩322-7-8
「精神が折れている」- ジム・プ ...自由詩2*22-7-8
フルサト- ひだかた ...自由詩8*22-7-7
夏の座敷牢- あらい自由詩122-7-7
むおん_ちんもく_むげん_むてい- ひだかた ...自由詩5*22-7-6
五行歌- 自由詩222-7-6
花先が指に触れる- 万願寺自由詩2*22-7-5
永遠- ひだかた ...自由詩7*22-7-5
金網と槌あるところに- あらい自由詩422-7-5
- 花形新次自由詩222-7-4
海に暑いので出かけた- 番田 散文(批評 ...222-7-4
詩の日めくり_二〇二〇年十三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-7-4
光の街- ひだかた ...自由詩722-7-3
オブジェの令嬢- あらい自由詩122-7-3
究極の自己犠牲というテーマ- 足立らど ...自由詩422-7-2
貼り付けられた顔- 花形新次自由詩322-7-2
あなたはあたたかい- Giovanni自由詩4*22-7-2
真夏の太陽- ひだかた ...自由詩5*22-7-2
唇と瞼- 草野春心自由詩422-7-2
精霊の夜- ひだかた ...自由詩8*22-7-1
校庭- ひだかた ...自由詩922-7-1
私はあなたの静脈です- 竜門勇気自由詩4*22-6-30
くしゃみ- ひだかた ...自由詩6*22-6-30
世界- ひだかた ...自由詩8*22-6-30
回遊- はるな自由詩222-6-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174