横波 縦波 渦巻く世界
肩肘張って働いて
お疲れなんでしょうね
名も知れないゆきずりの肩に
頭を預けてしまって
安心しているあなた

満ち溢れる心労を
化粧に隠していても
あなたの髪 ....
そのわらべうたは
作者不明だという

畑に添って
作られた石垣
その隙間から
シダやペンペン草が顔を出し
しっぽがふたつに別れた小さな虫が
忙しそうに出たり入ったり
雨が降れば
水 ....
腐っても女子なのだから蝮蛇草 仏壇に供えるようなラブレター 拍手のタイミングがわからない 左手首の動脈を
右手の指先でさぐり当てる
脈に触れれば
自然とそれを数えてしまう
まるで
生きていることを
確認するように
えいえんに似たそのリズムを

日が暮れて
血の匂いがする ....
今夜ぬかるみそうですね
まだちょっと震えていて
瞳は亀裂して手招くのです
梢に掛ったビニール袋の
違和としての惨めさの中へ
眠りは逃げた僕から逆行した

福寿草のように笑う
気の早い毒 ....
地上に引き出された私の網膜に
無数の矢が
容赦なく突き刺さる

モグラになって初めて知った
過剰な光は
漆黒の闇よりもさらに凶暴で
瞳を凝らす事を禁じ
見る事を私に許さない

視神 ....
香典の代わりに蜜柑差し出して知らない人の通夜で寿司喰う 退屈について考える退屈 お父さんだけがスタンディングオベーションしていて嫌な空気 緑色の小鳥が歌います
夜の夢という名の
美しく透明な時と場所で
小さな嘴で泣くように歌います


 墜ちたら死ぬのさ
 飛ぶしかない
 飛ぶしかない
 それが僕の一生なんだ


 ....
いたずら  乱太郎

眠りを知らない時の神
人間の右回りに活動する肉体の細胞核は
騙された睡眠薬だ
無限に生きる術は夢で踊り
永遠の門番から渡された片道切符の切れ端の上で
一喜一憂して果 ....
小学校の教師は
満州の寒さを語った
近所のおっさんは
突撃の仕方を語った
母親は
配給の乏しさを語った
父親は
出征の誉れを語った

街では
白い軍帽を被った脚のない人が
人通り ....
糸のように細い茎
葉は小さなハート型

切って
水に挿しておくと
傷つきやすい神経のような
白い根がはえ
土に植えると
再生する

そうやって
いくらでも増えるクローン植物
 ....
喧嘩した ただ私が勝手に怒っているだけ
あの人は 云えばわかってくれる 

されど 女には お願い解ってという想いが溢れる
特に不安定な時 お腹が大きくなってきている

私は怒っている 
 ....
担がれた神輿から落ちた 赤式部と青式部は知られていない 竹の葉に星が宿る
母が切った色紙の短冊を前に
幼いぼくの指や手や
腕から背中へ
ありったけの力が
みなぎっていく

卓袱台に
前かがみになって
鉛筆を握って
母に教わりながら
字 ....
人々でできあがった柔らかな機械の中に
一つの緩やかな歯車として放り投げられました
皆さん幾つもの顔を持っていて
どの顔が本当の顔なのかわからない
結局本当の顔なんてどこにもなくて
 ....
夢を追う者よ
君の往く旅の途上で
現実の壁が立ちはだかる時
憂えてはならない

(人間には、翼が無い…)
と地面にしゃがみこんだ、悔しさで
涙を拭い、ゆっくりと立ち上がり
まなざしを向 ....
地下へと続く階段の脇には
だらり、とぶら下がった黒いコンセント
に結ばれた、赤い糸

地下のさびれたライブハウスでは
音程の狂った歌手が
あの頃のみっともない僕みたいな
コッケイな恋の溢 ....
 書きたいけど、書けない

 そんな言葉ばかり
 胸の中に渦巻いてる

 木枯らしに弄ばれる
 枯葉の様に
 するり、するり、と
 指の間を抜けていく

 春の陽ざしを
 なみな ....
本当が聞きたい あるものなら今ここで
僕の有限と君の有限の間で 不滅があると信じた
ずっと笑って指差して来たものを 君とだったから信じた

いつかは土に帰る
無かったことになる
五十年 ....
れんぎょう
れんぎょう
れんぎょう

と三回呟いたら

小さく黄色い翼がはえた

小さすぎて
私の身体は浮かないが

こころは先に
あなたのもとへと行けるようだ
おんなが三人
テーブルを囲んで笑い声を上げていた
おとこは 
二つほどテーブルの間を置いて
ゆったりとコーヒーカップを口に運んでいた

おとこはおんなをこっそり眺めていた
週刊誌を読 ....
クーポン使って損をしている                140414

かわら家に立ち寄ると
ちょうど練りあがったばかりで
これから紐にするのだと
みんな気合が入ってきていた
まるで
離れ離れの兄妹がやっと一緒に ....
【まじか】

気が付くと
赤を塗りたくっていた
白い画用紙に クレオンの油の瘤が
浮き出てくるほどに
太陽よりも大きな赤が
あることを まじかに

もっとまじかに赤を ひきよせて ....
   フルーチェを作った
   冷蔵庫で冷やして
   お風呂上がりに
   娘と二人で食べた
   フルーチェのメロン味が
   美味しいねと娘がいう


     幸せというのは
 ....
壮佑さんのおすすめリスト(5223)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
私の肩を信じるあなたへ- イナエ自由詩15*14-4-18
アルカディア- そらの珊 ...自由詩20*14-4-18
腐っても女子なのだから蝮蛇草- 北大路京 ...俳句214-4-17
仏壇に供えるようなラブレター- 北大路京 ...自由詩314-4-17
拍手のタイミングがわからない- 北大路京 ...自由詩514-4-17
夜の洞窟で- そらの珊 ...自由詩12*14-4-17
コウフクノモノサシ- ただのみ ...自由詩18*14-4-16
点眼- Lucy自由詩20*14-4-16
香典の代わりに蜜柑差し出して知らない人の通夜で寿司喰う- 北大路京 ...短歌314-4-16
退屈について考える退屈- 北大路京 ...自由詩414-4-16
_父さんだけがスタンディングオベーションしていて嫌な空気- 北大路京 ...自由詩614-4-16
夜の夢- atsuchan69自由詩11*14-4-16
いたずら+イタ・ヅラ- 乱太郎自由詩15*14-4-16
伝言- 山部 佳自由詩814-4-15
ワイヤープランツ- Lucy自由詩13*14-4-15
じゃがじゃが- 朝焼彩茜 ...自由詩12*14-4-15
担がれた神輿から落ちた- 北大路京 ...自由詩7*14-4-15
赤式部と青式部は知られていない- 北大路京 ...自由詩514-4-15
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連翹忌- フユナ自由詩17*14-4-14
夕暮れのひととき- イナエ自由詩8*14-4-14
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土器- あおば自由詩8*14-4-14
湧出鬼没__(三篇のオムニバス)- るるりら自由詩15*14-4-14
【_フルーチェ_】- 泡沫恋歌自由詩17*14-4-14

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